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DAコンバーターDCDAC-180/概要
ES9038Proを搭載し、音質を極めたDAコンバーター
DCDAC-180は、ES9038ProにディスクリートIVコンバーターと超低ジッタークロックを組み合わせたDAコンバーターです。
・DACチップにES9038Pro採用
・専用設計のディスクリートIVコンバーター搭載
・超低ジッタークロックを搭載
・リニア式ディスクリート安定化電源+-15V、+5Vを搭載
・バランス出力
・SPDIF(同軸、光)とUSB入力対応
・PCM384kHz(win10)、DSD11.2MHz(win10)再生対応
(mac、Linuxは192kHz, DSD5.6MHzまで)
本当にいい音がするDACは後からやってくる
DACで肝心な3要素を完璧にすることで実現した最高の音質
1. 超低ジッター水晶発振器
水晶発振器の精度は位相ノイズの周波数特性で表されます。ES9038の様なDACチップでは、内部でオーバーサンプリングする事によって信号の精度を上げていますので、水晶発振器のジッター特性が非常に重要になりす。
DCDAC-180では市販の水晶発振器の中でも最もジッターの少ない、超低ジッター水晶発振器(-170dBc/Hzクラス)を採用しています。
2. IVコンバーター回路
DCDAC-180では、USBインターフェース、DACチップ+水晶発振器、IVコンバーター基板の3枚を重ねて搭載しています。デジタル・アナログ信号の分離、各ユニットの最短距離での配線を行うことで、最高の性能を発揮するように設計されています。
また、IVコンバーター回路には当社最新設計のディスクリートアンプユニットを搭載しています。OPアンプでは得られない高い解像度と力強さを両立しています。
3. 電源回路
DCDAC-180ではデジタル回路用電源基板、アナログ回路用5V電源基板、IVコンバーター用+-15V電源基板の3枚を独立に用意しています。このうち、デジタル用を除いたアナログ回路用5V電源基板とIVコンバーター用+-15V電源基板は、3端子レギュレーターではなくディスクリート構成のリニア式安定化電源を用意した贅沢な構成となっています。
高速・低インピーダンス・低ノイズな安定化電源は、音の力強さとまろやかさを両立させる原動力となっています。
4. 性能/スペクトル特性
左は1kHz-60dBを入力した際のFFTスペクトルです。
スペクトルのベースラインは-145dB程度と、非常に低ノイズであることがわかります。
DACのデジタルフィルターを変化させた際の周波数特性です。サンプリング周波数は48kHzで測定しました。
Fast Roll-Offでは文字通り急峻な減衰となるため、24kHz近くまでフラットな特性です。
Slow Roll-Offではなだらかな減衰特性のため、24kHzでは-3dB(x0.7)程度に減衰します。ただ20kHz程度まではほぼ平坦で、聴感上影響を及ぼすレベルではありません。
Apodizingとは英訳を見ると超解像となっています。通常よりも特性を伸ばす手法で用いられる用語ですが、Slowよりも特性が伸びています(Slowに対しての超解像という意味のようです)。Fast Roll-OffとSlowの中間的な特性となっています。
聴感上も上記特性の通りで、Slowにすると微かに柔らかく、聴きやすい音調になります。ただその差は僅かで、ようやく聴き取れるかどうかというレベルです。
5. 外観
仕様
DCDAC-180 | |
---|---|
入出力 | |
入力(USB) | PCM 384kHz / DSD 2.8MHz, 5.6MHz, 11.2MHz (Mac, Linux/ PCM192kHz, DSD5.6MHzまで) |
入力(SPDIF) | SPDIF: 光(96kHz)& 同軸(192kHz) |
出力 | XLR(3.2V)& RCA |
デジタルフィルター切替 |
|
DACチップ | ESS社 ES9038Pro |
クロック | 温度補償型 超低ジッター-170dBc/Hz 水晶発振器 |
IVコンバーター | ディスクリートIVコンバーター |
THD/全高調波歪率 | 0.0003% |
SN比 | 124dB(A) |
ダイナミックレンジ | 124dB |
外観 | |
寸法 | 230x100x340mm(WxHxD) 突起部含まず |
重量 | 5.0Kg |
付属品 | ACコード、USBケーブル、windows ASIOドライバ |
DAコンバーターDCDAC-180/お客様の声
最近のレビュー3件を表示しています
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★★★★★ S.KAtO 様 2023年10月13日
音楽を聴く喜びとオーディオの楽しみ、私にとって切り離すことはできません。でもいつしかそれを忘れかけていました。その思いが再燃したのは友人が残してくれたFOB SD05というデジタルアンプでした。自分のオーディオシステムからいい音で音楽を聴きたい。それにはハイエンドなアンプやスピーカーが要るのでしょうか。個人の再生環境には限りがありますし、実現は無理です。そのときご意見番が囁いたのはGraham AudioのLS5/9というBBSモニタースピーカーでした。周波数特性は今風ではありません。でも音楽の要を聴かせてくれるだろうという予感がありました。
あとはDACの選択です。候補はいくつかありましたが決め手がありません。そんなときオーディオデザインのデモ機貸し出しを知り、申し込みました。一聴してこれしかないなと思いました。質感の良さは音楽の楽しみを損ないません。楽曲の細部まで描き出す描写力に感心しました。
デジタルフィルターもマニアックでいいですね。私はSlow Minimumでゆったりした再生を楽しんでいます。
製品を介して設計者や組み立てる人の思いが伝わってくる、そんなDACに出会えて良かったなと心から思います。
★★★★★ HANA 様 2023年07月01日
今回DACを購入した経緯ですが、Macでの音楽再生が面倒なのと高音質ソフトとはいえ音のキツさに疑問を持ち、soundgenicを導入したところこれも同様に刺々しく、そこで有名な御社のDCアダプターを購入したところ音楽の音になりました。
この時御社のHPにアクセスした機会にアースループを勉強させて頂き、3pinのハイエンドケーブルを排除して家庭用の安い電源タップにしたり、ケーブルの引き回しなど幾つかの工夫をしてみたところ劇的にオーディオシステム全体から出る音楽が変わりました。自分も理系のはしくれなもので製品よりも電気的な話しにこのメーカーは信頼できるのではないかと思いました。そこでDACを購入してみました。
DACでいえば以前Chord QBD76やCh PrecisionのC1などかなり高価なものも持っていましたが満足できず、最近はこだわりのあるメーカーを探していました。DCDAC-180の音質についてはDAC chipの特性もある思いますので単純に評価できませんが、ゴリゴリとした太い音が出るというよりは、キラキラとして音場が広い傾向でしょうか。ただし解像度が高いのに音楽信号の周波数や音の強弱が正確に出力されているためか、きっちりと音楽として揃っていて、正しい演奏者の位置や奥行きが出ます。従って音がぐちゃぐちゃに混濁した聴きづらさがありません。
先にも挙げたようにDACのみでなくスピーカーやアンプ類なども、以前はかなり高額のハイエンドシステムを作ってみたりしました。いくらお金をかけてもまさかミュージシャンがこんなに聴くに堪えない音を演奏して録音するはずがないというような音が出て、今でもいろいろ試して遊んでいるところですが、ノイズとの戦いなどを含めて品質の高い電気信号を出力するように高品質な部品を用いて設計、製造された製品を探しています。国内外含めて大手メーカーの大量生産品でない方が良いような気がします。今は以下のシステムと安いケーブル類で20年のオーディオ遍歴の中で以前のどんなに高価なハイエンドシステムよりも素晴らしい音楽と音を聞けています。御社はそこを重視して確かな製品を開発されているように思います。
スピーカー: Altec バレンシア
DAC: 御社DCDAC-180
Transport: Soundgenic+御社DCアダプター
レコードプレーヤー: Linn LP12
プリアンプ: Allen&Heath XONE:92
パワーアンプ: エルサウンド ELMUSE7
★★★★★ まっくろすけ 様 2023年05月26日
発注時在庫が無く、連休中でしたが急きょ組み上げていただきました。2週間を切る納品に感謝です。
私のオーディオを設置している部屋は13畳ほどですが、オーディオルームと呼べる環境ではなく、スピーカーの設置にも制限があるため、左右SPの周波数特性差をなめらかにする目的でDG68を導入しております。元々DG68にはES9028PROチップを用いたDACが内蔵されており、Brooklyn DAC+やDACチップを用いないディスクリート方式のDACも使用しながら楽しんでおりました。DACの設置部位による使い勝手にはそれぞれ一長一短ありますが、今回は、DG68のデジタル出力からPre-amp間にそれぞれのDACを設置し、高域の周波数帯域の聴力が衰えた私の耳での印象を述べます。
高域はマイルドで刺さることなく聴き疲れしません。低域は厚く伸びを感じますが、タイトさは持ち合わせております。総じてS/Nが向上したものと思われますが、それにより自然と音量を上げても喧しくならず、今まで埋もれていた音を聞き分けることが出来るようになりました。私の音の評価としている弦楽器の滑らかさは圧倒的です。位相が正確なのでしょう、各楽器の分離と定位もみごとです。
フィルターに関しましては、私の耳では今のところあまり差を感じませんが、エージング後が楽しみです。
DG68には優秀なADCも搭載されておりますので、今後DACの設置部位を変えながら自分の好みの音を探して行きたいと思います。
これより以前のレビューはこちらからご覧ください