アナログレコード用イコライザアンプ作っています

今回は久しぶりにアナログレコードの話をしたいと思います。
新しいプリアンプ(DCP-200)にはイコライザアンプを搭載していません。ですのでアナログレコードを聴くには別途イコライザアンプが必要になります。

そこでアナログレコード用のイコライザアンプを製作中です。そこそこ出来てきましたので現状をさらっと報告させて頂きます。

基板の感じはこの様な感じです。アンプ回路、電源回路そのものは表面実装になっています。アンプ回路は2段構成になっていますが、1段目のアンプはノイズ低減に影響する重要なところですので、今回各種検討を行なって専用回路を組みました。
イコライザアンプ基板
手前が安定化電源、右に初段アンプ、左がRIAA補正後の2段目のアンプになります。プリアンプ、DAC等と同じ大きさのケースに収まります。

基本仕様
入力1系統
MM,MC切り替えスイッチ
入力抵抗切り替えスイッチ(MC時)
ゲイン:40dB(MM),60dB(MC)@1KHz
歪率:0.003%
残留ノイズ:-136dBV(A)
さらっと測定した結果はかなり良い数値になっています(といいますか良くなるようにいろいろやってますので・・・)。

特徴
・音質的に良いとされているCR型RIAA補正回路を使用しています。
・MCアンプもダイレクトに接続できます。
・SN比向上のためノイズ低減検討にも力を入れました。
・初段アンプにはトランジスタでDCでアンプを構成しています。
・信号部はすべて個別素子で構成しています(OPアンプは使用していません)。
・パッシブDCサーボ回路を使用してDCゲインを抑えています。
・表面実装を使用して全体がコンパクトにまとまっています。
(この基板だけでDCP-EF105と同じ回路規模があります)

音質
聴感上の特徴としてノイズが圧倒的に少ないです(そうなるように入念に設計・検討したので)。通常レコード再生では多少のサーノイズが聴こえるのが当たりまえと思っていましたが、このイコライザアンプを使用するとノイズが気にならないと言うよりも聴こえません。
スピーカーの前まで行って耳を近づければ聴こえますが…。

音質はというとこれはレコードプレーヤーその他もろもろの影響を受けるので評価は難しいと思いますが、情報量はまるでCDをの様に多いのに意外と高音域がおとなしく聴こえます。ジャズもクラシックもいい音だなーと聞き惚れてしまう様な音になっています。
レコード特有の音の厚み・柔らかさの様な良さも出ていますし、これは相当いいんじゃないかと思います。

いろいろ細部の調整など行いますが、早ければ6月に販売できると思います。アナログレコードを聴く方は是非お試しいただければと思います。

こちらではこんなプレーヤーを使用しています。
アナログプレーヤーはパイオニアのリニアトラッキングPL-L1です

アームはこんな感じです。アームベース毎横にスライドします。

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