パワーアンプの進捗状況 -その3-

パワーアンプ相変わらずお待たせしております。
2月後半からご注文を多くいただき、新製品のパワーアンプ開発の進捗がはかどっておりません。
セレクターなどはある程度さばけるようになっていますが、これに加えてプリアンプの注文が多くなると、現状ではそれだけで精一杯になってしまいます。
言い訳はこのくらいにして、パワーアンプの外観を紹介します。
パワーアンプの外観

下2/3が電源部で上部が回路基板・放熱器類になります。
フロントパネルは5mm厚のアルミヘアライン仕上げになります。

電源部の電解コンデンサ容量は+-合わせて合計約240,000uF(桁に注意)になります。電解コンデンサ容量はもっと大きいのもありますが、そういうものは汎用電解コンを使用しているのでインピーダンスが大きくなってしまいます。またオーディオ用の低インピーダンス特性の電解コンデンサは20,000uF程度までしか作られていません。弊社の場合、大容量と低インピーダンス両立すべくある工夫をしています。
(以前は技術内容を詳細に記述していましたが、同業者の方で似たようなものを作られたり、内容をぱくったりされることが多くなってきたので詳細は記載しない様にしていますがご了承下さい。)

基板は通常の1.5倍の2.4mm厚のガラスエポキシ基板で、この厚さになると基板がしならなくなります。銅箔厚さは通常の2倍の70umで製作しています。もちろん、パワーアンプのエッセンスは回路技術にあり、こういった部品面は単にそれをサポートしているだけですが。

基板類も組みあがっているので、それらをこのケースに収めて、調整、測定を無事終えればデモ機が出来上がります。

製品版では側板の仕様変更、フロントパネルへのシルク印刷追加などが加わりますが、中身はこの写真のデモ機と同じになります。

今回はこのくらいで。

パワーアンプの進捗状況 -その3-」への4件のフィードバック

  1. ブログを読ませて頂いて、パワーアンプの購入を検討しております。
    スピーカーについて質問させてください。
    現在AVアンプを使用しているのですが、御社のパワーアンプをAVアンプのPRE-OUTに接続して4オームのスピーカーを接続すると問題はありますでしょうか。
    SPの出力音圧レベルは110db程度です。
    また、AVアンプとSPはバイアンプ接続することは可能となっております。
    お忙しい所大変申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

  2. ブログを読ませて頂いて、パワーアンプの購入を検討しております。
    スピーカーについて質問させてください。
    現在AVアンプを使用しているのですが、御社のパワーアンプをAVアンプのPRE-OUTに接続して4オームのスピーカーを接続すると問題はありますでしょうか。
    SPの出力音圧レベルは110db程度です。
    また、AVアンプとSPはバイアンプ接続することは可能となっております。
    お忙しい所大変申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

  3. この度はお問い合わせいただき誠にありがとうございます。
    パワーアンプには電圧増幅段用と電力増幅用で2種のトランスを使用しております。
    このうち電力増幅用のトロイダルトランスは海外のトランスメーカーの標準ラインナップにあるものから選択して使用しております。
    電圧のラインナップはかなりとびとびで、実際にはトランスの規格に設計段階で合わせ込んでいます。
    特注で別メーカーに発注することも可能ですが、その場合は大きさも異なってきますし、工数を考えると現実的ではありません。
    また117V仕様でお出しする場合、こちらで117Vが供給できるトランスを準備し、調整、検査をする必要もあり大変です。
    むしろお客様のほうで別途117V-100V変換用のトランスをお求めいただき、標準仕様の弊社パワーアンプをご使用いただいたほうが現実的かと思います。
    トランスに十分容量の大きいもの(20Aクラス以上)をご使用いただければ、弊社アンプの良さが十分発揮できると思います。
    また、弊社以外の日本製機器にもご使用いただけますし、ご帰国の際(そういうことがあるかどうか存じませんが)にも日本で使用できますので便利化と思いますが、いかがでしょうか?
    以上よろしくお願いいたします。

  4. パワーアンプ期待しております。
    ニューヨークに在住です。
    電源のVoltに関してですが、お手数のかからない前提で、米国用に特注は可能でしょうか。もし可能な場合、どのような費用と考えたら宜しいでしょうか。
    宜しくお願い致します。

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