スピーカーケーブルとラインケーブルの試聴結果(SPケーブル編)

今回はスピーカーケーブルの試聴結果です。

スピーカのケーブル試聴はスピーカケーブルを実際に交換して(セレクターなどは使用せず)行いました。接続を変えている間、しばらく時間がかかるので微妙な違いですとわからないこともあると思いますが、スピーカーケーブルの音質差は、ラインケーブルとは異なり、かろうじてケーブルの接続変更(瞬時切り替えではなく)でもわかると思います。

試聴結果のまとめ

長くなるので先に試聴結果をまとめてみました。

  •  全機種で他社のケーブルに比較して、中高域の雑味(一種の変な音)がとれた様に聴こえる。
  • 低域の力感・量感も向上しているように聴こえる。
  • 上位機種ほど一種の艶が乗る(これがいいかどうかはシステム次第)
  • 再生系の解像度が高い場合には低価格機種の方が逆に良いと思える事がある
  • 上位機種ほどケーブルが硬い(最上位機種はにしきへびと格闘する覚悟が必要で端子にもそれなりの応力がかかる)
  • 私の再生系ではOasis7、Equinox7が(価格、音質、取り回しが)調度良かった(ので購入しました)

メーカー又は代理店の肩を持つわけではないのですが、このメーカーのSPケーブルをお薦めしたいと思います。より安価なモデルもあるので、それでも充分かもしれません。

以下試聴時のシステムと試聴メモです。

試聴システム

CDP:DCD-SA1 DENON
(RCA)
プリ:DCP-210
(RCA)
パワー:DCPW-200
(テストケーブル)
スピーカー:CDM-NT1

型式 外観 ペア2mの価格の目安(千円)
Silver Ecripse7(6N-Cu+Ag) clip_image002.jpg 305
Ecripse7(6N-Cu) 166
Equinox7(6N-Cu) 061-WWSP1-640 93
Oasis7(OFC) 061-WWSP1-640 56

 

SilverEcripse7 高域の荒さ少なくなる低域力強くなり音もくっきり 音が立体的 出た瞬間良いと思える 嫌味がなく 空間を作る感じ
Oasis7 音がまろやか 高域にギラツキがあるか 弾む フォーカス甘い感じ
Ecripse7 Silverと似ている音 ややだぶつくような感があるか
Oasis7 に変更 低音量感増える 全体的にまろやか 力感増える ざらつき低減
Ortofon やや平面的か 高音ややぎらつく 高音は綺麗 力感はないもののまろやか
Oasis7 低音量感ある 中高音活き活き 生々しい 力強さある
Ecripse7 音が上品 全て出る感じ、中高音少し強くなる音の抜け良くなる力強さと中高音のバランス良い緻密さ出る 超低域で伸びる感じある
SilverEcripse7 全体のバランスとれる どれを聴いても綺麗で安心できる音 子音が目立たない 上品さがある 中高音がはっきりするが嫌味がない まろやかで心地よい

 

さらにスピーカーをJBL4429に変えて聴き比べてみました。

Ortofon やや平面的か 高音ややぎらつく 高音は綺麗 力感はないもののまろやか
Oasis7 低音量感ある 中高音活き活き 生々しい 力強さある
Ecripse7 音が上品 全て出る感じ、中高音少し強くなる音の抜け良くなる力強さと中高音のバランス良い緻密さ出る 超低域で伸びる感じある
Ecripse7シルバー 全体のバランスとれる どれを聴いても綺麗で安心できる音 子音が目立たない 上品さがある 中高音がはっきりするが嫌味がない まろやかで心地よい

翌日、再度これまで使用していたOrtofon SPK-3900QSILVER に戻してから再評価しました。

Ortofon SPK-3900QSILVER  いつもの音、高域やや荒いか
OASIS7 低域力強い 雑味とれる ややおとなしめか 悪くいえばつまらいない音
Equinox7 Oasis7力強さに艶を乗せた感じ 美しいが強い音 まろやかさもある 音が前に出ている やや色気乗るがいやらしさが無い

たまにはこういう評価もいいものです。

といいますか、珍しく「ケーブルを聴き比べてみるか」 思わせてくれた機種でした。

 

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