CDとレコードの音質差について

アナログレコードの復活

大昔はレコードを聞いていましたが、いつのまにか音楽ソースはCDになりました。第一今はレコードを特殊なものを除いて売っていませんので・・・。 ただ弊社のお客様の中にはレコードを聴かれる方も多く、大変ご要望も多かったのでフラットアンプをベースにイコライザアンプを開発しリリースしました。

今聞くレコードの音質

イコライザアンプを発売するに当たり聴かずに出すわけにもいかず、昔のレコードプレーヤーを引っ張り出し(プレーヤーの修理も依頼し)、カートリッジを購入し、音出しをするに到りました。久しぶりに聞いて驚いたのですが、CDとレコードを聴き比べるとレコードの方がいい音がします。具体的にはレコードの方が音の骨格がしっかりしていて、厚い音というのでしょうか中低音がしっかりしていて、ふくよかで(ぶよぶよしているという意味ではありません)聴いていて心地よいのです。低音がしっかりしたピラミッド型の音とでもいうのでしょうか、とにかくいい音です。今聞くとなぜかレコード特有のノイズや歪感も以前より少なくなっている様に感じられます。
ビニールの凹凸を拾うレコードからどうしてこれだけいい音が出るのか本当に不思議です。レコードを聴かれる方がいまだ多くいらっしゃる理由が良くわかりました。対するCDはといいますと、確かに音はいいのですが、どうしても音の厚さのようなものがでにくく、ともすると薄っぺらい味気のない音になりがちです。最近定番ともいえるデノンのDCD-SA1を購入しましたが、それでもこの傾向は同じです。このCDP、正直、雑誌などで絶賛されるほどにはいいとは感じられませんでした。ただレコードは新版がほとんどありませんし、あってもCDの2倍近い価格です。また20分程度で終わってしまうので、一日中かけると操作も大変で、やはりメインのソースは依然としてCDです。
次はDAC基板を作って、この辺も改良を試みたいと考えています。 (2006/10/13)