アースとアースループの違い、わかりますか?(その3 これが本当のアースループ)

これまで、アースについての基本を考えてきましたが、本当に怖いのはアースループです。アースループというのは単純にアースすることではなく、またアースを余計につなぐ多重アースでもなく、本当にループになっているアースです。今回はアースループができるケースについて解説します。

おさらいですが前回の「アースとアースループの違い、わかりますか?(その2:多重アース)」で説明した、電源コンセント(のアース線)による余計なアースは「多重アース」であってアースループではありません。今回説明するのが本当のアースループです。多重アースの場合余計なアースをしないほうが良いというのは事実ですが、インパクトは小さく致命的ではありません。私が実験したところ、電源ケーブルのアース線を接続したときに、ノイズが5%ほど増えることが観測されましたが、聴感上検知できるレベルではありません。

さてオーディオ機器の接続において、信号ケーブルを必然的に行きと帰りで2本接続しなければならない場合があります。プリメインアンプにレコーダー、あるいはグラフィックイコライザーを接続する場合、オーディオアナライザー(発信器+歪率測定器)などでアンプの特性を測定する場合などです。こういった使い方の場合原理的に本当のアースループが発生します。
たとえばプリアンプに録音機やグラフィックイコライザーなどを接続する場合こうなります。


うす緑で示した面積がアースループになります。アースループと普通のアースをつなぐ事の決定的な違いは信号線のアースが出て行った後、もう一度戻ってくるかどうかです。

他にもオーディオアナライザー(発信器と歪率計が同一のシャーシーにはいっているもの)でも同様の現象が起きます。


オーディオアナライザーにはこのアースループの影響を防止する策が既にいくつかとられており参考になります。

こういった(ほんとうの)アースループの影響を除くにはどうすれば良いかはまた別途解説したいと思います。 (2008/05/16)

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