秋のヘッドホン祭り2015では小嵐が来ました

先週末は秋のヘッドホン祭りが開催され盛況の内終了いたしました。
今年も沢山の方にご来訪頂きありがとうございました。

2015-10-24 10.29.25_desk2

 

2015-10-25 14.26.38_crowded

 

 

ブースの様子

 

 

 

 

 

混雑時はこんな感じ(空いている時もある)

 

今年の出し物は、
・(自称)嵐を呼ぶヘッドホンアンプTempo
・ポタアンPEHA-100(ペは百)
・据え置きヘッドホンアンプDCHP-100
でした。

tempo2 005revTempo

3線でバランスということで、こちらは皆さん、「なんだ?」という感じで立ち止まり、説明パネルをみて首をかしげていかれる方が多かった様です。なんとなくわかった様な気がするみたいな・・・。説明パネルの方ももう少し詳しく記載すれば良リわかりやすくなるのですが、簡単に同じ様な製品が作れる様な詳細説明はあえて避けていたので、余計にわかりにくかったかもしれません。

試聴していただいた感想としては普通のバランス接続の音とは少し違う音で、いろいろ貴重なご感想を頂戴しました。

cropped-PEHA-100-2_032_6402.jpgPEHA-100

DACを付けて欲しいという意見を複数いただきました。そりゃそうですよね。また音質には十分満足しているとか、ポタアンの中で一番いいという感想も複数頂きました。

 

 

 

DCHP-100-640DCHP-100

この機種は発売から3年が経ちすでにお馴染みと思いますが、再度確認したい、友達の所で聴いてよかったのでもう一度聴きたいという様なお客様がいらっしゃいました。根強い人気があるようです。

e22-perspective-180DAコンバーターe22

今回バランス出力のDACが必要になったので、エミライさんからお借りして使用しました。

このDACは講演のデモ等で聴いたことはあったのですが、自社のシステムで鳴らすのは初めてでした(自社の視聴環境で事前に試聴しました)。このDAC、非常にいいです。小型ながら、もっとも高額な部類の製品ですが、この音を聴くとそれだけの、いやそれ以上の価値があることがよくわかります。

DACチップにES9018を使用しているのは現在では珍しくありませんが、その良さをここまで出しているのは珍しいのではないでしょうか?高域の情報量はもちろん多いものの、低域が非常に締まっていて量感もあるため全体のバランスがとても良いのです。安価なDACでES9018を使用しているものは情報量が高域に片寄って、帯域バランスが悪いものが多いのですが、そういった欠点がまったくありません。e22がハイエンドのリファレンスとして使用されている理由がよくわかります。

新製品に対するご要望

また、この展示会はお客様から直接いろいろなご意見やご要望を頂けるのも非常にありがたく、今回も当社で今後作って欲しい製品のご要望をいくつか頂きました。ちょっとご紹介しますと、

PC用電源:DCアダプターの評判がすこぶるいいのですが、小容量でいいのでATX用電源を作って欲しいというご要望。

ミキサー:以前にDJのCalmさんにミキサーを特注対応で作ったことがあるのですが、同じ様なものを作って欲しいというご要望。DJや店舗などで需要があるそうです。

ご来訪いただいた方には心より御礼申し上げます。今後ともよろしくお願い致します。

NetAudioVol20(10/19発売)でTempo、PEHA-100が紹介されました

10/19発売の音元出版NetAudio誌(p136-137)でバランスヘッドホンアンプTempoとポータブルアンプPEHA-100を紹介して頂きました。

Tempo 「ヘッドホンアンプの常識に一石を投じる独自技術で実現した3線バランス駆動の音に迫る」

として野村先生の試聴記事が掲載されています。

様々なネットワーク、ヘッドホン機器を聴かれているプロの記事です。

是非NetAudio誌vol20(10/19発売)をご覧いただければと思います。

NetAudiov20-640

NetAudioP137_small NetAudioP136_small

今年のヘッドホン祭りはこんな内容です-オーディオデザイン-

今年の秋のヘッドホン祭りの内容はこんな感じです。

開催日:10/24(土)-25(日)
場所:中野サンプラザ 13Fコスモ(フジヤさんの特設売り場の階、一番大きな部屋の奥側ソニーブース向かい)
出展内容はこんな感じです

  1. 新製品 バランスヘッドホンアンプTempo + DCアダプター
    tempo2 005rev20150414_325007

すべてのイヤホンヘッドホンをリケーブル無しにバランス駆動する不思議なアンプ

TempoにはDC12V外部電源が必要です)

入力ソースはこちらのDAコンバーター(他社品になります)
e22-perspective-180

今話題の

Exasound社のバランス出力DAコンバーターe22

 

2. その他にもポータブルアンプ

cropped-PEHA-100-2_032_6402.jpgポータブルアンプ

PEHA-100

ポータブルなのに最高音質!

 

3. オーディオデザイン社長が書いた最新刊

51VhFSs61rL._SX338_BO1,204,203,200_

読み始めると止まらない本

閲覧できます。

その場でも購入できます。

是非ブースにお立ち寄り下さい。

(今年はハイエンドショウ、音展などへの出展はありません。)

(おそらく)嵐をよぶ、バランス・ヘッドホンアンプTempoを発売します

新しいイヤホン、ヘッドホンアンプを発売します。
賛否両論が予想されるので(否否片論だったらどうしよう)、「嵐をよぶヘッドホンアンプ」と名乗っておきます。

その製品はこちら

tempo2 005rev

tempo2 010rev

tempo 034_800

tempo 005_800
一見何の変哲もないバランス入力のヘッドホンアンプですが、何が変わっているのか・・・・。

それはリケーブルなしにすべての3線式イヤホン・ヘッドホンをバランス駆動するからです。
それって当たり前・・・、え?

そんなことできるわけ無いだろ、と。
でも、できるんです。
それは本当にバランス駆動か?
ここが嵐を呼ぶ理由です。
(すでにそういうものが過去にあったらごめんなさい。)

本当にこれでいいと言えるのかわからないので”Temporary”からとって「Tempo」と名付けました。

もひとつおまけに、バランス用にリケーブルした左右独立アースの4線式イヤホン、ヘッドホン(2.5mm4極AK/ 3.5mm4極Sony)も普通にバランス駆動もできます。

入力はXLRバランスのみです。

電源は外部供給となっておりDC12V電源を別途必要とします。

オーディオデザインのDCA-12Vとのお得なセット価格も設定いたします。

内部はこんな感じです。OPアンプLME49860とバッファアンプLME49600という組み合わせで、半導体自体はある種一般的かもしれません。

12Vを分圧して+-6Vの正負電源化して駆動しています。
Tempoの仕様はこのとおりです。tempoSpecrev1R3

その動作原理、音は次のお楽しみです。10月のヘッドホン祭りで製品紹介予定です。
またNetAudio誌でポタアンPEHA-100と合わせて商品紹介の予定です。

Tempoで使用した3線バランス駆動についてFAQを作ってみました。

 

 

3線バランス駆動のFAQ

Q1: 3線バランス駆動はバランス駆動といえるのでしょうか?

A1: 平衡信号(逆相信号)を利用していると言う点ではバランス駆動です。通常の平衡信号に不平衡信号(同相成分)が重畳しているだけでバランス駆動の一種です。

Q2: 3線バランス駆動は通常のステレオアンプ(ヘッドホンアンプ以外)に使用できますか?

A2: 出来ません、そもそも通常のステレオでは3線バランスを利用する必要がありません。

Q3: 3線バランス駆動は通常よりも増幅段が増えるのでしょうか?増幅段が多い場合、それによる音質劣化は考えられますか?

A3: 増幅段を増やさずに処理が可能ですので、原理的に音質劣化の要因はありません。

Q4: 3線バランス駆動は通常のアンバランス駆動に比較して欠点はありますか?

A4: 技術的に設計が難しいこと、これを利用したアンプが限られていることです(現在Tempoのみ)。

Q5: 3線バランスは通常のバランス駆動よりも音質は劣ると考えていいのでしょうか?

A5: 3線である以上クロストーク成分が存在しますが、音質が悪くなるとは限りません。是非、実際に試聴して確認してください。

 

 

 

0.00003%の超低歪率を謳うバッファアンプLME49600、歪率は0.7%でした、アチャー

ナショナルセミコンダクター(今はTIグループ)のLME49600という型番のバッファアンプがあります。バッファアンプと言うのはゲインを持たないアンプの事で、インピーダンスの小さい負荷を駆動する際に出力段に挿入します。最近ではヘッドホンアンプの出力段によく使われています。

このLME49600の歪率の公称スペックが0.00003%ともの凄く、このデバイスを使用したアンプはたいていこの数値を出して自慢しているのを目にします。歪率を測定慣れしている人間からするとものすごい値で、いったいどんな回路なのかと思っていました。

データスペックに掲載されている回路図を見るとインバーテッド・SEPP出力段といえる回路で、通常のSEPP回路に較べて優れていはいるものの、無歪になるような回路ではありません。また、回路構成がB級駆動になる回路でアイドリング電流が小さいことも気になります。
データシートをよくよく読んでみると、後ろの方に上記の歪率はOPアンプと組み合わせた時の測定データだと描いてあります。OPアンプと組み合わせると歪率は1/100から1/1000にはなるのが当たりまえなので、その時の歪率の値を使用するのは、そもそも非常におかしな話です。データシートはデバイスそのものの特性を知るためにあるので、デバイス単体のTHDデータを出すのが普通です。

LME49600のデータシートに出ている全高調波歪率(THD+N)特性
(実はOPアンプ+トータルNFBでTHDを極限まで小さくした時のデータ)

LME49600単体で実際に測定した時のTHD+Nデータ(縦軸のスケールが上のグラフとは100倍違うので注意してください。)
横軸の単位が違いますが。0.1Wが1.8V、0.3Wが3.1Vなので実際にはほぼ同じあたりを見ています。

歪み成分の波形
歪み成分は3倍の高調波成分が主で、素直でした。

実際には1%前後の歪率なのに、その1万分の1以下のデータだけを示すのはどうかと思います。
そもそも0.00003%なんていう値は普通には計測できません。ちなみに所有している高調波歪率計の残留ひずみ率(測定限界)が0.0004%で、上記スペックの10倍でした。最近は歪率が100倍になる回路で計測しておいて、表記するときは実測値の1/100に計算するなんていうトリッキーな方法が多くなっていますので、測定データ自体がだんだん怪しくなっているのです。

LME49600と同等の出力段を個別素子で作るとデバイス10個ぐらいを基板に並べなければいけないので結構大変です。そういう意味ではこの素子は便利な素子です。ただその性能は格段に優れているというわけではなく普通です。

「かあさん、オレオレ・・・」今どきこれに引っかかる人はまずいない。

「お兄さん、いい子いますよ」これも大丈夫だろう。

「0.00003%のLME49600を使用したxxアンプ」皆さんはこれ大丈夫ですか?

というお話でした。

追伸

テキサス・インスツルメンツ(TI)さんの半導体デバイスは一般にデバイスの性能がいいだけではなく、データシートも非常に詳しくてわかりやすく、かつ各種サポートが充実しているので、私は普段から好んでこのメーカーのデバイスを使用しています。
このトピックはそういったTIさんへの信頼を裏切るものではありません。
あくまでひとつの話のネタとして読んで頂ければ幸いです。