DCアダプターのプラグの選び方

DCプラグを選ぶ際に迷いやすい、プラグ径や形状についてまとめました。

DCアダプタープラグの確認方法

1.DCプラグの選び方

DCプラグの呼び方 外径と内径

オーディオ機器に付属しているDCアダプターが貧素で、もっと良いDCアダプターに交換したいと思っている方が多い様です。ただ実際にDCアダプターを交換しようと思うと、ケーブルのプラグに様々な規格があって、わかりにくいと思います。そこでDCアダプターを交換する際に必要なDCプラグの選び方についてまとめてみました。 5V-12VのDC電源アダプターを交換する際に、まず迷うのがプラグです。このDCプラグにはたくさんの種類があります。


  オーディオ機器への電源プラグで多く使用されているのは(おそらく95%以上)プラグ外径が5.5mmのものです。 外径が同じ5.5mmでも、更にDCプラグの内径や構造でいろいろな種類があります。

5V-12VのDCアダプターで多く使用されているプラグは次の3種です。

左からEIAJ4、2.5mm、2.1mm 

      
呼称 EIAJ4 2.5mm 2.1mm
特徴 センターピン有り 内径2.5mm 内径2.1mm

 

EIAJというのは統一規格で電圧によっていくつかの区分がありますが、12VでしたらEIAJ4が該当します。EIAJ4の場合はプラグの中に更に芯棒(センターピン)があります。

つまりEIAJ4の場合は中心にピンがあるので簡単にわかるという事になりますが、2.1mmと2.5mmは肉眼で判断するのは困難です。使用する機器本体の取説にDCプラグの規格が記載してある場合はそれでわかりますが、記載されていない場合がほとんどです。
 

2.2.1mmと2.5mmの判別方法

a)ノギスで測る

2.1mmか2.5mmかを判別する確実な方法は、ノギスで測定することです。 写真は公称2.5mmの内径を測っているところです。公称値よりも実際の内径は若干大きくなっています(そうでないと入らないので)。 ノギスがない場合100円ショップでも売っていますが、身近にある物で見当をつける方法がないかというと・・・・・・・・・・・・・・・・・あります。  

b)物差しで測る

ズバリ、物差しで計ることです。 左の写真は定規をあてて見たものです。定規の真上からルーペで見るとさらによく分かるかもしれません。ただこの方法、測定誤差で判定を誤るかもしれません。2.1mmと2.5mmの差はごく僅かですので。決して、お勧めはしません。  

c)2.1mmと2.5mmでサイズが合っていないとどうなるか

物理的に入りません。2.1mmのジャックに2.5mmのプラグを挿そうとしても入りませんし、その逆でも通常は入りません。
 

d)2.1mmと2.5mmを間違った場合はどうするか

2.1mmと2.5mmを変換するアダプターがありますので、これを使用するという手はあります。 この方法ですと今2.1mmのプラグがついたケーブルを持っていて、今度2.5mmの装置に使用したいという場合にも使用できます。

 

3.プラグの径は合っていても、装置に挿入できない場合

a)絶縁部の形状が違う

どういう場合かと言うと、プラグの根元部分がケースに当たる場合です。 左の写真は同じプラグの規格ですが、根元の黒い部分の太さが異なります。上の八角型のものは根元の絶縁部が太く、一部の装置では挿入できません。下のL型のプラグは根元の部分の経が細く出来ていて、このプラグでないと挿入できない装置もあるのです。 オーディオデザインはこれまでの豊富な販売経験から、電圧・プラグ径に合わせてこのL型プラグを使用しています(全機種で挿入できるはずです)。

b)プラグの長さが異なる

ごく稀にですが、長いプラグを使用している機種があります。この場合、長いプラグでないと、金属部分が届かず電気を供給できません。この長いプラグを使用しているのは、当社で把握しているのは1機種のみ(ROTEL社のDAC)です。

4.特殊なプラグを使用しているケースも

WADIA iTransportはMINI-DIN規格というちょっと変わったプラグを使用しています。Mini-Dinという規格はもともと信号のやり取りに使用するコネクターではないかと思いますが、まあ稀にこういった特殊なプラグを使用していることもあるということです。

 

5.海外製と日本製で接触がよくないことも

公称サイズは合っていてもコネクター部の接触がゆるいこともあります。アメリカ製などは基準がインチだったりするので、公称では同じでもしっくりこないこともあります。

 

以上、DCアダプターのプラグについて説明しました。 オーディオデザインはDCアダプターの販売に関しては経験豊富ですので、プラグの事も一番詳しいのではないかと思います。

というわけで、DCプラグの選択という点でも当社のDCアダプターをお薦めします。