前回CDPからの出力信号を見てみましたが、どの辺の高周波が重畳しているかという事をお見せしましょう。
こちらがCDPからの生の出力信号波形(1KHz,-15dB)をFFT解析したもの。縦軸は1DIVが20dB、横軸は0-250KHzです。
一方こちらはLPFを通した時のFFT波形です。LPFは20KHz、-18dBのパッシブで、信号は振幅が1/2になります。
一目瞭然ですが下のLPFを通した方はベースラインが一桁落ちています。さらに源波形はところどころにピークがあります。例えば105KHzあたりです。これに加えてMHz帯から数十MHz帯にも(図には入っていませんが)ピークが出ています。105KHzあたりのピークは、多少変わってもどのCDPにも出ているのですが、サンプリング周波数から考えてもぴったりと合わず、不思議な周波数です。また原因としてはシステムクロックあたりの高周波が漏れているとも、最終段あたりで発振してるともとれる微妙なところです。
高周波がでているっていったいどこのCDプレーヤー?とお思いでしょうが、ほとんどの高級機で出ています。
また「可聴帯域外だから出てても問題ないでしょ」と思われるかもしれませんが、これがガラッと変わるのです。CDPの音質を決める最も重要な要素だと思っています。
この辺は別途まとめますので。