前回まででREWで周波数補正フィルターを制作しました。今回はいよいよ音楽再生ソフトRoonに導入して試聴した結果を報告します。
Roonへの補正フィルター導入方法

スピーカーのアイコンをクリックして、ポップアップした画面のくねくねしたマークをクリックすると下の様な補正画面が開きます。

この中で畳み込みフィルター(Convolution Filter)を有効にしてREWで作ったインパルス応答波形を読み込ませます。(畳み込みフィルターが表示されていない場合は追加します。)
補正の有無による特性の変化
周波数補正の有無による周波数特性

周波数補正の有無による累積スペクトル特性

試聴した結果

補正した音は確かにすっきりするのですが、低域の迫力が無くなって寂しい音でした。定在波の悪影響が無くなったかわりに、大事なものも失ってしまったのです。
そこで一工夫
そこで周波数補正をした状態で、低域を持ち上げてみました。

Roonのパラメトリックイコライザーで100Hz以下を3,4dB持ち上げてみました。
すると失われていた低域の押し出しの気持ちよさが戻ってきました。周波数補正をしているため、低域の特定のピークが無くなったため、ブーストしても違和感がありません。
終わりに
結論として、周波数補正で定在波の影響が出ないようにしたうえで、寂しくなった分をブーストすると、低域の歯切れの悪さを感じることなく、迫力が出て総合的に良くなりました。
周波数補正もただフラットにすればいいというわけではなく、総合的な試聴上のバランスを保ちながら行うことが大事だという事がわかりました。