最近聴いて良かったCD

最近聴いて良かったCDを紹介します。

いつもNHK-FMを聞いていますが、時々「あ、これはいいな」という曲があるので番組表を調べてCDタイトルを調べ購入して聞いています。

最近良かったのは結果的に映画音楽のCDですね。

これらはお馴染みハンス・ジマーです。この映画自体は段々おちゃらけた感じになっていったのでそれほど好きではないのですが、録音がいいです。もう音質だけで買いたくなる(買ってしまった)1枚です。
今年のハイエンドショウでも1曲かけさせて頂きました。この2枚は似ているのですが、どっちがいいと言えないので2枚挙げておきます。

パイレーツオブカリビアン
呪われた海賊たち

ワールド・エンド オリジナル・サウンドトラック

こちらはハンス・ジマーではないのですが、録音が妙に良いのです。弦楽器がはっとするほど鮮やかで、なめらか、聞いていて本当に心地よい音がしています。日本版は結構な価格ですが、海外版は手頃です。

奇跡のシンフォニー

海外版はこちらで多分中身は一緒ではないかと(こちらの方が安い)
August Rush

ここで紹介したCDは音質的に文句無しです。ただ、映画音楽なので当然のことながらストーリーに沿った音楽になっています。この音質で普通の音楽を録音してもらえたら理想的なのですが・・・・。

追伸。
ついでですが年末に映画「奇跡のシンフォニー」のDVDを見てみたらとてもよい映画でした。ギターの音が良いのも当然といえば当然で、映画の中でもある役割を果たしていたのでした。サウンドトラックを聴いてから映画を見る人はあまりいないかもしれませんが、ああこういうことか、とわかって逆に感動も増す気がしました。

八神純子さんのコンサート

少し前になりますが今年の5月に八神純子さんのコンサートに行って来ました。

八神さんは結婚されてアメリカで暮らされていましたが、子供が手を離れたのでコンサート活動にも復帰されたのだそうです。
八神純子さんのコンサートのチラシ

コンサートの内容はと言うとこれがもう素晴らしいものでした。
会場は半分は女性でしたが、もう半分は私みたいなおじさんで、これがまた皆さん涙ちょちょぎれになってました。
歌が良いのはもちろんですが、昔と違ってトークも上手になってました。
八神さんはほんとに心の優しい方でそれが会場の聴衆に伝わってしまうのだと思いました。

思えば音楽CD(当時はレコード)を継続的に買い始めたのは高校生の頃、八神さんの「あ~みずいろの、、、あめ~」というフレーズが気に入ってでした。
八神さんのアルバムを集めていた頃はちょうどレコードからCDはに変わった時期です。
レコードからCDに変わって、当時はデジタル技術もよちよち歩きで、CDの音もあまり良くなかった様に思います。とにかく音が痩せて硬かった。
(おそらくそれもあって)段々毎回はCDを買わなくなり、いつしか音楽鑑賞・オーディオからも離れて行きました。それでも所有している山gみさんのアルバムはレコードCDあわせて計10枚以上はあると思います。

曲としてよく知られているのは
水色の雨
思い出のスクリーン
Mrブルー
パープルタウン
あたりだと思いますが、実は詩がいいのはもっと後の
「純」、「truth hurts」あたりのアルバムに収録されている曲で、この辺の時代はあまり知られていないのではないかと思います(曲もほとんどかかりません)

例えば、純というアルバムの最初の1曲めのベイビースターの悲劇の歌詞は

って感じです。この頃は八神さんがちょっと不良になりかけた頃です(あくまでもののたとえですよ)。
この頃はメロディー自体は八神さんにしては普通なのですが、詩は逆に何十年かたって聴いて心にしみてくるものがあります。
それだけ詩が本当に深く、苦悩の様な心の奥深い部分をえぐっている様に思います。
デビュー当時は「ポップコーン」だったかで、いわゆるシンガーソングライターとして才能ある人がたくさん出てきたように思います。
同期に中島みゆきさんがいらっしゃるそうで、そういった逸材がゴロゴロしていたんですね、当時は。

若い女性は当然のことながら恋愛をテーマにした歌を作ります。
やがて歳を取るにつれて純愛では歌えなくなってしまうと思います。いい年してほれたはれたとばかりいってられませんから。ただ八神さんの場合、早いうちから宇宙とか人類愛とかそういった大きいテーマに転換し行ったので、歳をとってもまったく違和感なく詩が作れたのだと思います。(松任谷由実さんの様にいつまでも純愛で通そうとすると苦しくなる)。

八神さんはこれからはジャズボーカルの方向に行きたいとおっしゃてましたが、これはぜひとも期待したいですね。

音楽を聴き始めるきっかけは人それぞれだと思いますが、最初からジャズとかクラッシックを聴くよりもアイドル系にはまってやがて大人の音楽に移行していく例が多かったのではないかと思います。
今はどうかというと、最初のとっかかりがAKBしかありませんし、これは音楽にはまって行く方向ではないように思います。取っ掛かりはなんであれ音楽とかCDにやがて自然にはまって行く道筋が今は無いので、音楽業界、CD屋さんだけでなくオーディオ業界も衰退し行っていると思います。
オーディオは知ってしまうとほんとはおもしろいと思うんですけど、特に若い方にとって入り口が無いのがナーといつも思っています。
若い方には「大きなお世話」ということかもしれませんが、もう少しオーディオの方にも来てもらわないと・・・。

話がだいぶそれましたが、八神さんのコンサートは本当に心に染みました。

八神さんの新しいアルバム「Vreath(ブレス)」

(録音は個人スタジオっぽい感じでは無いだろうか)今は音楽業界も大変だと思うので・・・

八神さんのアルバムで音質がいいのは実はロス録音のレコードです(これは内緒ですが)。

会場で新しいCD「ブレス」を買おうとしたら普通のCDと高音質CDの2種類ありました。高音質CD・・・なにかと思ったら(中を開けて初めて分かったが)SACDとのハイブリッドディスクのことでした。 会場で「SACDって何?」って聞かれると売ってるほうも説明が面倒なので、「高音質CD」って言ってるんでしょうね。

会場でCDのを買うと握手券がついてきました(AKBみたい)。握手会には既に100人くらい並んでいたので、八神さんもお疲れだろうと思って握手はして来ませんでした(もう手が痛くなっているんではと思い・・・)。

握手会の券(いまだに持ってる)

以上取り留めもなくだらだら書いてみました。

クラッシックのCDは何故売れないのか? -それはxxが悪いからです- (その2)

クラシックのCDが何故売れないかという内容で書き出しましたが、ほとんど前振りくらいの所で終わってしまったので、ここから大事(と本人は思っていること)を書いてみたいと思います。

クラシックで特にオーケストラの録音の質が一般的には悪く、それには工学的な理由があることを前のブログで説明しました。ここではさらに一歩進めて、

・どうしたらオーケストラの録音の音質をよく出来るか?
・本当は何が問題なのか(音質ではなくもっと大事な事が・・・・)

について、書いてみたいと思います。
オーケストラをCDはに録音すると音質が必然的に悪くなると前のブログで言いました。それではビット数を上げて録音してCDは以外のメディアで24bitを再生すれば音質が良くなるのでは?と考えるのは順当だと思います。ただ24bitにしたところで、あるいはSACD等を使用しても大して音質は向上しないと思います。なぜかというとすでに16bit以下の所あたりはほとんどノイズになっていると思いますので。丁度昔のカセットの録音で録音レベルを下げ過ぎてしまった様な音ですね。(昔のカセットはピークでVUメータの赤レベルに時々入るくらいにしないとバランスのとれた音にならなかった)。

今のオーケストラの録音はほとんどが楽器から離れた所に設置したマイクで収録した音が主で、その録音方法だと録音システムを改善してもどうにもならないと思います。まあオーケストラの楽器全体の音量バランスを考えるとある程度マイク位置を離さなければいけないので簡単ではないと思いますが。

それではどうしたらオーケストラの録音音質をよく出来るかといえばマルチトラック録音の様にそれぞれの楽器に個別にマイクを設置して録音することです。音量調節は最終的にはミキサーでやることになります。実際にそういった事をやったCD(の分野)があります。それは映画音楽のサウンドトラックCDです。例えばこれ

タイタニック
Titanic: Music from the Motion Picture (1997)
James Horner
B0000029YC

このCDは音質がよく、聞いていて気持ちいいのでハイエンドショーなんかでもよくかかっています。映画音楽の場合劇場で観客に音を聴かせて「オー迫力ある音だ」と思わせなければいけないので(実際は映像の引き立て役かもしれませんが)、自然といい音に発達していくメカニズムがあったのだと思います。各楽器の音をかなりONマイク(楽器にマイクを近づいた状態の収録)で録っていると思います。イコライジングもしているかもしれませんし、その録音レベルはいわゆる交響曲的なものではなく、ポップス、ロックとった感じの、どうだどうだと各楽器が主張する感じでクラシックのファンの方は好みではないかもしれませんが。
映画のサウンドトラックといっても全部が音質がいいわけではなく、私が探した範囲では音質が良いのはタイタニックとグラディエーターくらいでした。それと映画音楽の困るところはもともとストーリーにそって曲が創られているので、途中で勝手に相当盛り上がってしまうことで、タイタニックの船が沈んでいくところとか日常何度も聴いてみたいものではありません。

クラシックの普通の交響曲の録音がタイタニックの様なバランスでできたら、再生した音質も良くなると思いますし、再生音を偶然聴いた人も「お、これいいな」と思って購入する人も増えると思います。タイタニックなんてデモ用の曲として皆さん使用(購入)しているくらいですから。
録音の際は別にオーケストラ全員が一度に演奏しなくても各パート(楽器)ごとの録音でもいいですから、各パートの音質は良い状態で録音してもらいたいと思います。
演奏の音量(あるいは仕上がったCDはの音量)なんかも通常のコンサートの音量と異なってくると思います。ダイナミックレンジ的に静かな音のレベルを上げて、常時ある程度の音量が出るような感じになります。そうするとクラシックではないという方もいらっしゃるかもしれませんが、ここで理想としているのは本来の音楽ということではなく、聴いていい音だと私が思う音なので、クラシックの話はどうでもいいのです。

最後のミキシング後の音質の評価もクラシック的なところから離れて、ステレオで再生した音の良し悪し(一般の人がどう思うか)、あるいはもっと貧弱なipodレベルで再生した時にどう思われるかという観点で仕上げてほしいのです(演奏方法、演奏の音量も含めて)。

今のクラシックCDは指揮者の指揮ぶりがどうたれこうたれ、演奏がどうたれこうたれといったことが主題になっていると思いますが、これだとクラシック関係者しか購入の対称にならないので必然的にCDはは売れないと思います。

ところでオーディオデザインのホームページはこちらです。

クラッシックのCDは何故売れないのか? -それはxxが悪いからです-

最近はあたりさわりの無い話題が多かったのですが、久しぶりにごっついネタを思い切って書いてみようと思います(小心者の私は批判が集中したらすぐに削除しますので早いとこ読んどいて下さい)。

以前ハイエンドショウに出展しているとちょくちょくお客様から聞かれたことがあります。それは
「音のいいクラッシックCDは無いですか?」
というものです、さらに、同様の質問に
「小編成の室内楽まではいいんだけど、オーケストラの音質が悪い・・・いいCDは無いのか?」
とアンプのデモをやっている(つもりの)弊社のブースに立ち寄って聞かれていくのです。

弊社のブースでは音楽CDはを販売しているのではなく音響機材を販売しているので、そもそもいいCDあるか?と聞かれるのはちょっと違うのですが、それだけお困りの方が多いということだと思います。

こういった同じ内容の質問を度々受けるので、正直ちょっと驚きました。驚いたのは弊社のブースでCDの質問を受けたからではありません、・・・・・私も全く同じ事を感じていたからです。というか、あーやっぱり皆さんそうなんだなーと思いました。

オーケストラのCDの音質が悪いのは理由があります。今の録り方だとまともな音質にはならないからです。
えーそれは楽器の数が多くて音が濁りやすいからでしょうか?  いえ全く違います。アンプ類の観点から言えば楽器1個だろうが100個だろうが全く音質的には(電気信号を増幅・伝達するという観点から言えば)まったく同じ事ですから。

じゃあなんで音質がわるくなるのか? といいますと、
現在オーケストラ録音をCDにすると必然的に、例えて言えば音質がトランジスタラジオ並になってしまうメカニズムがあるからです(ガーン表現古すぎ)。

どういうことかというと、ここからは実例を使って説明して行きましょう。

次のグラフはチャイコフスキーのバイオリン協奏曲作品35の冒頭部分です。中心の大きな振幅がオーケストラの演奏で冒頭の縦線の部分までがバイオリンのソロになります。

チャイコフスキーのバイオリン協奏曲作品35の波形
(クリックで拡大してみて下さい)

そのバイオリンのソロの部分を拡大するとこんな感じです。
バイオリンソロ信号の拡大図

バイオリンソロの平均音量(RMSパワーで)は-40dBくらいになります。CDはのダイナミックレンジは96dBですので、この内40dBは既に失ってしまいます。言い換えるとこの部分のバイオリンの音は約56dB(630倍、約9bit分)で表現されていることになります。これならなんとかなりそうなものですが、さらに悲劇は続きます。

こちらの図を見て下さい。これはバイオリンのソロ部分のFFTスペクトル(周波数成分に分解したもの)です。
バイオリンのソロ部のFFTスペクトル

一番左の矢印が基音(約350Hz)でそこから右に2次、3次高調波と続きます。楽器の音色を決めるのは高調波成分ですが、例えば5次(一番右の矢印)の音量は基音の20分の1位です(スペクトルの場合はピークの波高値ではなくピーク面積が音量になります)。計算するとこのバイオリンの5次高調波は30dBのダイナミックレンジ(32倍=630/20、5bit)で表現されていることになります。歪のレベルが3%もあるのです。

ですのでオーケストラのCDをいくら高級なステレオで再生してもどうにもならないという結論になってしまいます。

これはCDの歪というかダイナミックレンジの下限が16bit(-96dB)にあって、歪のレベルがそこに固定されてしまうという原理に由来します。これがアナログレコードだったら音量の小さい音に対しては自動的に歪も小さくなるのですが、CDはなどのデジタル音源の場合は小信号に対してひずみが大きくなるので根本的に音質が悪くなります。

クラシック音楽のCDが売れない理由の一因は(もちろん他にもあると思いますが)デジタル録音(CD媒体)にあると考えています。

他にも思い当たる事はあるのですが、長くなりましたのでとりあえず今回はここまでということで。

ところでオーディオデザインのホームページはこちらです。

PCオーディオのヒント

昨今音源はPCという人も多いかと思います。
実際にPCオーディオ使ってみて、ここが不便という点もあるかと思いますが、ちょっとしたヒントを紹介します。

1.FreiveAudioにiTunesの操作性を
PCオーディオの再生ソフトにもいろいろ有りますが、私は好んでFreive Audioを使用しています。ただこのソフトは使いづらいところがひとつだけあります。音楽ソフトを選びにくいのです。フォルダ名をずっとたどっていって、アルバム名を指定しなければいけません(たどる途中で失敗することも多し)。「iTunesみたいに画像クリックで選択できたらいいのに」と思うのは私だけ?
でも実はiTunesで指定することもできます。iTunesとFreiveの両方を立ち上げて置いてiTunes上のアルバム画像を左クリックでドラッグしてFreive上で離すとFreiveが指定したアルバムの演奏を始めます。
え?そんなの常識?(知っていたならごめんなさいっと)
こんな感じでFreiveとiTunesを立ち上げておく

2.USBモニターでリモコン感覚
PCオーディオにもいろいろあって、手元にリモコンパネルを置いておいて操作出来ればいいのだけれど、普通のPCオーディオを使用しているとそうはいきません。そんな時はUSBモニターを手元に置くと便利です。弊社の事務所の環境では仕事用の机とSPの距離が4m位、その間にPCオーディオ音源が置いてある。PCオーディオまで行って操作するのは面倒なのでリモコンも付けているので、音量調節、Stop、Pause位はリモコンで出来るのだが選曲もしたい。そこでPCにUSBモニター(10インチ)を接続してそのモニターを机の上に置いてみたら、非常に便利。このUSBモニターはタッチパネル式でモニターを触って操作をすることもできるのだが、タッチパネルの反応が遅くてこれはあまり使えない。実際にはマウスを使用している。このUSBモニターは専用電源を繋がなくてもUSB供給で実際には動いた。

右の小さいのがUSBモニタ(10インチ)、USBモニターだと大きさ的にちょうどいい

こうしておくとほとんど操作(選曲、音量の微調整)など何でもできるので非常に便利になった。もちろんPCオーディオオーディオ用に普通のモニタを机に並べて置いてもいいのだけれど、あまり大げさにしたくないので・・・・・。

以上ちょっとしたヒントでした。