これだけは知っておきたい音響工学(その5) -スピーカーセッティングへのこつ-

これだけは知っておきたい音響工学というタイトルで書き続けてきたら、ちょっと内容がそれてきた感がないでもないが、興味深いスピーカーセッティングのコツがFocal社スピーカーの取扱説明書に書いてあったので紹介する。

ちなみに弊社ではフォーカルのCHORUS 826V を購入し常用スピーカーとして使用してる。この会社のスピーカーは本当に綺麗な音がするので相当なノウハウのある会社だと勝手に思っている。

その取り説の内容だが普通のスピーカーの取り説よりもちょっと詳しくセッティングの要領が述べられていた。主な項目は4つあり以下の通りである(図面は取り説から抜粋しました)。

非常にわかりやすい絵なので解説の必要もないと思うが・・・・。
(1)試聴位置は正三角形の頂点より後方で

試聴位置

やっぱり後ろで聞きなさいと書いてある。
(2)試聴高さはツイーターより高く

試聴位置は高めに

一般にSPの軸上聞けと薦める場合が多いが、それより上のほうがいいらしい。

(3)コーナー、壁からは離して設置する

コーナーセッティング   「コーナーに近いのはだめ、またなるべく後ろ壁からも離す方が良い」(「」内は取り説の英語の記載内容を私が要約したものです)

とある。理由は低音が3dB、(壁2つで)6dB増強されるからと理由も明快。ただしこれこのスピーカーだから言える事で、貧弱なウーハーの場合は壁やコーナーを利用しないとバランスが取れないことも多いと思う。この826Vは特に低音がぶんぶん過剰と思えるくらい出ているのでこれはその通り。(ただしこの取り説の内容はすべてのシリーズ共通のものなので小SPではドウなの?と思ってしまうが)。

(4) 後壁、左右の壁、床の距離の最適値

距離の関係 「SP中心から最も近い壁までの距離をA,その次をB、最も遠い壁をCとすると(すなわちA<B<C)、B*B=A*Cとなるのが理想的」

この記載、言っている意味はわかるがなぜそうなのか見当がつかない。シミュレーションを一応してみたが(シミュレーション自体が実態にそれほど合わないので当てにならないが)、上記関係にしても特に改善されなかった。フォーカル社は結構なノウハウ(おそらく+理論も)のある会社なので、何か根拠が有るのだと思う。

興味のある方は是非試してみると良いと思う。

(結果が出たらご一報いただけるとうれしいです。) (2010/03/01)

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