ミュージックサーバーMS-100/概要
リニア電源駆動のコンピュータによる高音質ミュージックサーバー
現在ネットワーク接続のミュージックサーバーは多数販売されています。
オーディオデザイン社のミュージックサーバーMS-100の最大の特徴はトランスによる整流回路と安定化電源を使用したリニア式電源を搭載していることです。
一般にDACなどのオーディオインターフェースの電源をスイッチング電源からリニア電源に変えると音質の向上がみられますが、本コンピュータの電源を当社リニア電源に変えた効果は絶大なものでした。ぜひ皆さんにもその音質を堪能していただければと思います。
使用しているコンピュータは汎用的なラズパイコンピュータで様々な拡張基盤も市販されていますので、ご自身でカスタマイズしていくことも可能です。
また、ラズパイボードをすでにお持ちの方用にボードレスの電源シャーシモデルもご用意いたしました。
■価格(税込)
MS-100L(PCレス) 99,000円(税込)
MS-100T(TinkerBoardモデル)121,000円(税込)(市況により在庫は変動します)
MS-100R(Raspberry Piモデル)121,000円(税込)(市況により在庫は変動します)
■ご購入について
オーディオデザインの直販サイトからお願いいたします。
当面は直販のみとさせていただきます。
機能・デザイン
液晶タッチパネルを正面に配した、見やすく操作性に優れたデザインです。
タッチパネルで選曲・再生・各種設定ができます。
背面のUSB端子にハードディスク、SSD、USBメモリーなどの音源を接続できます。
またLAN内にあるハードディスクやNASなどの音源も再生できます。
USB端子にUSB-DACを接続することで各種音源をUSB-DACから再生することができます。
ハイレゾ音源(PCM192kHz、DSD11.2MHz*など)も再生することができます。
各種操作はタブレット端末、スマートフォン、PCから行うことも可能です。
(*DSD音源は現状PCMフォーマットで出力されています)
■新開発の5V/5A大容量電源を搭載
ラズパイなどのワンボードコンピュータでは5Vで最大3Aの電流が必要とされています。
今回ワンボードコンピュータ用に新たに5A の安定化電源を開発いたしました。
5Aの電源になると1Aの電源に比べて電圧変動は5倍に拡大されます。5Aにおいても良好な特性の電源を作るためには、従来よりも数段高性能な電源設計が必要となります。
オーディオデザインではこれまでのノウハウ・技術を最大限に投入し、5Aにおいても非常にノイズが少なく、低インピーダンスな電源の開発に成功しました。
本電源は常時5Aの供給が可能で、瞬間的には8A程度の電流にも対応できる能力を有しています。
音楽再生専用Linux系OS、Volumioをプリインストール
音楽再生専用に開発されたRaspberry Pi用のOS ”Volumio”をプリインストールしています(MS-100Lを除く)。
ネットワークに接続された音源、USBメモリ、USBハードディスク上の各種音源を選択し再生することが可能です。
USB-DACを接続すればお手持ちのUSB-DACからの再生が可能です。
Volumioはインターネットによる遠隔操作が可能です。インターネット閲覧アプリのあるデバイスであればリモート操作が可能です。
スマートフォン、タブレット、PCなどから各種設定、選曲、再生操作が可能です。
MS-100はDAコンバーターの近くに置き、試聴位置で選曲すれば快適な音楽鑑賞が可能です。
タッチパネルで操作可能
MS-100は5インチのタッチパネルディスプレイを採用しています。選択したアルバムや曲の表示はもちろん、再生操作、設定をタッチパネルから行うことが可能です。
また操作・設定はタブレットやPCなどのインターネット閲覧アプリからも行うことができます。試聴位置で選曲・再生などを行うことができ大変便利です。
タブレットやスマフォからも簡単に操作できます
MS-100は本体の液晶パネルによる操作の他、タブレット端末、スマートフォン、PCなどインターネットが閲覧できるデバイスからも操作することが可能です。
もちろんハイレゾにも対応
ハイレゾ音源にももちろん対応しています。
PCM音源では192kHz32bit 、DSD音源では11.2MHzまでの音源の安定した再生を確認しています。
また通常のCD音源44.1kHz16bitを192kHz32bitに変換しても、安定した再生が可能です。
*ハイレゾの再生は当社での調査結果であり、お客様の環境での性能を保証をしているわけではありません。
ラズベリーパイの特徴である拡張性を活かして
ラズベリーパイ・コンピュータは各種プラグインボードが市販されていますので、自由に拡張することができます。
空いたスペースには自分でDAC基板を導入したり、SSD/HDD等を接続するなどして拡張していくことができます。
シャーシはラズパイ、TinkerBoard共通仕様となっています。購入した本機のTinkerBoardを外して手持ちのラズパイ4を取り付けることも可能です。
コンピュータボードレス仕様も用意
MS-100はラズベリーパイ4を搭載したモデル、並びにASUS社のラズベリーパイ互換ワンボードコンピュータであるTinkerBoardを搭載したモデル、さらにコンピュータボード無のシャーシ・電源・液晶モニターのみのモデルもご用意しました。
すでにラズベリーパイなどをお持ちの方、自分で選んだラズベリーパイ互換コンピュータボードを搭載したい方などにもご利用いただけます。
ラインナップ
MS-100L(PCレス) 99,000円(税込)
MS-100T(TinkerBoardモデル)121,000円(税込)(市況により在庫は変動します)
MS-100R(Raspberry Piモデル)121,000円(税込)(市況により在庫は変動します)
保証について
MS-100で使用しているラズパイコンピュータは様々なプラグインボードなどが用意されており、これらを接続して拡張性を高めることができるという特徴があります。したがいまして本ミュージックサーバーにおいてもお客様による独自のカスタマイズが考えられますので、保証に関しては以下の通りとさせていただきます。
・ミュージックサーバーMS-100の本体電源部の保証は1年間とさせていただきます。
・コンピュータボード部に関しては初期動作(到着後14日間)のみの保証とさせていただきます。
・Volumioに関しましては、大変優れたソフトではありますが、一部文字化けなどが発生いたします。その他ソフトに関連するのバグに関しては免責とさせていただきます。
・本ミュージックサーバーは基本的にはパソコンですので、場合によってはLinux系パソコンの基本的な操作、対処能力が必要になる場合があります。またホームページ上で説明している機能は、お客様の環境においての動作を保証するものではありません。不具合が発生した場合は、お客様自身でネット検索するなどして対処することが必要となります。
ただしVolumioの設定等に関しましては、わかる範囲でアドバイスさせていただきます。
ミュージックサーバーMS-100/仕様・価格
MS-100L | MS-100T | MS-100R | |
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搭載ボード |
無(PCレス) (TinkerBoard/ Raspberry Pi 4を搭載可能) |
TinkerBoard S R2.0 Rockchip Quad-Core |
Raspberry Pi 4 Broadcom 2711, 1.5GHz quad-core ARM Cortex-A72 CPU |
メモリ | 2GB Dual Channel DDR3 | ||
電源容量 | 5V5A (瞬時8A) | ||
液晶表示 | 5インチタッチパネルディスプレイ | ||
インストールOS | 無 | Volumio(TinkerBoard用) | Volumio(Raspberry Pi用) |
再生音源 (当社参考データ) |
PCM:192kHz32bit DSD:11.2MHz |
PCM:192kHz32bit DSD:11.2MHz |
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入出力ポート リア |
LAN WiFi 802.11 b/g/n, Blutetooth V4.2 + EDR USB2.0x4 |
LAN WiFi USB2.0x2 USB3.0x2 |
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入出力ポート サイド |
3.5mmミニジャック HDMIx1 マイクロUSB(給電用使用せず) |
3.5mmミニジャック マイクロHDMIx2 USB-C(給電用使用せず) |
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付属品 |
電源接続用ワイヤ 液晶接続用リボンケーブル |
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保証 | 電源部・液晶部保証1年 コンピュータは初期動作のみの保証 | ||
その他 | ボードの供給状況によって在庫は変動いたします | ||
大きさ 重量 | 230(W)x258(D)x97(H)mm 2.5kg |
DSD音源は再生はされましたが、現状DSDではなくPCMフォーマットで出力されています。
当社のテストではTinkerBoard 2系ではVolumio は起動しませんでした(ASUSのLinuxOSは動作します)。TinkerBoard SでのみVolumioは正常動作しました。
外観
Raspberry Pi4とTinkerBoardの2種類のボードが搭載可能です。
2種のボードは入出力端子の配置が異なるため、両社に共通して使用できるようにパネル穴は若干大きくなっています。
■メディアでの紹介記事
以下のオーディオ誌での紹介記事を予定しています。
・無線と実験(MJ)7月号(6/10発売)