最近の秋葉原について思うこと-その2-

・・・だれか電気の聖地を助けてくださいの巻・・・
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
昨年はおかげ様で順調な一年だったと思います。新しく発売したプリアンプが非常に評判が良く、軌道に乗りました。今年はパワーアンプをリリースしたいと思いますのでよろしくお願いします。
昨年末は非常に多忙でブログを書く余裕がありませんでしたので、新年の最初に書かせていただきたいと思います。

以前にも書かせていただきましたが、最近の秋葉原は元気がありません。特に一般の家電店で店舗をたたんだ事例が多いの目立ちました。加えて元気の無いのが一般の電子部品店、工具屋さんなどです。

電子部品店、工具屋店が元気が無い理由は
1.ネット販売を利用するようになった
2.電子工作をする人が減った
3.作りたくなるような雑誌の製作記事がない
のトリプルパンチによるものだと思います。

ただ、よくよく考えてみるともう一つの大きな理由は
4.需要と供給のギャップが広がった
ことがあると思います。
電子部品店のなかでもお客さんが絶えずたかっているところがあります。それはたとえばオーディオ用の部品に特化して海外製なども取り揃え、部品の特長・知識もしっかり持っている店舗です。そもそも個人のお客様で秋葉原で電子部品の買い物をする人というのは、オーディオ、パソコン、マイコン、ロボット関連しかないので、そういうターゲットに特化した部品と知識を売りものにするのが一つの方法だと思います。
今秋葉原でほしい部品(たとえばオーディオ用の)を探しても、結局在庫・取り扱いが無いどころか、店主さんがその部品の知識・状況さえ知らないことも多いのです。秋葉原すべての店舗の部品在庫などが一覧できる総合案内所のようなものを設置して、効率よく買い物ができるようにするとともに、同時に顧客の望む部品などのデータを収集したり・勉強したりすることも必要でしょう。

工具店に関しては工具を売るのではなく”電子機器向けの機械加工”を売る様にするのが一つの方向ではないかと思います。最近の工具屋さんは小型の旋盤やフライス加工機の実機を置いています、がそれだけでは工作機械のネットショップを助けているだけです。実際、どれだけのアルミ加工ができる/できないとか、加工のノウハウ/実技を指導してくれるとか、実店舗でしかできない仕組みを取り入れたり、NC化して電子部品用の穴開けプログラムを販売するとか、そういった技術・ノウハウまでを加えて売りにしていくのがいいと思うのです。
たとえばオーディオ用の加工一つとっても大変です。昔は工具をそろえて、自分で部品穴を開けましたが、今は皆さん多忙です。電子部品と位置を指定すればケースに穴あけをしてくれるような仕組みを機械加工やさんと提携して提供すれば需要はあると思うのです。
私はよくケース屋さんで個人の方が”このケースに(特注で)2,3個穴を開けるといくらでしょうか?”と聞いて、店の人が”xx万円位かかる”と答えて、聞いた人が絶句しているのを何度か見ました。機械加工屋さんが個人の一度しか来ない注文に対応するのは大変で儲からないのでやりたくないというのが実情だとは思いますが、それを整理する仕組みがあれば(仲立ちがあれば)十分ペイすると思います。

以上電子部品屋さんと工具屋さんについて述べましたが、結局購買層の希望とお店の売っているものに大きなギャップがあるのが原因の一つだと思います。この辺のギャップを埋める方向に行けば秋葉原ももっと活気を取り戻すと思います。

3.の製作記事に関してはまた別途、書いてみたいと思います。

最近、秋葉原には、秋葉原には無くてもいいものばかりができています。万世口を出た右側の一等地のビルにはすべてレストランが入っています。確かに秋葉原には飲食店が少ないのかもしれませんが、レストランなんていりません。電子の総合市場として存続・発展していってほしいものです。

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