あなたのスピーカー1mmブレてます

はじめに

多くのオーディオ愛好家が見落としがちな、スピーカーのスパイクセッティングにおける「1mmのブレ」のメカニズムとその対策について解説します。
入念に高さを調整したはずのスピーカーが、なぜか少し揺れる(ユラユラする)と感じる方は、ぜひ参考にしてください。


 

スパイクセッティングで「1mmブレる」メカニズム

大型スピーカーをスパイクとスパイク受けで4点支持する場合、完璧にセッティングしたつもりでも、なぜか微妙な揺れ(グラグラ感)が残ることがあります。

ネジの「遊び」が原因

スパイクはネジで高さを調節し、最後にナット(ダブルナット)で締めて固定しますが、このネジとナットの間に必ず「遊び(緩み)」が存在します。

1.高さ調節時
荷重がかかっているため、スパイクのネジはキャビネット側のナットの上部に押し付けられた状態になります。
     ↓
2.ナット締め時
ナットを下から締めることで、スパイクのネジがナットに引き寄せられ、遊びの分だけ下に移動します。
     ↓
3.ブレの発生
M8のネジで実測すると約0.2mmの遊びがあり、この0.2mmのズレが、高さのあるスピーカーの頂上付近では約1mmのブレとなって現れるのです。

このブレは「カタカタ」という音はしませんが、スピーカーを押すと微妙に揺れる原因となります。



1mmのブレを解消する3つの対策

この構造的な問題を解決し、スピーカーを完全に安定させるための具体的な対処法を紹介します。

1. ナットを「同時」に締めてブレを緩和する

最も手軽に試せる方法として、個別のスパイクを順番に調整するのではなく、前面(または後面)のスパイクを同時に調整し、同時にナットを締めることでブレを緩和できます。

例えば前面の2つのスパイクの高さを調整した後、両方のナットを同時に締めれば、ネジの遊びによる0.2mmのずれが両方に均等に生じ、スピーカー全体の傾き(ブレ)が低減されます。
 

2. スパイク受けを「上から」ナットで締める方式にする

構造自体を変更する対策です。

スパイクをネジの底から止めるのではなく、台座の上からナットで締める構造にします。これにより、スパイク受けが常に上から押さえつけられる状態になり、遊びによるブレが原理的に発生しなくなります。

モニターオーディオのPL200など、一部の高級スピーカーでは台座が張り出しており、この「上から締める」方式が採用されています。



3. オーディオデザインの専用スパイク受けを使用する

オーディオデザイン製、専用の高剛性スパイク受けを使用する方法です。

この製品は20mmの極太ネジを採用し、スパイクの固定と高さ調整を別の要素で行う構造になっています。
この構造により、スパイクをしっかりと固定してから、ブレることなく高さを微調整できるため、ピタリと決まるセッティングが可能になるのです。




まとめ

この「1mmのブレ」を解消し、スピーカーをピタッと安定させることは(すぐには音の変化を感じ取れないとしても)精神衛生上非常に良いでしょうし、気持ちの良いオーディオライフにつながるのではないかと思います。
細部にまでこだわる方は、こうした細部のメカニズムを理解し、ぜひ完璧なセッティングを目指してみてください。




本コラムは右のYouTube動画をAIを利用して要約し、加筆・修正したものです。

詳細はYouTube動画もご参照ください。




2025/12/08

スピーカーのコラム