外部クロックを使用できるDAコンバーターはこれ -いよいよわけがわからん、何のこっちゃ-

DAコンバーターはCDなどからのデジタル信号(Fs=44.1KHz)を受けて、それと同期した各種クロック信号を発生しているという事をこれまでに説明しました(したがって外部クロックを使いたくても使えないという事も)。次にここでは外部クロックを使用できる構成はどういうものか紹介しましょう。
それはこういう構成です。

これまでとの違いはレシーバーとDACチップの間にサンプルレートコンバーター(SRC)というチップが入っている事です。このSRCは役目としてはサンプリング信号の周波数を変換する事ですが、非同期式であるため、入力信号がふらついても、それとは関係なくマスタークロックに同期した出力信号を発生できる事です。CDプレーヤーからの44.1KHz位のサンプリング周波数の信号を正確に(といってもマスタークロックの精度で)44.1KHzに仕切りなおす事ができます。44.1KHzで精度を出してももったいないので通常は96KHzくらいのサンプリング周波数にアップサンプリングします。ついでに16Bitの信号を24Bitに変換する事もできるので、この構成の場合通常24bitに変換して出している事が多いと思います。

このSRCを使用した構成(マスタークロックを受け付ける構成)のDAコンバーターあるいはCDPが全体の位あるかというと極めて少ないです。無線と実験誌でCDP、DAコンバータの内部を毎号紹介していますが、全体の5%くらいではないでしょうか?こういった構成になっていないCDPの水晶振動子を交換しても意味が無いです。そもそもマスタークロックに使用しているわけではありませんから・・・。

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