受賞と2019年を振り返って

早くも12月半ばとなり、世の中も年末の忙しさを感じる今日この頃です。

今年1年を振り返ってみたいと思います。

製品について

今年の新製品は結果的にDAコンバーターDCDAC-180のみとなりました 。DA コンバーターについてはデジタル技術関連の開発で、思った以上に時間かかってしまい結果的に1台のみとなりました。ただ他製品の試作も精力的に行っておりますので、来年はいくつかの製品をリリースしたいと思っています。

受賞について

今年は DA コンバーター DCDAC-180が オーディオアクセサリー誌で銘機賞、MJ 無線と実験誌では、デジタル機器部門の優秀賞をいただきました。優秀賞というのはそのカテゴリーでの最高得点となります。 デジタル機器部門においては他にもソウルノートの CD プレーヤー Denon の CD プレーヤーが同点で優秀賞となっております 。それぞれ120万円、75万円という高額機種ですので、弊社の30万円のDACがそれらと同じ評価を頂いたというのは誇りに思える成果だと思います。

DCDAC-180はES9038Proを使用したUSB対応のDACとなります。一見すると他のDACとどこが違うのかわかりにくいのですが、その試作過程で取得した数々のノウハウを投入しています。その一つ一つを解説すると納得いただけることも多々あると思いますが、開示すると簡単に真似されてしまいますので、あえて表には出していません。試聴して判断していただいた結果が良かったことから、その実力を判断していただければと思います。

オーディオ製品全般について

先日、ある評論家の先生が今年の受賞関連に関して、最近のオーディオ機器は高すぎるというふうにおっしゃっておりました。そうはいってもメーカーとしては高額にならざるを得ない事情もございますので、それは仕方がないんじゃないかなと思っていました。ところが改めてオーディオアクセサリー誌の受賞機種等をながめて見てみますと、みな200万円から300万円くらいの機種が勢ぞろいしており、これはさすがに高すぎるなと私も感じます。

2,300万円の機種というのは、それを販売して利益に繋げたいというよりも、やはりこういった年末の受賞で金賞を受賞して、それを販売促進の材料としたいということが大きいかと思います。海外製品も含めると数百万円の機種と対抗するには、あるいはあまり台数は売れないがコストのかかる内容を導入すると結果的にどうしても2,300万円の価格になってしまうということかもしれません。

ただ高額機種ということもさることながら、 その内容を見てみますとあまり新しいことがないように思います。単にケースを重くしたり、従来と変わらない技術で高級化しているだけで、本当に音質向上につながる技術というのが開発されてないような気がします 。こういったところは高額ということをさておいても、非常に残念なことだと思います。

 

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