エサペッカ・サロネン指揮のオーケストラがすごかっった

1月29日(火)に芸術劇場で行われたエサペッカサロネン指揮のコンサートに行ってきました。エサペッカサロネンは CD などでその音の良さを知っていましたが、今回が生で初めて聞きました。

 演奏がすごかった

メインの曲は火の鳥です。火の鳥は前半が結構だれるので後半の迫力ある所だけでも十分かと思いました。ですが音がとにかく凄いです。

例えばティンパニの音が今まで聞いたことないほどに迫力があってキレがあります。コントラバスのピチカートもズシンズシンと響きます(これはホールが良いからだと思いますが・・・)。これがもしサントリーホールだったらピチカートがツンツンという迫力ないものになってしまいます。

木琴がまた凄い。非常に大きな音で、まるで木琴のようには聞こえません。フルートが野太く聞こえ、その音量も尋常ではありません。トロンボーンはまるでサックスのように音程が安定しています。トロンボーンですから動かし始めと終わりが普通は音程がずれるのですが、音程がずれることがまったくないのです。芸術劇場は比較的音量が取れるホールでホールの音が良いこともありますが、こういった普段は目立たない楽器の音一つ一つが素晴らしかったので驚きました。

こういった何気ない楽器の音が素晴らしいのは、おそらくこのオケは普段から尋常じゃない考え方でいろいろなこと試して日夜努力しているのだと感じました。

芸術劇場の音響は素晴らしい 

久しぶりに芸術劇場でオーケストラを聞きましたがやはりこのコンサートホールは都内でも随一のとても素晴らしいホールだということを再認識しました。サントリーホールでは音量が取れなくて何を聞いても全く迫力がないのですが、このホールでは楽器のソロでも非常に迫力が出ます。

また弦楽器の音が非常に綺麗です。このホールは壁に数 CM単位の凹凸のある拡散材が貼ってあるので、響きが綺麗に聞こえるんだと思います。この響きの綺麗さは都内随一だと思います。

バイオリンソロの庄司さんは凄くて怖い

バイオリンソロの庄司さんはパガニーニのコンクールで最年少で優勝したそうです。初めて聴きましたが確かに美味いこと美味いこと。最初の方から弓がかなり切れていて、途中音量をセーブしてるように聞こえました。ただ一つ気になったのは庄司さんの髪型で、髪を振り乱して弾くのですが、庄司さんは見なくても弾けるのでいいでしょうが、髪が全部前に来ていて、まるで貞子のようで

演奏中(これが正面)

演奏が終わるとこうなる

 

した。もちろん演奏には問題ないんでしょうが、見てるほうはちょっと怖いので、できたら髪をまとめた方が気にならないと思います。聴いてる間、そればかり気になってしまいました。

 

でもとっても上手でしたし、機会があったらまた聴きたいと思いました。

エサペッカサロネンはどこの人かと思ったら、ロンドンが本拠地でした。去年にロンドンに行ったのに、エサペッカサロネンを聞いてこなかったを私は大馬鹿ものでした。(人生とはそういうものです。)

 

 

N響がきっかけでした

このコンサートを知ったのはその前の週にN響を聞きに行ったからでした。N響は今日はあまり自分から行きたいコンサートではないのですが、妻がチケットを買ったのでお付き合いしました。場所は渋谷のオーチャードホールです。このホールでオーケストラを聴くのは初めてですが、形はなかなかいい感じなのですが、音的にはもう一つという点がありました。ステージ付近をもうちょっと天井低く絞った方が音量出て迫力が出るかなと思いました(サントリーホールよりはマシですけど)。この N 響を聞きに行った際にもらったチラシで、サロネンのコンサートを知り、急いでチケットを買ったのでした。

それにしても芸術劇場の24000円のチケットは高い

と思います。芸術劇場は2階も結構オーケストラに近いので、2階でも良かったかもしれません。それでも2万円しますが。

エサペッカサロネンの演奏は国内で聴いたオーケストラの中で最高のものでした。機会があったら皆さんも是非聴いてみてください。サロネンは来年サンフランシスコに移るようですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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