イヤホンのリケーブルはプロでも難度が高かった

ある事情でバランス接続できるヘッドホンかイヤホンが必要になりました。
ヘッドホンだと(ほとんどの場合)改造しないといけないのですが、イヤホンだと左右がコネクタ接続になっているものがいくつか有って、比較的簡単にバランス用にリケーブルできるようなので、やってみました(ケーブル単体でも売っているのですが、1万円近くするので)。

選択したのがこのイヤホンです。
recable 035_se215シュアーのSE215

写真はリケーブルした後のSE215です

ShureのSE215、リケーブルできる中では比較的お手頃価格で評判も悪くないようです。

 

recable 023_mmcx

MMCXコネクタ (本来は基板用では?)

 

コネクタはmmcxというもので、もともとは高周波用の超小型コネクタだと思います。

 

このコネクタ端子は秋葉原などで売っていますし、またそれを包むケースもすでにあるのです。
おお結構そろっていて便利、簡単じゃんと思ったら大間違い。

 

recable 029_cover

MMCXコネクタとそのカバー(青)

 

 

 

 

 

 

recable 042_ritz

リッツ線はこんな感じ

線材は同じく秋葉原で買ったPCOCC-Aリッツ線 HPC-28-2Uというも
のを使用しました。
この線材は計4本線があるので、1本でこのままバランスケーブルになります。

 

まずrecable 045_wirestripper黒い線の外皮を剥きます。この作業にはワイヤーストリッパー(ストリッパーではないよ)を使うと便利です。

 

 

recable 050_wirestripper10
この辺はプロなのでいくつも工具が有るのですが、1MMΦのストリッパーが合いました。

 

剥いた後はこうなります。

recable 054_rtz_striped
この出て来た2線はウレタン被覆なのではんだを盛ると皮膜が溶けて剥がれます(逆にウレタン被覆は工具では取れません)。

 

 

recable 058_soldered

 

 

 

 

線材にはんだを盛ったところ。

recable 059_conector

線材にはんだを盛ったら、次はコネクタです。コネクタは小さいとはいえブロック状なので、結構熱を吸います。また小さいのでつかんでおかないと半田付け出来ません。

ここでまた小道具の出番です。こういったものがない場合はクリップでもいいと思いますが、熱が逃げないように布などをかませるといいでしょう。

 

recable 066_crip

 

あるいはこうすると良い

 

recable 038_wired_2完成したコネクタ部 (カバー半分に入れたところ)

 

 

 

 

recable 068_4p

MMCX端子の方はなんとかなるのですが、より難しかったのは2.5mmの4極プラグの方でした。

このプラグ、こういう内部構造をしていますが、ハンダコテを当てると絶縁体がすぐに溶け出すという代物で、もうほとんどイモハンダ状態でした(恥ずかしくて中をお見せできません)。まあとりあえず使えればいい用途なので・・・(言い訳)。

 

バランス接続はプラグrecable 073_recabledの方もコネクタ、接続ピンの割り当てがメーカーによって異なり、混沌としているのですが、今回は2.5mm4極プラグ(SONYの接続ピン)で仕上げました。

ケーブル全体の感じ
とりあえずSE215のバランスケーブル(4極2.5mmプラグ)が出来上がりました。

recable 076_compare
元のケーブルとの比較写真
で、何に使うのかですって?
それはまたのお楽しみに・・・・。

うふふ。

 

——————————————————————————————————————–

音質劣化の無いオーディオセレクターHASシリーズ
スピーカーセレクター
ラインセレクター
バランスラインセレクター

おすすめのオーディオ本

ƒI[ƒfƒBƒI_ƒJƒo[

オーディオデザイン社の社長が書いたオーディオの本です。ホームページのブログ、コラムに掲載したトピックの中から50を厳選。オーディオの常識の落とし穴をエンジニアリング的に解説しています。アマゾンのページはこちらオーディオデザインの機器設計のコンセプトを知る上でも役に立つ一冊です。
——————————————————————————————————————–

--------------------------------------

ポータブルアンプPEHA-100

ポータブルアンプPEHA-100のご購入はオーディオデザインの直販サイト

ポータブルアンプPEHA-100の詳細情報はこちらのホームページ

 

--------------------------------------

コメントを残す