CDプレーヤー(DAC)の本当の実力 -高周波ノイズはこんなです(2)-

前回CDPの高周波ノイズについて紹介しましたが、100KHz程度なので「こんなの高周波じゃねー」って言われそうですね。それでは本当の高周波ノイズをお見せしましょう。
これはある50万円のCDPの出力ノイズをFFT解析した結果です。
横軸は0-50MHzです。

これすごいですね、もう高周波ノイズがテンコ盛りです。
上図は電源を入れてPauseの状態で出力を見ています。この状態で
電源をOFFにしたときのノイズスペクトルはこちらになります。

ですので、観測された高周波ノイズは測定系のノイズではなく、CDP本体が出すノイズだと思います。
順序が逆ですがノイズ波形はこれ

10mVレベルのノイズが乗っています。これ結構なレベルですよ。
同じくCDPの電源をOFFにすると

これは測定系の残留ノイズですね。

この波形を見てからこの(50万円の)CDPを聴く気になれなくなりました。

え?気にするなって・・・・・・無理です。

CDプレーヤー(DAC)の本当の実力 -高周波ノイズはこんなです(2)-」への2件のフィードバック

  1. いつもありがとうございます。
    驚かれるのも当然と思います(私もビックリしましたから)。高周波ノイズの原因にもよりますが、音質にもある程度影響していると思います。この辺の帯域になると内部で飛び回りますし、アースを通じて他の機器に伝搬する事もあると思います。

  2. とても参考になります。50万の高級機でも、このような高周波が信号にのっているとは驚きです。人間が音質としてどのように、この高周波を知覚しているのか、まだ分かりませんが、こういう高周波を含んだCDプレーヤーなら、並列にキャパシターを配置した電線で、音が変わる可能性もあったのかと思います。

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