DAコンバーター試聴会の報告

先週8/27(土)に青山で開催されたフジヤエービック主催DAコンバーター試聴会に出展してきました。
この試聴会は16社のDAコンバーターを比較試聴出来るというおもしろい試聴会です。機器構成はDAC比較用標準構成として

共通HiRes音源(96/192KHz、24bit)+ノートPC+USB・DDコンバーター(同軸出力)+各社DAC+ヘッドホンアンプP-1U(ラックスマン)
という構成を準備しています。つまり(ノートPCの依存性がないとすると)DACだけが各社で異なるため、自前のヘッドホンを持ち歩くとDACそのものの比較試聴になるという仕掛けです。

DDコンバーターはHiFaceというもので、192KHzまで安定して出力することができます。試聴会当日は全社に貸してくれたのですが、価格も安く、使い勝手も音も良いので、私はそのまま購入させてもらいました。

ヘッドホンアンプはラックスマンさんが全社に貸してくださったのですが(16台も凄い)、こちらに提供されたものはなんと新品でした(太っ腹)。

この比較用標準構成の他にヘッドホンアンプを弊社製にしたものと2系統用意しました。

DAC試聴会ブースの様子
右が比較用構成、左がオリジナル構成になります(左に見えているのはナスペックさんの方です)

開催中はこんな感じになります。
弊社ブースでの試聴中の様子

ラックスマンのヘッドホンアンプも良かったです。ラックスマンさんのブースはヘッドホン祭りの時はお隣で、音を聞かせてもらったこともあったのですが、今回の方がずっと良かった様に思いました。弦の音などがかなり綺麗に聞こえます。解像度とか音のキレみなたいなものを狙ったのものではないと思いますが、いわゆるラックストーンというか柔らかい感じで、大変心地よい音でした。

弊社DACの評判もかなりよかったと思います。力強いとか音に厚みがあるとかそういった声が多かったように思います。弊社ブースで2系統のシステムの差を聞いてくれた方も多かったのですが、手前味噌ながら弊社のヘッドホンアンプの方が好みだという方が多かったです。

この試聴会は機材も少なく車1台で1日で行って帰ってこれるので弊社の様な小さな会社でも、参加しやすいところがありがたいです。

お隣がノーススターデザインを扱うナスペックさんで、その隣がウルトラゾーンのヘッドホンを扱うタイムロードさんでした。後半タイムロードの方がウルトラトーンのヘッドホンを幾つか貸してくれたのですが、その中にものすごくいいと思えるものがありました。Pro900というモデルです。ヘッドホンマニアの方はedition*というモデルをお持ちになる方が多いのですが、私はむしろ密閉モデルのPro900の方が気に入りました。これの低音素晴らしいです。ヘッドホンの低音は締まっていて普通ですが、加えて重厚感(がありながらどんよりしていない)があって、低音がやや多めでズシッと響きます。こんな気持のいい低音を聞いたことがありません。残念なのは高音で、私にはいくら何でも多すぎで、何を聞いてもチャリンとオツリが来るような音です。例えるならドンシャリではなくズシン・チャリンと言う感じです。ただそれを差っ引いてもこの低音は魅力で(高音の出過ぎはなんとか処理できると思う)、そのうち購入して楽しんでみたいと思いました。

ということで出展社としても有意義な1日でした。

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