プリアンプDCP-110

高級感あるフルサイズプリアンプ、音質とデザインを兼ね備えた一生使える高性能ディスクリート・プリアンプです。

プリアンプDCP-110

初代プリアンプのDCP-105の血筋を引くフルサイズプリアンプ

DCP-110は好評を博した初代プリアンプDCP-105の後継機種です。
フロントパネル回りを一新し、デザイン的にも魅力を大幅にアップしただけでなく、内部も徹底的に見直し、肝心のアンプユニットや回路構成にも大胆な改良を加え、総合的に大きく進化したプリアンプです。
 

特徴

・フロントパネルに10mm厚のアルミ材を使用した高級感あるデザイン
・デジタル時代に対応したアンプ・イン・ファースト回路ブロック
・信号回路のアースと電源のアースを分離して設計した新回路設計
・ダイアルは50mmΦのアルミ無垢削りだしによる新デザイン
・ペアトランジスタを使用したドリフトに強い半導体デバイス
・バイアンプ構成でレベル調整が出来る可変出力装備
 

受賞歴

・オーディオアクセサリー
オーディオ銘機賞2015 プリアンプ部門
プリアンプDCP-110 オーディオ銘機賞2015

・無線と実験(MJ)
2014テクノロジー・オブ・ザ・イヤー セパレートアンプ部門
プリアンプDCP-110 2014テクノロジー・オブ・ザ・イヤー

 

 

プリアンプDCP-110/製品詳細

デザイン

DCP-110のデザイン

DCP-110のケースは基本的にはDCP-105シリーズのものと同じです。ただ大きく異なるのはフロントパネルの厚さが5mmから10mmになり、音量、セレクターのダイヤルも専用デザインの大きな物に変更された点です。このデザイン変更による外観の印象は従来の105シリーズとは大きく異なり、海外のハイエンドモデルと比較しても負けない立派なものに仕上がっています。

フロントパネルとダイアル

主音量ダイアルは外径50mmφの大型でアルミ材の削りだしによる、オリジナル設計です。厚さも30mmあり、他の一般のアンプとは重圧感がまるで異なります。
また電源スイッチ、主音量調節、セレクターのダイアルのデザインが統一されています。毎日さわる頻度の多いプリアンプにおいて、飽きのこない全体にバランスの良いデザインとなっています。
 

デジタル時代の新回路ブロック

DCP-110では回路ブロックに関して大胆な挑戦をしています。通常プリアンプでは一度ボリュームで音量を落としてからフラットアンプで増幅する構成となっています。この構成ですとせっかく2Vあった信号レベルが数十mVのレベルまで絞ることになり、雑音レベルとの差は80dB(約13bit分)しか取れません。DCP-110では最初に入力信号をフラットアンプに入力する事によって、信号レベルを落とさずに処理することが出来るためダイナミックレンジが20dB向上する構成となっています。

信号レベルの解説図

アンプinファーストの信号経路説明
通常のプリアンプ構成ではダイナミックレンジは80dB程度しか取れない
 

DCP-110のブロック図

アンプinファーストの信号経路説明

DCP-110では最初にフラットアンプを接続して信号レベルを大きくしているため、
ダイナミックレンジの低下を抑制できる
 

新構成を実現する回路デザイン

低歪高出力回路

入力を直接アンプ回路に入力するにはアンプの耐入力が少なくとも3V以上必要です。ゲインが5倍(15dB)の場合、最低でも15V以上の最大出力が無歪で得られる必要があります。新しく設計されたフラットアンプ基板は最大出力が20V(最大入力4V)で十分にクリアしています。

 

 

 

アース分離回路設計

トランジスタアンプにはプリント基板を使用しますが、通常電圧の基準となるアース電位はプリント基板全体で共用するのが常識でした(そうしないと逆に不安定になってしまうのです)。今回の回路では信号のアース部を電源のアースと分離して設計し、プリント基板上でも明確に分離されています。もちろん信号のアースと電源のアースは同電位に保たれるように設計されています。この新しい、回路・実装方法によってSN比も若干改良されています。

 

 

 

ペアトランジスタの採用

アンプ基板も新たに設計いたしました。初段FET、中段トランジスタはすべてペア・トランジスタ(FET)を採用しました。差動増幅回路、カスコード回路、カレントミラー回路等、2つのペア素子で構成される事が多いのですが、このペア素子の温度ドリフトなどにより、結構フラフラとしているものです。これまで敏感なフォノイコライザアンプなどでは2つの素子を接着して使用するなどして来ましたが、今回はペアトランジスタとすることでこの点を改良しております。
 

バイアンプでレベル調整

DCP-110のもう1つの特徴はその出力端子にあります。出力端子には主音量調節の他にレベル調整できる出力を背面に設けています。これによって、バイアンプ構成でスピーカーを鳴らせば、High又はLowの音量レベルを調節できますので、視聴システムに合わせて全体の帯域バランスを調整することができます。

 

 

DCP-110 バイアンプ構成

 

プリアンプDCP-110/仕様・価格

仕様

  DCP-110 DCP-105(旧モデル参考値)
  入出力
入力 RCA4系統 RCA3系統
出力 RCA3系統
(バッファード固定/可変、ダイレクト)
RCA2系統
主音量ツマミ 50mmΦアルミ無垢オリジナル 40mmΦアルミ
  フラットアンプ
利得 15dB 15dB
最大出力電圧 20V 20V
入力インピーダンス 10kΩ 47kΩ
出力インピーダンス 300Ω 47Ω
歪率 0.0007%(1kHz)@2V 0.001%(1kHz)@2V
周波数特性 10-500kHz -5MHz (-3dB)
SN比 115dB(A) @2V 112dB(A) @2V
  外観
寸法 440x305x112mm
重量 7.7Kg 6.6Kg
付属品 ACコード、取扱説明書

外観

DCP-110外観

DCP-110リアパネル

価格(税別)

プリアンプDCP-110 200,000円(税別)


 

プリアンプDCP-110/オーディオ雑誌掲載記事

・オーディオの総合月刊誌 ステレオ
 2015年7月号 p.73「群を抜くこの逸品 5」

・無線と実験
 2015年1月号 p.20-22「MJズームアップ」

・オーディオアクセサリー
 2015年春156号 p.190「話題のモデル集中試聴レポート」
 2015年春156号 p.95「最新鋭 スピーカーシステムスクランブルテスト」


 

プリアンプDCP-110/お客様の声

・アンケートハガキから
「音に暖かみがある」
      お客様の声DCP-110


「音がとにかく素晴らしい」

      DCP-110音質満足