事務所の試聴スペースのレイアウトを変更してスピーカーシステムのおき方などを大幅に変更して、周波数特性、聴感上の印象も良くなったことを以前に報告しました。
さらにスピーカー後方にパネルを設置した所さらに音が良くなった気がしたので、再度周波数特性を測ってみました。
ちなみに現在の事務所のスペースは後ろの物置のスペースも含めて30m2位(約20畳)あります。配置の断面図はこんな感じです。
試聴位置の方角から写真で見るとこんな感じです。
スピーカーシステムの後ろはレイアウトの都合上2m位はスペースが空いています。後ろのスペースが空きすぎていることもあって、ウーハー1本のB&Wではちょっと低音が物足りない感じがしていましたので、写真の様な高さ1m位の合板(に壁紙を貼った自作パネル)を置いてみました。このパネルは45cm幅2枚を蝶番でくっつけたもので、ほぼ任意の角度に開いて設置することができます。
すると期待していた以上に音が良くなりました。低音の量感がまし、最低域も伸び力強さも出る様になりました。聴感上よくなったので、理由を探るためにも再度周波数特性を測定してみました。
その結果がこちらです。
以前にこのコラムで書いた反射パネルを設置する前の周波数特性がこちらです。
反射パネルを設置したほうが70Hzあたりの谷がなくなって120Hz以下のレベルが全体的に上がっています。それと以前にあった2Khzあたりの盛り上がりがなくなって、周波数特性が全体的にフラットになっていることがわかります。これはSP中央にもパネルを設置したので、
凸凹が少なくなったのだと思います。
また、スピーカーをB&WのCDM-7NTにした時の周波数特性はこちらです。
B&W左CH 反射パネル無し
B&Wの場合も、以前あった80-100Hzのピークが消えて、40-100Hz帯域がほぼフラットに出ています。この違いは聴感上は非常に大きく、とてもこのユニット構成が鳴っているとは思えない力強い音になりました。このB&Wの中高音はもともとやや癖があり、うるさいのですがそれに負けない低域が出ているので、ものすごくよく聴こえるようになりました。