最近のDAC(チップ)はΔΣ型って知ってますか?

最近市販されているのDACチップはすべてΔΣ型です。
当然CDPやDAコンバーターもほとんどすべてがΔΣ型DACチップを使用しています。

CDの信号などは当然PCM信号でサンプリング周期毎に信号の大きさをデジタル信号で記録してあるわけですが、そのデジタル信号をアナログに変換する際には、必ずしもそういった原理どおりに再生しているわけではなくて、変換の過程はかなりこみ入った事になっています。直感的に言えばPCM信号を疎密波に変換して、それをフィルタリングして信号を得ているといった感じですか?な?。PCM信号というのは本来サンプリング毎に信号値が一義的に決まるはずなのですが、ΔΣ変換では多ビットの情報を前後のサンプリング値も使用して演算するので、時間軸方向(周波数軸方向)に展開しているという解釈ができるのではないでしょうか?だからこそ1bitDACというデバイスもできるわけで、これはこれでメリットなのですが・・・・・。

一方、PCMの原理どおりにサンプリング周期毎にPCM信号に応じた電圧を発生するDACチップもあります。これはどちらかというと古いDACチップでバーブラウン(今はTI)のPCM1704などがそうです。PCM1704はこの種の(ΔΣではない)DACチップの最高峰で、非常に高価です。ΔΣ型DACチップの5-10倍のお値段。何故高価になるかというと、この種のDACチップですラダー型の抵抗に電流を流してアナログ信号を得るのですが、精度の関係でラダー抵抗の抵抗値を非常に高精度に作る必要があるからです。PCM1704は後からレーザートリミングというレーザーによる微調整をしているので安くはならないのです(ΔΣ型DACのメリットはこういう事をしなくてもいいことです)。

このラダー型DACチップのいいところは(私が勝手に思っているだけですが)、サンプリング周期毎にアナログ電圧が一義的に決まる事で、したがってジッターの影響も受けにくいのではないかと思っています。

今度製品化するDAコンバーターもこのラダー型DACチップを使用しています。このDACチップを車に例えるなら(ちょっと例えに無理がありますが)ミッドシップみたいなものかなと勝手に思っています。

(2010/09/17)

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