ハイエンドショー2010秋のご報告

昨日ハイエンドショー2010東京が無事終了しました。

土日はあいにくの雨模様でしたが、弊社ブースにもたくさんの方にご来場いただきましてありがとうございました。

弊社ブースのデモ時の様子

全体の出展社数:
出展社の数はこの景気のせいもあり若干へっています。また出展される会社もかなり入れ替わっています。


弊社ブースの自己評価:

音質はこれまでの中で一番良かったのではないかと思います。特に前回の2010春の出来栄えはあまり納得のいくものではなかったので今回は一安心です。

お客様の反応
聞いた後で、とってもいいといって声をかけてくれた人は今回多かった様な・・・。

同じ事を言われました
低音がいい、低音楽器の音階がわかる
という声が今回多かったです。
そのほか
JBLがこういう音で鳴るとは知らなかった、よかった。
という声も多かったです。

音源ではリーリトナーの曲を気に入った方が多かったようです。曲名、アルバム名を聞いて帰られた方も何人かいらっしゃいました。

オーディオPCについて
オーディオPC、PCA-1についてブースにて質問を多くいただきました。ただ質問されてこられるのは皆さん自身でPCをいじくっている方で、したがって購入しようとされているわけではありません(それはわかっていましたが、誠心誠意ご質問にお答えしました)。この製品は対象者の方(PCが苦手な方)は、そもそもこの製品で何ができるかわかっていただけていないので、興味も沸きようがないのです。なかなかトホホな製品ですが、展示しておくといろいろ有益な情報も集まりますので、そこに意味があると考えることにしましょう。


他のブースについての感想

同じ部屋でモニターオーディオのプラチナムシリーズPL200というのを鳴らしていましたが、このSPの低音が凄くいいと思いました。
低音が締まっていてしかも結構量感もある。これだけ締まった低音はほとんど聞いたことがないですね。アルミをハニカム構造に貼り付けたコーンなんだけれども、パルプでは絶対でない音ではないでしょうか?ただ中高音が多少強く聴こえました。あの会場で少し遠くで聞くか、横で聞いているとバランスが丁度いいくらい。まあイギリスの製品だから広い部屋で聞くことが前提だからかもしれない。この中高音の多少のきつさはアンプのせいじゃなかろうかと思って、コラボレーションの時間にお借りして鳴らしてみました。低音がさらに締まってよくなっていました。ただ中高音は同じくらいで、これはやっぱりスピーカーの持っている特性なのかなと思いました。

あとお隣で鳴っていたVienna AcousticsのMusicという大きなスピーカーは凄くスケールの大きな音を出していました。特にオーケストラのような大編成は非常に良かったですね。ボーカルは1m位の口が歌っている様に聴こえてしまうのだけれど、これは好き好きでしょうね。23cmのポリプロピレンウーハーが3本付いているのだけれど、これを90Hz以下で使用している様です。なるほどサブウーハー的に使用して、レベルを思いっきり上げてあげるとああなるわけですね、今後の参考にさせていただきたいと思います。


周波数特性について

会場での周波数特性取っておきましたので見てみましょう。
これらはJBL4429右CHの周波数特性を1m~7mの距離で測定したものです。

距離1m

距離2m

距離4m

距離7m

距離1mでの周波数特性はなかなか綺麗です。ほぼフラットでまるで無響室で取ったかのような特性ですね。JBLは大昔から周波数特性は良かったのですが、今でもいいのです。ラジアルホーン型は上下への音の放出が少ないので、周波数特性がわりとどこでも綺麗に収まるという特徴がありますね。

距離が離れていくに従って右肩下がりになります。これは部屋の特性ですね。高音ほどじゅうたんなどで吸音されるのでこうなります。これは非常に重要な点で、あの会場では遠く離れて聞くと、どんなシステムでも結構気持ちのいい音で鳴るという性質があります(それで近づいていってみると実は結構うるさく鳴っていたりする)。聞いたブースの音の良し悪しを判断するときも、この特徴を頭に入れておいたほうが良いと思います。基本的に近くで聞くとフラット(ちょっとうるさいのが普通)、遠くで聞くと低音がゆったりに聞こえます。

それともう一つ、60Hz以下が距離が離れるとスカッとなくなっていいます。4429は通常の部屋では30Hzくらいまでは出ていて、結構重低音が聴こえるのですが、この会場では無くなっています。なので低音が軽く聞こえてしまっていました。低域は回折で逃げるせいだと思いますが、やはりこの大きな(壁のない)会場ではより大口径のSPでないと厳しいかも知れません。

このショーの(弊社にとっての)意味

ハイエンドショーに出展して2,3年経ちますが、当初はオーディオ雑誌での製品紹介もまだだったので、皆さんに認知してもらうためにも積極的に出展してきましたが、そろそろマンネリ化してきた感もあります。年に2回は弊社にとっては負担が大きいので来年からは秋だけにしようかと思っています。

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