プリメインアンプDCPMA-100/概要
■プリメインアンプDCPMA-100の目指したもの
オーディオデザイン、初のプリメインアンプです。
プリメインアンプであるからと妥協することなく、最新のノウハウを投入することで、セパレート型アンプを超える音質を目指しました。
■設計コンセプト
・最近のバランス出力機器の増加に対応し、バランス(XLR)入力は2系統。
・バランス接続対応のセパレート型のプリアンプ、パワーアンプとしても使用可能。
・パワーアンプ出力は100W+100Wとして、低能率スピーカーに対しても力強い駆動力。
・プリメインアンプであってもセパレート型アンプに引けをとらない音質を実現する(セパレート型以上の創意工夫)。
■特長
・アンプ部はプリ、パワー共にフルディスクリートで構成
・「アンプ IN FIRST構成」を採用し、実使用時のダイナミックレンジを拡大
・バランス2系統の入力を装備し、セパレートアンプとしても使用が可能
・出力部配線は基板を使用しない極太線+圧着端子でダンピングファクター1200を達成
・入力信号部は極力基板配線、リレーを使用しない空中配線+ロータリースイッチによる配線を採用
・プリアンプ部、パワーアンプ部に独立した2つの安定化電源を新設計
・10mm厚フロントパネルとダイヤカットを施したアルミ削り出しツマミの高級感ある外観
■音質
インテグレーテッドアンプの枠を超えた音質です。中高音は透明度と艶があり、低域は締まっていながらも超低域まで伸びていて、低音楽器の音階がはっきりわかる自然な音です。オーケストラでは各楽器の美しい音色が混濁無く聴こえてきます。ピアノの音も美しく、余韻が部屋に響きます。ジャズでも迫力があるのはもちろん、サックスの音色の綺麗さ、ボーカルのリアル感に特筆すべきものがあります。
■価格(税別)
プリメインアンプDCPMA-100 | 500,000円(税別) | ![]() |
購入に関する詳細はオンラインショップで御覧いただけます。
■受賞歴
・無線と実験(MJ)
テクノロジー・オブ・ザ・イヤー2015 プリメインアンプ部門 入賞
■デジタル時代の新回路ブロック
DCPMA-100ではプリアンプDCP-240と同じくアンプ構成が一般のものとは異なります。一般には、最初にボリュームで音量を落としてからフラットアンプで増幅する構成となっていますが、この構成ですとせっかく2Vあった信号レベルが数十mVのレベルまで絞ることになり、雑音レベルとの差は80dB(約13bit分)しか取れません。DCPMA-100では最初に入力信号をフラットアンプで増幅する事で、信号レベルを落とさずに処理することにより、一般のアンプ構成に較べてダイナミックレンジが20dB向上します。
DCPMA-100のブロック図
最初にフラットアンプを接続して信号レベルを大きくしているため、
ダイナミックレンジの低下を抑制できます
■新構成を実現する回路デザイン
低歪高出力回路
フラットアンプ部
信号入力を直接アンプ回路に入力するには、アンプの耐入力が少なくとも3V以上必要です。ゲインが5倍(15dB)の場合、最低でも15V以上の最大出力が無歪で得られる必要があります。新しく設計されたフラットアンプ基板は最大出力が20V(最大入力4V)で十分にクリアしています。
アース分離回路設計
トランジスタアンプにはプリント基板を使用しますが、通常電圧の基準となるアース電位はプリント基板全体で共用するのが常識でした(そうしないと逆に不安定になってしまうのです)。今回の回路では信号のアース部を電源のアースと分離して設計し、プリント基板上でも明確に分離されています。もちろん信号のアースと電源のアースは同電位に保たれるように設計されています。この新しい、回路・実装方法によってSN比も若干改良されています。
ペアトランジスタの採用
アンプ基板も新たに設計いたしました。初段FET、中段トランジスタはすべてペア・トランジスタ(FET)を採用しました。差動増幅回路、カスコード回路、カレントミラー回路等、2つのペア素子で構成される事が多いのですが、このペア素子の温度ドリフトなどにより、結構フラフラとしているものです。これまで敏感なフォノイコライザアンプなどでは2つの素子を接着して使用するなどしてきましたが、今回はペアトランジスタとすることでこの点を改良しております。
■電源部
電源には320VAの大型Rコアトランスを使用し、電解コンデンサにもオーディオ用最高級グレードのものを採用しています。
パワーアンプ部の電圧増幅段とプリアンプの電圧増幅段は、独立に安定化電源を通して供給されています。
■入力切替部
■パワーアンプ部
プリメインアンプDCPMA-100/仕様・価格
■仕様
DCPMA-100 | |
---|---|
プリアンプ部 | |
入力 | RCA4系統 XLR2系統 |
出力 | RCA3系統 XLR1系統 |
利得 | 15dB |
SN比 | 115dB(A,@2V) |
最大出力電圧 | 20V |
周波数特性 | 10-500kHz |
歪率 | 0.0007%(1KHz@2V) |
パワーアンプ部 | |
入力 | XLR1系統 RCA1系統 |
利得 | 33dB |
最大出力 | 100W(8Ω) |
入力インピーダンス | 10kΩ |
歪率 | 0.003%(1kHz@100W8Ω) |
周波数特性 | 10-500kHz |
ダンピングファクター | 1200 |
SN比 | 113dB(A,@100W) |
外観 | |
寸法 | 460x478x125mm |
重量 | 18Kg |
付属品 | ACケーブル 取扱説明書 |
お客様の声
アンケートハガキから(画像をクリックすると拡大できます)
オンラインショップのレビューはこちらから
プリメインアンプDCPMA-100 お客様の声
プリメインアンプDCPMA-100/オーディオ雑誌掲載記事
・オーディオアクセサリー
2017年夏号 No.165 p100-p101「AAコンポーネント」
"ストレートで純度が高く反応の良い再生音が魅力"
2016年冬号 No.163 p136-p137「オーディオ銘機賞2017
受賞モデル」
2016年春号No.160「BEST Hi-Fi Components
今季の注目機探査」p70,p71
"ハイエンドブランドを凌駕する実力"
・ステレオサウンド
2017年夏号 No.203 p222-223「注目プリメインアンプ
9機種の実力を探る」
2017年春号 No.202 p363「話題の新製品を聴く」
2017年冬号 No.201 p247「2016→2017 ベストバイ・
コンポーネント プリメインアンプ部門」
・特選街
2016年10月号 p.26「大人のオーディオ完全ガイド
高音質CDが堪能できるコンポセット」
・無線と実験
2016年1月号 p19-21「MJズームアップ」