ある事情でバランス接続できるヘッドホンかイヤホンが必要になりました。
ヘッドホンだと(ほとんどの場合)改造しないといけないのですが、イヤホンだと左右がコネクタ接続になっているものがいくつか有って、比較的簡単にバランス用にリケーブルできるようなので、やってみました(ケーブル単体でも売っているのですが、1万円近くするので)。
写真はリケーブルした後のSE215です
ShureのSE215、リケーブルできる中では比較的お手頃価格で評判も悪くないようです。
コネクタはmmcxというもので、もともとは高周波用の超小型コネクタだと思います。
このコネクタ端子は秋葉原などで売っていますし、またそれを包むケースもすでにあるのです。
おお結構そろっていて便利、簡単じゃんと思ったら大間違い。
リッツ線はこんな感じ
線材は同じく秋葉原で買ったPCOCC-Aリッツ線 HPC-28-2Uというも
のを使用しました。
この線材は計4本線があるので、1本でこのままバランスケーブルになります。
まず黒い線の外皮を剥きます。この作業にはワイヤーストリッパー(ストリッパーではないよ)を使うと便利です。
この辺はプロなのでいくつも工具が有るのですが、1MMΦのストリッパーが合いました。
剥いた後はこうなります。
↓
この出て来た2線はウレタン被覆なのではんだを盛ると皮膜が溶けて剥がれます(逆にウレタン被覆は工具では取れません)。
線材にはんだを盛ったところ。
線材にはんだを盛ったら、次はコネクタです。コネクタは小さいとはいえブロック状なので、結構熱を吸います。また小さいのでつかんでおかないと半田付け出来ません。
ここでまた小道具の出番です。こういったものがない場合はクリップでもいいと思いますが、熱が逃げないように布などをかませるといいでしょう。
あるいはこうすると良い
完成したコネクタ部 (カバー半分に入れたところ)
MMCX端子の方はなんとかなるのですが、より難しかったのは2.5mmの4極プラグの方でした。
このプラグ、こういう内部構造をしていますが、ハンダコテを当てると絶縁体がすぐに溶け出すという代物で、もうほとんどイモハンダ状態でした(恥ずかしくて中をお見せできません)。まあとりあえず使えればいい用途なので・・・(言い訳)。
バランス接続はプラグの方もコネクタ、接続ピンの割り当てがメーカーによって異なり、混沌としているのですが、今回は2.5mm4極プラグ(SONYの接続ピン)で仕上げました。
ケーブル全体の感じ
とりあえずSE215のバランスケーブル(4極2.5mmプラグ)が出来上がりました。
元のケーブルとの比較写真
で、何に使うのかですって?
それはまたのお楽しみに・・・・。
うふふ。
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