最近購入したオーディオ機器 -FMチューナー-

最近購入したオーディオ機器について紹介したいと思います。

業務中はFM放送を聴いている事が多いのです。というのもCDですと百枚聴きたいものがあったとしても、一日中音楽をかけていると一日10枚は聞けてしまうので、毎週同じものを聞く事になってしまい、飽きるためです。FM放送といっても、東京ではNHK、東京FM、J-Waveの3局しかなく、民放は宣伝が多く耳障りなので、結局NHKFMをつけっ放しにしておく事が多い状況です。

FMチューナーには以前ケンウッドのKTF-5002という音質に気を使ったミニコンポのシリーズを使用していましたが(これでもAVアンプのFMチューナー部よりずっと良かった)、多少のノイズとかすかに歪感があったのでオーディオ用チューナーを探して購入しました。
弊社はマンションのテナント用フロアーを借りているのでFMアンテナを理想的な条件で建てる事ができません。このため部屋に来ているTV用のアンテナ端子をFM端子に流用する事になります。TV用アンテナは一応FM帯もカバーしていると思うのですが、KTF-5002クラスのチューナーでは力不足でノイズが入り少し歪っぽくなります。

調べてみてわかったのですが、現在はまともなFMチューナーというのはアキュフェーズの様な極一部を除いて無いのです。過去にはケンウッド、ソニー、ヤマハなどが最高級品を排出しているのですが、現在はまともなチューナーが市販されていないのです。

FMチューナーに関しては超達人の方がこちらで各機種を評価されているので興味のある方は参照して下さい。FMチューナーの評価(このサイトは凄いです。脱帽です)

現在手ごろな値段でまともなFMチューナーを入手するにはオークションで20年前くらいの物を見つけるしかありません。数ヶ月かけて気長に探して結局手に入れたものがこれです。

ソニー製ST-S555ESX

ソニー製のFMチューナーで20年前の(とはいっても現在でも)最高峰です。既に内部の同調などは多少ずれていると思いますが、まだまだ現役で使用できます。このチューナー、購入してみたらなんと元箱入りで傷も無く付属品も完璧でした。出品者の方は初の出品で(過去の評価・実績がゼロ)落札者側から見るとかなり怪しくも見えたのですが、結果的には本当に初めての出品の方で、品物は掘り出し物でした。

ソニーのCDプレーヤーで丁度CDP-555ESDというのも所有しているので、555シリーズがそろっていいかなという漠然とした理由も有りました。

このチューナーの受信性能はすばらしく他の汎用品とは格の違いを見せつけます。FMアンテナをつながなくとも音が出るくらいに感度が良く(当然ノイズが多いが)、TVアンテナをつないだだけで以前のチューナーではノイズが出ていたFM局もノイズ無しに受信できます。
音質もNHKなどは完璧で聴感上、不快な点が有りません。音質は全体的に柔らかく、かすかに薄っぺらい感じも無いではないのですが、そもそも放送局で出している音がどんなものかわかりませんので。
NHKFMでかけたCDをこのチューナーで受信すると、自分のCDプレーヤーでCDをかけたときよりも良く聞こえるくらいです。民放のFM放送は全体的にキンキンした音でいまいち聴く気になれません。またNHKの放送の中でも番組によって音質が変わるのがはっきりわかります(これって普通?)。

NHK-FMの中で音質が抜群に良いのは夜のN響の生放送、ならびにこの放送の最後のクラッシックのCD、番組の冒頭に流れるテーマ曲、番組の間に流れる効果音などです。NHK-FMの中で反対に音質が悪いのがお昼のニュースのアナウンサーの声などです。スタジオの違い、音源の内部の機器の流れ方などによる音質の差異がはっきりわかって怖い位です。

それにしても実際番組として聴ける放送局が1局しかないというのは何とかならないのでしょうか?アメリカなどでは何十局かあるので聴きたいジャンルにあわせて選曲すれば一日中好きな曲を聞いていられるのですが・・・。NHK-FMも音質はいいものの最近の番組改編ではコーラスとか童謡とかがやたらに増えて聴ける時間帯がますますなくなってきました。朝10時にやった童謡の放送番組をその日の夕方の5時ごろ(ラジオのゴールデンタイムじゃないのか?)に再放送するのですから、口開きっぱなしです。FMチューナーがビジネスとして成立しなくなった原因の一つは放送局が少ない事、放送番組がニーズにあっていない事もあると思います。人は「FMのエアチェックをしなくなったから」という原因をあげると思うのですが、仕事中にFMを聴いている人は多いはずなので実はそうではないのでは?といつも思っています。

話がそれましたが、次はレコードプレーヤー関連で紹介したいと思います。

最近購入したオーディオ機器 -FMチューナー-」への2件のフィードバック

  1. コメントありがとうございます。
    うらやましい環境ですね。
    FM放送はまずアンテナが重要で、東京ではビルの谷間で受信するので、まずベストな状態では聞けません。それでもNHK・FMでかけるCDの音は、同じCDをオーディオ用のCDプレーヤーでかけるよりも良く聞こえる部分があり、たいしたものだと思います。確かにNHKはクラシックも全曲かけてくれたり、NHKホールからの演奏を放送してくれるありがたい存在ですね。マイクをホールにたくさん立てて録音した音はホールで生の音を聞くよりも良く聴こえたりする事も有ります。もっとこの辺が延びてくれたらありがたいのですが、時代はデジタル放送に力が入れられていて、放送内容の方は衰退しているようにも感じます(特にFMは)。わたしもなんとかFMももっと盛り上がらないかなーと思っています。

  2. ーエアチェックファンからの一言ー
    私は福井県福井市に住んでいます。マランツのst6000というチューナーを10年ほど前に買って現在も愛用しているのですが、そうとういい音質をしていると思います。
     大のクラシックファンですが、今福井では民放2局、NHK、計3局が受信できます。しかしクラシックを放送しているのはNHKしかありません。
     気に入った番組などありますとVHSビデオで録音しています。その後永久保存したいのはMP3で焼きなおしていますが、アナログからデジタルに焼きなおしたものは捨てたものではありません。何でこんなにいい音がするんかなーなんて思います。
     いっぺん試しにテストしてみてください。
     それと、福井にはハーモニーホールというクラシック専用のコンサートホールがあります。このホールは専門家によると音響の良さでは世界有数のホールとのことです。
     ここで時々耳を鍛え楽しんでいます。
     生で聞くのとエアチェックが極端な差が無いようなときも多々あります。
     水を差すようなことを申し上げてすみません。
     

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