ポタアンが雑誌「Goods Press」で紹介されました

徳間書店が発行しているGoodsPress11月号でポタアンPEHA-100が紹介されました。オーディオ雑誌で製品が紹介されるのはよくあることですが、こういった普通の雑誌で紹介されるのは珍しいです。どうやら今度のiPhone7はイヤホンジャックがない、それでは別途ポタアンを接続しましょうという流れのようです。iPhoneからデータをもらってDA変換するタイプのポタアンにページ、ついでにアナログ専用機に1ページと結構な紙面をさいています。

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DAC付きポタアン

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アナログ専用ポタアン

 

アナログ専用機の紹介ページではなんとPEHA-100が中心にどんと鎮座しているではありませんか!

機器を紹介したのはフジヤエービックさんの様ですが、絵的にかっこよかったのでPEHAが真ん中に来ているのかな?なんて推測しています。

詳しくはGoodsPress11月号を買って下さい(なんちゃって)。

 

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音質劣化の無いオーディオセレクターHASシリーズ
スピーカーセレクター
ラインセレクター
バランスラインセレクター

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おすすめのオーディオ本

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オーディオデザイン社の社長が書いたオーディオの本です。ホームページのブログ、コラムに掲載したトピックの中から50を厳選。オーディオの常識の落とし穴をエンジニアリング的に解説しています。アマゾンのページはこちら オーディオデザインの機器設計のコンセプトを知る上でも役に立つ一冊です。

 

 

 

ポタ研ご来場ありがとうございました

7/30(土)中野サンプラザでポタ研夏2016が開催されました。当社ブースにも沢山の方にご来場いただきまして誠にありがとうございました。

当社の出展の様子はこんな感じでした。

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展示の様子、開場前なのでくつろいでいます

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ポタ研開演中の様子

PEHA-100

ポタアンPEHA-100は発売以来1年以上経過しておりますので、すでに皆さんに充分試聴していただいておりますが、それでもいろいろな他社新製品を聞いた後にPEHA-100を聴いてその実力を再確認して行かれる方などが多くいらっしゃったようです。

PEHA-200(新製品デモ機)

PEHA-200はケースが間に合わずスケルトン状態での試聴機となりましたが、かえって中が見えて好評だったかもしれません。

PEHA-200の音質に関しては概ね好評でしたが、USB入力が必要とのご意見を多く頂きました。

PEHA-200#2スライド2次回のヘッドホン祭りまでに製品版を間に合わせたいと思います。

春のヘッドホン祭りで頂戴した意見を反映させてだいぶ仕上げたつもりでしたが、まだ課題は有るようです。秋のヘッドホン祭りでは製品版ができるよう頑張りたいと思います。

今後共よろしくお願いいたします。

PEHA200#2 012_800

見えている大きめのチップがES9018Sです。(DAC周りは基板設計をまだ詰める必要があります。)

p.s. 持って行った著書はおかげ様で全部売れました。

 

photo

スイッチが沢山ついています。

来週末30日(土)はポタ研で、こんなの出します -ポータブルDACアンプ-

PEHA200 012_all

AmpとDAC部、2枚分割構造になりました

PEHA200 016_bunkatu

左がアンプ基板、右がDAC基板

来週末の30日(土)はポタ研2016夏に出展します。今回はバランス対応ポータブルDACアンプPEHA-200の試作機を出す予定です。

春のヘッドホン祭りでもPEHA-200の試作品を出したのですが、みなさまのご要望を聞いて大幅に仕様を変更し、別物のようになっています。

変更点

  1. 普通の3.5mm3極アンバラも入出力出来るようにしました。もちろん2.5mm4極バランスの入出力もできます。

2. 丸型光デジタル入力(3.5mmアナログ兼用端子)を上面に持ってきました。

3. DAC部とアンプ部を分割して2枚を合わせる構造にしました。

ケースはこれまでのケースに入りきらなくなったので、新設計となりますが今回はケースが間に合いそうにありません。

PEHA200 006_sw

右下が入力切り替え(アナログ/デジタル) 上短いのがクロック周波数切り替えスイッチ 上長いのが電源スイッチ(OFF/Amp/+DAC)

特長

  1. 通常のポタアンに搭載されるDACチップはESS社のものですと9018K2Mというモバイル用ですが、本機では贅沢にも据え置き機用のフラッグシップである9018Sを使用しています。

2. 消費電力を抑えるためにDACのマスタークロック周波数を(手動で)切り替え出来るようになっています(Fs48kHz以下の音源では省電力運転で動作させることができます)。

3. 電源もポタアン使用のみとDAC使用の2接点で切り替えて省電力使用ができるようになっています。

デジタル音源の再生も一応可能ですが、完成品までには仕上がっていません(またケース無しで試聴となります)。

 項目 仕様 備考
アナログ入力 3.5mm3極アンバランス
2.5mm4極バランス
デジタル入力 SPDIF
3.5mm丸型光コネクタ
3.5mmアナログ入力と兼用端子
<=96kHz
アナログ出力 3.5mm3極アンバランス
2.5mm4極バランス

興味のある方は是非お立ち寄りください。場所は中野サンプラザ15F部屋はリーフでA&Kとゼンハイザーさんの間です。

春のヘッドホン祭り2016のご報告

先日春のヘッドホン祭りが開催されましたのでその内容をご報告させていただきます。

 

全体の感想

このイベントはそもそも来場者が多く勢いを感じますが、今回はいつもにもまして来場者が多かった様に感じました。

当ブースにいらしたお客様の傾向

最近は携帯音楽プレーヤー(いわゆるDAP)とイヤホンを各種持っている方にお立ち寄りいただく事が多いのですが、特にA&K社をはじめとする高級DAPとカスタムイヤホンをお持ちの方が増えたようです(約半数はこういった方)。小型のDAPを使用、あるいはDAPを使用しない方もいらっしゃいますが、毎回イヤホンの方が増えているようです。

image1-4IMG_20160429_104811_640当社ブースの様子

各製品の感想など

PAHA-100

cropped-PEHA-100-2_032_6402.jpgこのポタアンは出してから1年以上経過していますので、そろそろ新しい発見はないかと思っていました。今回は何故か、いつもにもまして良い評価を頂いたような気がします。製作者としてはアナログ回路的な要所をおさえているので、もちろん自信もあるのですが、所詮アナログ入力、アナログ出力です。入力ソースのDAPとイヤホンで音質が左右されるので、直挿しと比較しても、少し良くなったかなという感じと思っていました。

ただ今回、お客様からは全然違う、すっげー良いみたいな評価を沢山(半数以上の方)から頂戴しました。まったく同じ品物(デモ機の筐体も同じ)を出しているにもかかわらず、毎回試聴されている方にも、今回が特に良い評価を頂きました。その様な方もなぜか「今回以前より良い、何かかえましたか?」と質問されるくらいなのです。

おそらくですが、弊社の製品自体は変わっていないのですが、他社の平均的なポタアンの音質のレベルが下がっているのではないかと思いました。ポタアンも競争が激しいのでコストダウンをしますし、デジタル化が進むとどうしてもアナログ部は悪くなりがちです。最近の技術者はデジタルには強くても、アナログ回路の品質を高くすることは苦手なので。普段色々な機種を試聴していて(平均的音質の基準がすこし下がっているので)、弊社のポタアンを聞くと以前よりよく聴こえるのかも、ということです。

また同時に当社ではあまりいいイヤホンを使用していないので、もっと良い物を準備する必要があると思いました。

 

PEHA-200(バランス・ポタアンDAC付)

今回出展したものはプロトタイプとはいえ出来が悪くて失礼しました。肝心のDAC部が機能しなかったばかりか、アナログ部の詰めも甘く、ボリュームを絞り切るとボツっと大きなノイズが入る状態でした(製作時にDACをなんとか間に合わせようとそちらにばかり気が行ってたもので)。

それとPEHA-200が2.5mm4極入力専用になっていて、当初接続出来るDAPを用意していなかったので、聴きたくても聴けない状況でした。お近くのthebit社のOPUS#1をお借りしましIMG_20160430_165437_640た。このDAPはバランス出力対応で、しかもお手頃な価格です。

このDAP単体の音はハイレゾ対応機種なのに帯域のバランスが高域寄りでなく、どっしりした音調で非常に好ましく感じました。バッテリーの持ち、操作性も良かったです。これにPEHA-200を使用するとさらに力強さが増して良い感じになりました。

 

ただ今回このプロトタイプを出したことで様々なインプットを頂き大変勉強にになりました。

最新DAPはバランス出力付きのものが多くなって来ましたのでバランスに移行しているのかとおもいきや、そうでもなく3.5mm3極の普通のアンバラが主流の様です。ただ、イヤホンのグレードは上がってきていて、カスタムイヤホン(機種はわからないがとにかくでかいイヤホン)をお持ちの方の割合が多くなった様です。

以下の様なご意見を頂きました。

・バランスだけでなくアンバランスとしても使えなければダメ
・DAC部はいらないのでアナログアンプとしても出して欲しい
・デジタル入力は上面部でなければだめ(デモ機は横についていた)
・光入力は角ではなく丸型にして欲しい(角はケーブルがよじれるので)

バランスポタアンについては入出力の仕様等も含めて構成を考えなおす必要があると感じました。また、DAC無しのバージョンもあったほうが良いかなと。ヘッドホン祭りはお客様と直接会話ができるので、当社にとって非常に有益です。頑張って練り直したいと思います。

DCHP-100

こちらの機種は出て3,4年経ちますが、いまだ初めて聴いた方というお客様も毎回いらっしゃいますが、皆さん音の良さに驚かれています。

また、そろそろ据え置きのバランス型は出ないのかという声も多く頂戴しました。

 

お礼

ヘッドホン祭りでは毎回製品の評価を直接沢山いただけるので非常にありがたく思っています。ヘッドホン、イヤホンのアンプは私自身が常用していないこともあって動向を掴みきれていない部分もあり、今後もいろいろとご意見を頂戴できればと思います。

当ブースにお立ち寄りいただきましたお客様には心から御礼申し上げます。今後共よろしくお願いいたします。

追記(JPhonic K2)

JフォニックのイヤホンK2

購入したJphonicのイヤホンK2

ヘッドホン祭りなどの展示会は人手が足りないので妻にも手伝ってもらっています(普段は他の会社にお勤めしているのに、お疲れ様です)。

毎回展示会に来ているので、最近少しハマって来たようで、春のヘッドホン祭りでイヤホンを買ってました(もともとオーディオにはまったく興味のない人です)。

購入していたのはJphonicのK2というモデル(38,000円)です。実はこの会社は前のポタ研でお隣だったので、私も聴かせてもらったら、とても良かったという経緯もあり、ちょっと勧めたこともあったのです。

妻の用途はもっぱらiPhone用ですが、このイヤホンでは最大音量の設定でやっと迫力が出る感じですが(感度は低めのようです)、音質はiPhoneでもかなりいけてます。弦楽器の音なんかは、これでなければ聴こえないようないい音です。低音も充分で帯域のバランスも非常に良く、全体にフラットなのではないかと思います。BA型のいいところがよくわかりました。

この他にIE80(IE800より好きなそうです)とwestoneのw60が気に入ったそうです。この辺を買ってくれると私も非常に助かるので、もっとこの道にハマって欲しいと思います。

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cropped-PEHA-100-2_032_6402.jpgポタアンPEHA-100のご購入はオーディオデザインの直販サイト

ポタアンの詳細情報はこちらのホームページで

 

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4/29(金)-4/30(土)はヘッドホン祭りです。 (プロト展示もあるよ)

今週末の金(祝)土は春のヘッドホン祭りです。当社も参加しますので、皆さんも是非お越しください。

今回は新製品(プロトタイプ)も出展する予定です。

新製品はDAコンバーター付きでポータブル型のバランスヘッドホンアンプの試作品です。DACにはESS社のES9018を使用し、アンプ部にはTI社の最新OPアンプを使用したもので、SPDIF(光)とアナログ入力を備えたバランス入出力機です。

現在なんとか音は出ているのですが、まだ高周波ノイズも多く、悪い見本みたいな音です(ただ相当なポテンシャルは感じさせる)。現在修正版を製作中で、間に合えばプロトタイプ実機を展示出展出来る見込みです。
今回展示品は、アナログ入力のみの動作となります。

 

バランス型ポータブルDACアンプ・PEHA-200(仮称) 仕様

PEHA200 005_420

外観(上面の穴は使用していません)

PEHA200 007_420

側面にSPDIF光入力部

入力:SPDIF光(PCM96kHzまで、DSD未対応)、またはアナログバランス入力(2.5mm4極)

出力:2.5mm4極バランス

DAC:ES9018S

アンプ部:DAC・IV変換部、アンプ部にTI社最新OPアンプOPA1622使用のフルバランス仕様

外観:PEHA-100と同サイズケース

使用時間:8hを目標にしています

その他:USBは充電のみとなります(USB・DACとしては使用できません)。

発売時期:遅くとも秋のヘッドホン祭りまでに

お値段:ちょっとお高いかも

GW最初のイベントとして、ぷらりと立ち寄っていただければと思います。

弊社ブースの場所は13階(フジヤ特設売り場の階)のコスモ(大きい部屋)の入ってすぐ右側あたりになります。

秋のヘッドホン祭り2015では小嵐が来ました

先週末は秋のヘッドホン祭りが開催され盛況の内終了いたしました。
今年も沢山の方にご来訪頂きありがとうございました。

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2015-10-25 14.26.38_crowded

 

 

ブースの様子

 

 

 

 

 

混雑時はこんな感じ(空いている時もある)

 

今年の出し物は、
・(自称)嵐を呼ぶヘッドホンアンプTempo
・ポタアンPEHA-100(ペは百)
・据え置きヘッドホンアンプDCHP-100
でした。

tempo2 005revTempo

3線でバランスということで、こちらは皆さん、「なんだ?」という感じで立ち止まり、説明パネルをみて首をかしげていかれる方が多かった様です。なんとなくわかった様な気がするみたいな・・・。説明パネルの方ももう少し詳しく記載すれば良リわかりやすくなるのですが、簡単に同じ様な製品が作れる様な詳細説明はあえて避けていたので、余計にわかりにくかったかもしれません。

試聴していただいた感想としては普通のバランス接続の音とは少し違う音で、いろいろ貴重なご感想を頂戴しました。

cropped-PEHA-100-2_032_6402.jpgPEHA-100

DACを付けて欲しいという意見を複数いただきました。そりゃそうですよね。また音質には十分満足しているとか、ポタアンの中で一番いいという感想も複数頂きました。

 

 

 

DCHP-100-640DCHP-100

この機種は発売から3年が経ちすでにお馴染みと思いますが、再度確認したい、友達の所で聴いてよかったのでもう一度聴きたいという様なお客様がいらっしゃいました。根強い人気があるようです。

e22-perspective-180DAコンバーターe22

今回バランス出力のDACが必要になったので、エミライさんからお借りして使用しました。

このDACは講演のデモ等で聴いたことはあったのですが、自社のシステムで鳴らすのは初めてでした(自社の視聴環境で事前に試聴しました)。このDAC、非常にいいです。小型ながら、もっとも高額な部類の製品ですが、この音を聴くとそれだけの、いやそれ以上の価値があることがよくわかります。

DACチップにES9018を使用しているのは現在では珍しくありませんが、その良さをここまで出しているのは珍しいのではないでしょうか?高域の情報量はもちろん多いものの、低域が非常に締まっていて量感もあるため全体のバランスがとても良いのです。安価なDACでES9018を使用しているものは情報量が高域に片寄って、帯域バランスが悪いものが多いのですが、そういった欠点がまったくありません。e22がハイエンドのリファレンスとして使用されている理由がよくわかります。

新製品に対するご要望

また、この展示会はお客様から直接いろいろなご意見やご要望を頂けるのも非常にありがたく、今回も当社で今後作って欲しい製品のご要望をいくつか頂きました。ちょっとご紹介しますと、

PC用電源:DCアダプターの評判がすこぶるいいのですが、小容量でいいのでATX用電源を作って欲しいというご要望。

ミキサー:以前にDJのCalmさんにミキサーを特注対応で作ったことがあるのですが、同じ様なものを作って欲しいというご要望。DJや店舗などで需要があるそうです。

ご来訪いただいた方には心より御礼申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。

NetAudioVol20(10/19発売)でTempo、PEHA-100が紹介されました

10/19発売の音元出版NetAudio誌(p136-137)でバランスヘッドホンアンプTempoとポータブルアンプPEHA-100を紹介して頂きました。

Tempo 「ヘッドホンアンプの常識に一石を投じる独自技術で実現した3線バランス駆動の音に迫る」

として野村先生の試聴記事が掲載されています。

様々なネットワーク、ヘッドホン機器を聴かれているプロの記事です。

是非NetAudio誌vol20(10/19発売)をご覧いただければと思います。

NetAudiov20-640

NetAudioP137_small NetAudioP136_small

今年のヘッドホン祭りはこんな内容です-オーディオデザイン-

今年の秋のヘッドホン祭りの内容はこんな感じです。

開催日:10/24(土)-25(日)
場所:中野サンプラザ 13Fコスモ(フジヤさんの特設売り場の階、一番大きな部屋の奥側ソニーブース向かい)
出展内容はこんな感じです

  1. 新製品 バランスヘッドホンアンプTempo + DCアダプター
    tempo2 005rev20150414_325007

すべてのイヤホンヘッドホンをリケーブル無しにバランス駆動する不思議なアンプ

TempoにはDC12V外部電源が必要です)

入力ソースはこちらのDAコンバーター(他社品になります)
e22-perspective-180

今話題の

Exasound社のバランス出力DAコンバーターe22

 

2. その他にもポータブルアンプ

cropped-PEHA-100-2_032_6402.jpgポータブルアンプ

PEHA-100

ポータブルなのに最高音質!

 

3. オーディオデザイン社長が書いた最新刊

51VhFSs61rL._SX338_BO1,204,203,200_

読み始めると止まらない本

閲覧できます。

その場でも購入できます。

是非ブースにお立ち寄り下さい。

(今年はハイエンドショウ、音展などへの出展はありません。)

(おそらく)嵐をよぶ、バランス・ヘッドホンアンプTempoを発売します

新しいイヤホン、ヘッドホンアンプを発売します。
賛否両論が予想されるので(否否片論だったらどうしよう)、「嵐をよぶヘッドホンアンプ」と名乗っておきます。

その製品はこちら

tempo2 005rev

tempo2 010rev

tempo 034_800

tempo 005_800
一見何の変哲もないバランス入力のヘッドホンアンプですが、何が変わっているのか・・・・。

それはリケーブルなしにすべての3線式イヤホン・ヘッドホンをバランス駆動するからです。
それって当たり前・・・、え?

そんなことできるわけ無いだろ、と。
でも、できるんです。
それは本当にバランス駆動か?
ここが嵐を呼ぶ理由です。
(すでにそういうものが過去にあったらごめんなさい。)

本当にこれでいいと言えるのかわからないので”Temporary”からとって「Tempo」と名付けました。

もひとつおまけに、バランス用にリケーブルした左右独立アースの4線式イヤホン、ヘッドホン(2.5mm4極AK/ 3.5mm4極Sony)も普通にバランス駆動もできます。

入力はXLRバランスのみです。

電源は外部供給となっておりDC12V電源を別途必要とします。

オーディオデザインのDCA-12Vとのお得なセット価格も設定いたします。

内部はこんな感じです。OPアンプLME49860とバッファアンプLME49600という組み合わせで、半導体自体はある種一般的かもしれません。

12Vを分圧して+-6Vの正負電源化して駆動しています。
Tempoの仕様はこのとおりです。tempoSpecrev1R3

その動作原理、音は次のお楽しみです。10月のヘッドホン祭りで製品紹介予定です。
またNetAudio誌でポタアンPEHA-100と合わせて商品紹介の予定です。

Tempoで使用した3線バランス駆動についてFAQを作ってみました。

 

 

3線バランス駆動のFAQ

Q1: 3線バランス駆動はバランス駆動といえるのでしょうか?

A1: 平衡信号(逆相信号)を利用していると言う点ではバランス駆動です。通常の平衡信号に不平衡信号(同相成分)が重畳しているだけでバランス駆動の一種です。

Q2: 3線バランス駆動は通常のステレオアンプ(ヘッドホンアンプ以外)に使用できますか?

A2: 出来ません、そもそも通常のステレオでは3線バランスを利用する必要がありません。

Q3: 3線バランス駆動は通常よりも増幅段が増えるのでしょうか?増幅段が多い場合、それによる音質劣化は考えられますか?

A3: 増幅段を増やさずに処理が可能ですので、原理的に音質劣化の要因はありません。

Q4: 3線バランス駆動は通常のアンバランス駆動に比較して欠点はありますか?

A4: 技術的に設計が難しいこと、これを利用したアンプが限られていることです(現在Tempoのみ)。

Q5: 3線バランスは通常のバランス駆動よりも音質は劣ると考えていいのでしょうか?

A5: 3線である以上クロストーク成分が存在しますが、音質が悪くなるとは限りません。是非、実際に試聴して確認してください。

 

 

 

0.00003%の超低歪率を謳うバッファアンプLME49600、歪率は0.7%でした、アチャー

ナショナルセミコンダクター(今はTIグループ)のLME49600という型番のバッファアンプがあります。バッファアンプと言うのはゲインを持たないアンプの事で、インピーダンスの小さい負荷を駆動する際に出力段に挿入します。最近ではヘッドホンアンプの出力段によく使われています。

このLME49600の歪率の公称スペックが0.00003%ともの凄く、このデバイスを使用したアンプはたいていこの数値を出して自慢しているのを目にします。歪率を測定慣れしている人間からするとものすごい値で、いったいどんな回路なのかと思っていました。

データスペックに掲載されている回路図を見るとインバーテッド・SEPP出力段といえる回路で、通常のSEPP回路に較べて優れていはいるものの、無歪になるような回路ではありません。また、回路構成がB級駆動になる回路でアイドリング電流が小さいことも気になります。
データシートをよくよく読んでみると、後ろの方に上記の歪率はOPアンプと組み合わせた時の測定データだと描いてあります。OPアンプと組み合わせると歪率は1/100から1/1000にはなるのが当たりまえなので、その時の歪率の値を使用するのは、そもそも非常におかしな話です。データシートはデバイスそのものの特性を知るためにあるので、デバイス単体のTHDデータを出すのが普通です。

LME49600のデータシートに出ている全高調波歪率(THD+N)特性
(実はOPアンプ+トータルNFBでTHDを極限まで小さくした時のデータ)

LME49600単体で実際に測定した時のTHD+Nデータ(縦軸のスケールが上のグラフとは100倍違うので注意してください。)
横軸の単位が違いますが。0.1Wが1.8V、0.3Wが3.1Vなので実際にはほぼ同じあたりを見ています。

歪み成分の波形
歪み成分は3倍の高調波成分が主で、素直でした。

実際には1%前後の歪率なのに、その1万分の1以下のデータだけを示すのはどうかと思います。
そもそも0.00003%なんていう値は普通には計測できません。ちなみに所有している高調波歪率計の残留ひずみ率(測定限界)が0.0004%で、上記スペックの10倍でした。最近は歪率が100倍になる回路で計測しておいて、表記するときは実測値の1/100に計算するなんていうトリッキーな方法が多くなっていますので、測定データ自体がだんだん怪しくなっているのです。

LME49600と同等の出力段を個別素子で作るとデバイス10個ぐらいを基板に並べなければいけないので結構大変です。そういう意味ではこの素子は便利な素子です。ただその性能は格段に優れているというわけではなく普通です。

「かあさん、オレオレ・・・」今どきこれに引っかかる人はまずいない。

「お兄さん、いい子いますよ」これも大丈夫だろう。

「0.00003%のLME49600を使用したxxアンプ」皆さんはこれ大丈夫ですか?

というお話でした。

追伸

テキサス・インスツルメンツ(TI)さんの半導体デバイスは一般にデバイスの性能がいいだけではなく、データシートも非常に詳しくてわかりやすく、かつ各種サポートが充実しているので、私は普段から好んでこのメーカーのデバイスを使用しています。
このトピックはそういったTIさんへの信頼を裏切るものではありません。
あくまでひとつの話のネタとして読んで頂ければ幸いです。