最近行ったコンサート -外山啓介さんのピアノ-

コンサートもぼちぼち行っています。
昨年12月26日に白寿ホールで行われた外山啓介さんのピアノコンサートに行ってきました。ちょっと印象に残る事があるので紹介します。
外山啓介さんは私が言うまでもなく人気の若手ピアニストでCDも1枚持っていました。コンサートで実際に聴いてみて驚いた事が2つ。

1.聴衆はほとんど女性。
80%くらいは、(ずっと)以前は若かった女性で、会場に入るとかつて体験した事のない違和感が・・・・。まるで女性専用車両に間違って入ったというか、それとはちょっと雰囲気違いますが(女性専用車両に乗った事はありません)。それが悪いということではないのですが、ここまで分布がかたよっていると「なんでだろ」と考えてしまいます。理由は簡単で「女性に人気があるから」という事だと思いますが、クラシックなのに演奏とかではなく、単に容姿で人気が決まるのかと思うと、ちょっと残念というかクラシックはだいじょうか?と余計な心配をしてしまいます。裏を返せば、逆に腕が良くても一般のお客様には人気が出ないということで、クラシック界の人は大変だなーと思ったのですが、まあ大きなお世話かもしれません。(オーディオ界も大変さでは負けませんし・・・)。

2.音が割れている・・・・
ここが肝心なところなのですが、肝心の音が、非常に個性的というか変でした。といっても演奏とかそういう問題ではなくホールの問題だと思います。ピアノは普通のスタインウェイ(だったと思います)。聞こえてくる音は何か高音域が割れたような、歪んだような他の場所では聞いたことのない耳障りな音でした。このホールでピアノを聴くのは2回目ですが、前回も今回ほどではないのですが違和感を覚えた記憶があります。もしこの音がステレオから聞こえてきたら、歪んでいるとか、この装置おかしいと言われてしまうレベルでした。

あまりに気になるレベルなのでちょっと考えてみたのですが、壁に10-15cmくらいの厚さの反射板が設置されているのですが、これに反射する成分と、壁から反射する成分がゴーストの様に2重に聴こえて耳障りなのではないのかなーと思いました(あくまで仮定ですが)。絵にするとこんな感じです。
白寿ホールの壁

ホールの写真などでは目立たないのですが、実際に行ってみると壁に反射板が取り付けてあり、その厚さが(微妙に変化はつけてはいるが)均一なのが気になりました。反射するのはいいのですが、壁からの反射音と反射板から反射音の2音が数十cmの距離差で、この2音が同時に耳に入ると、特定の周波数で位相がひっくり返るので変な音になるのかなーとか、いづれにしろ、何か原因があるとは思います。

普通はコンサートといえば、演奏がどうとか、曲目がどうとか、オーケストラなら指揮がどうとか感じるのでしょうが、私の場合は単に聴こえてきた音の良し悪しの方が気になるので、聴き方が普通でないといえばそうかもしれません。
コンサートではコンサートホールの音質の良し悪しが、演奏者よりも、楽器よりも最終的に音質(音を聞いたときの心地よさ)を左右している様に感じます。

オーディオも装置よりも部屋やSPのセッティングの方が音質を左右している(その割には部屋のセッティング方法に関する内容は少ない)という点でコンサートと共通している部分があるかもしれません。

以上コンサートに行って感じた事を書いてみました。

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