SN比の基礎知識

ここではSN比の定義、基礎について説明します。

SN比の定義

SN比(Signal to Noise ratio)の定義

 SN比の定義そのものは簡単で、信号(S)とノイズ(N)の比です。

オーディオアンプでは一般に、次式で定義されます。

・ SN比=20LOG10(S/N)

SとNの単位はVoltです。対数は底が10になります。

例えば信号レベルがノイズの10倍のときは(Log10(10)=1なので20を掛けて)20dBになります。

同様に100倍のときは40dB、1000倍のときは60dBとなります。

さらに、2倍のときは約6dB、3倍のときは約10dBなので、これを応用すると

20倍(=10x2)なら26dB(=20dB+6dB)、300倍(=100x3)なら50dB(=40dB+10dB)という風に計算できます。

SN比は実は条件によって大きく変わる

SN比は信号とノイズの大きさが決まれば一義的に決まるはずです。ところが、実際には信号、ノイズともに条件によって値が大きく変わってきます。

実際に各社のオーディオアンプのSN比に関しても、条件が混在していて単純に比較できない場合も多いのです。

ではなぜその様になるのか解説してきましょう。

SN比のカタログ値を大きく左右する要因はこれ

1. ノイズを計測する際の帯域が異なる

ノイズの成分がホワイトノイズの場合、実は測定する帯域幅で測定されるノイズの大きさは異なります。

測定器の帯域幅が10倍広くなると、約3倍(10dB)変わります。

フィルターの有無でも当然変わります。

多いのは帯域幅も使用したフィルターも記載していない場合で、これではSN比が良いのか悪いのか判断できません。

2. 基準となる信号レベルが異なる

SN比は当然基準とする信号レベルが変わると変わります。基準とする信号レベルは、最大出力電圧でとるか標準的な使用条件にするかで、条件が異なっている場合があります。

3. 中には最新の測定器を使用したために根本的に間違っているケース という冗談の様な・・・

最近の技術者はアナログ技術にめっぽう弱いので、根本的に勘違いしているケースがあります(かわいそうに)。

次節で実際にある、そういったケースを紹介します。

(やたらと良い数値を出しているので大変迷惑な話です)

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