続きです。
前のブログでレシーバーとDACチップの間にサンプルレートコンバーター(SRC)というチップを入れて、クロックを切り直す構成の時に初めてマスタークロックが使えるということを説明しました。
似た様なものでサンプルレートコンバーターという製品があります。
例えばこれ
べリンガーSRC2496
この製品は2万円もしないで買えるお買い得な製品です。
これは文字通り、サンプリングレートやビット数を変換できるもので、使用されているチップはおそらく前に説明したものと同種のものだと思います。それではこのサンプルレートコンバーターという製品を使用してクロックを切り直す事ができるかというと出来ません(でした)。
何故クロックを切り直す事ができなかったかというと、単純に使用したサンプルレートコンバーターという製品にその機能が無かったからです。ただなぜかワードクロック外部入力という端子があって、クロック信号を入れてみたのですが、マスタークロック信号ではなくサンプリング信号の周波数のクロック入力を受け付けるようです。(取り説にクロックに関する記載がないのでわからないのです)。
またここで仮にクロックをきりなおせたとしても再びDACの
前のレシーバーがクロックを切るのであまり意味がないのです。
ブロック図を示すとこんな感じです。
それではこのSRC2496をDACの前に入れると音質的に効果があるかということですが、実際にやってみるとかすかに変わるという感じです。CDの44.1Khz・16bitのデジタル出力を96KHz24bitに変換してやると音がかすかにおとなしくなるというか、とがった聞きづらさがかすかに改善されました。
SRCが安いのでまあ一度お試しいただいても損はないと思いますが、音質が向上するとまでは言い切れない感じです。
SRCはレシーバーとDACチップの間に入れたいですね、やっぱり。