パワーアンプDCPW-240/概要
オーディオデザインの3代目パワーアンプ
DCPW-240はこれまでにオーディオデザインが蓄積したノウハウ・技術のすべてを投入した新世代のパワーアンプです。電気特性はもちろんのこと、その音質に磨きをかけました。単純な電気特性だけでは捉えることのできない、音質に関わる要素を考え抜き、また磨き上げることによって、その音質はこれまでに聴いたことのない領域に到達しています。
その音はあえて一言で表現するならば「驚くほどのリアルな音」。これまで聴いていたCDがまるで別物のように聴こえます。ベースは単に良い音が聴こえるのではなく、弦を弾く様子やネックを押さえる指の動きがそこに描写されるように感じられます。ドラムは地を這うような超低域まで聴こえ、今まで聴いたことがない程リアル。ボーカルが生々しいのはもちろんのこと、開けている口の動き・大きさまで感じられることでしょう。
単なる「いい音」を超越して、凄い音、想像を超えた音となりました。
DCPW-240 設計におけるこだわり
・従来モデルに対してこれまでにお客様から頂いてきた反響、また様々な組み合わせ・環境での音質変化の経験を設計に活かしています。
・パワーアンプの電気特性は完成されているようでも、詳細に検討するとまだまだ改善すべきものが見つかります。その部分を本質的に改善することで諸性能を向上させています (単にオーディオ用の部品、高価な部品を使用して音が良くなったなどという安易な考え方ではありません)。例えばパワーアンプのアースは整流時の電流が大きいため、どうしても基準となるアース電位が整流時のリップル成分で汚れてしまいます。その点、本アンプではその成分を一切伝えない回路を構成しています。
・パワーアンプにおいて、配線はとても重要です。当社独自の検討により唯一のノイズレス結線を発見し、残留ノイズがレベル7uV(A)と群を抜いています。加えて、200W出力で0.0007%という低歪率は技術力の証です。
・パワーアンプの構成は下部にトランスと電解コンデンサを、上部に信号回路を配した2階建て構造になっています。妥協の無い音質重視の姿勢の現れです。
雑誌・記事評価
以下各賞を受賞しました。
・ステレオサウンド誌 2017年グランプリ
・無線と実験誌 2017テクノロジー・オブ・ザ・イヤー 優秀賞
・オーディオアクセサリー誌 オーディオ銘機賞2018
価格(税込)
パワーアンプDCPW-240 | 550,000円(税込) |
ご購入は当社オンラインショップをご利用ください。
納期は随時お気軽にお問い合わせください。
TEL:03-5498-0734
音質は当社参加・主催の展示会にてご確認ください。
パワーアンプの理想を追求した回路構成と部品
回路構成
ディスクリートで構成される内部回路は、高性能を得るために必要な技術を十分に吟味して盛り込んでいます。
初段:デュアルFETカスコードブートストラップ回路/2段目:カスコード接続、カレントミラー/最終段:バイポーラートランジスタ並列・3段ダーリントン出力段
という構成を採用しています。これらの回路は新規回路というわけではありません。むしろ典型的な回路ではありますが、いたずらに新規回路にこだわらず、本当に問題となる事項について徹底的に、時には新しい設計概念を導入して、高性能・高音質を達成しています。
徹底的に磨かれたアンプ回路基板
出力段
バイポーラトランジスタを2ペア並列で使用した出力段を1ユニットとしており、その出力段は3段ダーリントン接続を構成しています。本アンプはこのアンプユニットを4つ持ち、バランス入力に対してフルバランス駆動を行う贅沢な回路構成となっています。
RCAとXLR入力、XLR出力時はBTLバランスドライブ
DCPW-240はRCAの他にXLR入力が可能です。XLR入力はHOT・COLDともにパワーアンプでバランス駆動する理想的な方式です。またRCA入力時もマイナス出力は電源部のアース端子からではなく、入力部のグラウンドを基準としてアンプ出力から供給する方式で、電源リップルの影響を受けない贅沢な方式となっています。
最高級部品を採用
オーディオ用電解コンデンサ
回路構成のみならず、使用部品にも勿論最高のものを投入しています。初段にはデュアルFET、出力段には金属箔エミッタ抵抗、位相補正には銀マイカコンデンサ、抵抗にもオーディオ用に開発されたカーボン抵抗を使用。また電源用のコンデンサはオーディオ用に開発された低インピーダンス品を採用しています。
シャーシー構造
2階建てシャーシー構造の下段に配置された電源トランス/電解コンデンサー(2種)
パワーアンプのシャーシー設計にあたって、電源部を下部に、アンプ回路を上段に配置した、オールアルミ製タワー型シャーシーを開発しました。電源出力、パワートランジスタ、スピーカー端子を最短で結び、高性能を引き出すことができる合理的なレイアウトです。また電源部には2種類の大容量コンデンサを投入し合計400,000μF以上とすることで、瞬時の大電流の供給に対応しています。また信号処理部と電源部が上下に分離されているため、SN比の向上にも貢献しています。
デザイン
ほのかに赤くひかる内部
ずば抜けて優れた基本性能
歪率特性
パワーアンプの高調波歪率特性(8Ω)
歪率は1kHzで0.0007%、10kHzでも0.01%を下回り、極めて優秀です。またこれらの歪率は他社のハイエンドクラスと比較しても1桁少ない値となっています。NFB量などは他のアンプと同じです。歪率は実は配線の引き回し方、基板実装時のレイアウト等に大きく左右されます。何が歪を発生させているかを突き止めることで、ここまで小さく出来るのです。オーディオデザインはこれらのノウハウでは卓越しており、それがこういった測定結果に反映されていると言えるでしょう。
歪率(THD)の他社アンプとの比較
(オーディオデザイン社△は国産アンプ◯、海外製アンプ)
SN比
DCPW-240の残留ノイズはわずか8.5uV(A)です。旧モデルDCPW-100(80W出力)の6-7uV(A)に比べると微かに増加しているものの、非常に優秀です。一般にパワーアンプの残留ノイズは数十uV(A)ですから、オーディオデザインのアンプはノイズが1桁小さいことがわかります。パワーアンプでは大電流の配線があるので、配線のノウハウが大きく性能に影響します。配線が理想的でない場合、あるいはレイアウト上問題があるとSN比は110dB程度止まりになってしまいます。その点当社のパワーアンプはレイアウト・配線の最適化を徹底的に行いましたので、残留ノイズ7uV、SN比は130dB以上という驚異的な値を達成しています。
市販パワーアンプの残留ノイズレベル(△がオーディオデザイン製)
ダンピングファクター
ダンピングファクター(DF)が大きい事はパワーアンプの出力インピーダンスが小さい事を意味しています。DFが大きいパワーアンプはスピーカーからの逆起電力を抑制する力が大きい事を意味しており、ダンピングの効いた低音が期待できます。この点、オーディオデザインのパワーアンプのDF値は600-850と非常に大きな値を達成しています。
(DCPW-240では+と-両方に出力リレーとコイルが入るため、当社のこれまでのパワーアンプよりはDFが小さくなっていますが、通常のシングル出力に換算するとDFは1500あります。)
パワーアンプDCPW-240 | 550,000円(税込) |
仕様
DCPW-240 | |
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入力部 | |
入力 | RCAピン(アンバランス) XLR(バランス) |
出力 | スピーカーケーブル接続端子(バナナ端子/Yラグ接続可能) |
アンプ部 | |
利得 | 22dB |
最大出力 | 100Wx2(RCA)8Ω 270Wx2(XLR)8Ω |
適合スピーカーインピーダンス | 公称4-16Ωのスピーカー |
入力インピーダンス | 10KΩ(RCA)/ 20kΩ(XLR) |
ダンピングファクター | 850(XLR)/ 600(RCA) |
歪率特性 | 0.0017%(RCA, @85W/1kHz,Typ.) 0.0007%(XLR, @200W/1KHz,Typ.) |
周波数特性 | DC-500kHz(-3dB,Typ.) |
SN比 | 130.5dB(RCA, A補正) 134.5dB(XLR, A補正) |
外形・その他 | |
寸法 | 260 (W) x 290 (H) x 360 (D) mm(突起部含まず) |
重量 | 18Kg |
出力端子 | Yラグ端子(又幅8mm以上)又は撚り線(6mmΦ以下)/ バナナ端子併用可 |
消費電力 | 132W(無信号時)/ 1029W(XLR最大出力時) |
保証期間 | 1年間 |
付属品 | ACコード、取扱説明書(保証書付き) |
・仕様は予告無く変更されることがあります。
パワーアンプDCPW-240/お客様の声
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