家計消費状況調査にみるオーディオ -ミシンと並んで最下位爆走中!!-

以前にオーディオの売上を家計支出と比較してミシンに負けているという話をしましたが、大分時間が経過しているので最近のオーディオの状況を再度この観点から見てみたいと思います。

データのでどこ:総務省の家計消費動向調査http://www.stat.go.jp/data/joukyou/index.htm

調査対象:2人以上の世帯
世帯数分布(抽出率調整) 10,000
集計世帯数: 20,640
世帯人員(人): 3.28
有業人員(人): 1.59
世帯主の年齢(歳): 55.2
持ち家率(%): 76.8

ところでオーディオデザインのホームページはこちらです。

2002年から2011年までの1世帯あたりの平均支出のグラフにまとめるとこうなります。

クリックして拡大します。

【家計消費状況調査にみるオーディオ】
このグラフはすべての項目を例外なくプロットしたもので非常に見にくいとは思います。何が言いたいかというと、オーディオに該当する項目はこの中では”ステレオセット”なのですが、そのステレオセットは一番下の黄緑の線で、残念ながら(赤のミシンと並んで)調査項目中最下位のあたりをうろちょろしています。

2006年くらいまではまだ良かったのですが、それ以降右肩下がりで、今や世帯あたりの1ヶ月あたりの平均支出は60円程度と極めて低いレベルです。
項目がステレオセットなので実際にはミニコンポの売上を計上しているのかもしれませんが、他にオーディオ関係の支出項目は無いので単品コンポもここにカウントされているか、この指標に比例すると考えてもいいと思います。

【支出の多い項目はこの辺】
逆に支出の多い項目、上昇気流の項目はなんでしょうか?ついでに見てみました。列挙するとこんな感じでした。
・最も多い支出は自動車で約1万円/うぐいす色。
・医療費は最も高額な支出の部類に入るが意外とここ5年は一定/濃紺マーク。
・不動産は結構底堅く約1万円で微減/茶色マーク
・テレビは昨年までは、ここ10年で最も伸び率の大きかった項目(電機メーカーが経営を誤ったのも無理は無い)/下の茶色マーク

【全体の傾向】
支出の総額は一定ですが、携帯、インターネット通信料等は毎年増加しているので、その他のすべての支出は一部の例外を除けばすべて右肩下がりです。この傾向はこれから、益々増税されていくと思うのでよりひどくなると思います。
統計的にみれば、一般に年に5-10%売上が減っていくはずですので、毎年5-10%以上売上が上がる努力をしてやっと前年度並みとなります。

【この統計データについて】
また消費支出の総額は35万円/月です・薄青色(1番上)。
でももっとも多い費用は実は税金で世帯平均月50万円です・ピンクのダイヤモンド。(特別会計+一般会計~250兆円/世帯数5000万円でプロットしました)
つまりすべての税収を合わせると世帯収入より税金の方が多い、ウ!。

ただ、この消費支出の項目を全部足しても11万円で支出の1/3程度でしかない。つまり支出の約70%は把握されていない。いったいこれで意味のある調査といえるのでしょうか?

(という質問はしてはいけません。)

ところで・・・番外編
【特別(にいい加減な)会計、誤差は約250兆円】
支出に対して税負担ってどの位だろうと思って調べてみたら、日本の税収(支出)はというと特別会計も含めると、なんと500兆円になるそうです。なんとGNPと同じ額でアメリカの国家予算も超えている。何でも重複してカウントしているからだそうで、重複分を除くと大体半分になるらしい。・・・ってそんないいかんげんなものでいいんでしょうか?。日本の会計は誤差100%(250兆円)でどんぶり勘定にすらなっていない?。
その辺の財務省の言い訳はこちら

こんな底抜け・どんぶり勘定だといくらお金があっても足りないわけです。

オーディオを考えるつもりがつい脱線してしまいました。

以上雑談として見ていただければと思います。

コメントを残す