オーディオデザインの近況について

最近コロナで大変な世の中となっていますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

オーディオデザインの近況と予定についてお話させていただきます。

近況

最近はセレクター、DCアダプターなどは通常よりも多く注文をいただいています。コロナ下で家にいる時間が増えたことに加え、飲食旅行などの機会が減って通常よりもお小遣いが増えている方も多くなっているためと思います。

反面、展示会などが軒並み中止となっておりますので、当社製品の音を聴いていただく機会も減り、アンプ類の注文は少し弱い感じとなっています。DACは発売から1年以上経ってぽつぽつ売れていて、またご購入された方の評判も良いようです。実際の評判が多少出てきたので、良さそうだということでご購入いただけているようです。

新製品のフォノイコも、お陰様でぼちぼち注文が来ております。

当社としてはお陰様で大変忙しい状況となっているのですが、それは販売が好調だからということだけではありません。

最近はトラブルの対応も多い

最近は部品の在庫などが不足していることも多くなって、その確保に時間がかかったりします。

例えば旭化成の半導体工場が昨年消失し、同社の半導体は入手不能となっています。当社のDCDAC-180もSPDIF信号を受けるレシーバーと呼ばれるものに、旭化成製のICAk4118というICを使用しておりましたが、このICが入手できなくなりました。在庫がなくなった後は、そのICを使用した基板セットなどがわずかに流通しておりましたので、それを何とか入手して使用しておりましたが、そろそろ設計変更が必要です。

他にも同様のもろもろの諸事情が発生し、その対応に時間を割かれることが多くなっています。

開発事案

そういった中で、新製品の開発に関してはいろいろとちょっとずつは進めております。

最近多くいただくのはヘッドホンアンプは出ないのか?というお問い合わせです。一時は近いうちにと回答しておりましたが、上記のような諸事情で遅れており、開発の目途は立っておりません。2,3年内にという感じでしょうか?

新製品を開発しているというところまではいかないのですが、その構成要素に関してはあっと驚く物もできつつありますので、公表できるようになるまでお待ちいただければと思います。

今後のイベントについて

イベントに関しては現在軒並み中止となっておりますが、早ければ今年の後半ごろコロナが収まってきましたら、当社独自の試聴会を開催したいと考えております。

それでは皆さん、またお会いできることを楽しみにしておりますので、お元気にお過ごしください。

MMカートリッジの周波数特性   -負荷容量はマイナスが正解-

MMカートリッジの周波数特性は負荷インピーダンスによって大きく変わります。その影響で音質も大きく左右されるので、実際の特性がどうなっているかを調べることは重要です。今回新型フォノイコDCEQ-200を使用してMMカートリッジの負荷依存性を測定してみました。

使用機材と測定方法

プレーヤー パイオニア PL-50LⅡ カートリッジ オーディオテクニカ VM-750SH

測定方法レコードで周波数特性を実測しました。テストレコードにオシロで周波数特性を直視できるスイープ信号がありましたのでこれを利用しています。

測定結果

負荷インピーダンス

47kΩ -100pF

マイナス100pF負荷は当社フォノイコのみの新技術です

気持ちがいいくらい平坦になっています。

47kΩ +100pF

7-10kHzが盛り上がっています

47kΩ +300pF

2kHzあたりから盛り上がり始めています

考察

測定結果ではマイナス100pFが最適となっています。マイナス100pFといってもプレーヤーからのケーブル容量100pFが加わりますので、これで負荷容量がキャンセルされて0となります。その結果LCRの共振がなくなって平坦になるというわけです。

肝心の音質は・・・

肝心の音質ですがマイナス100pFのフラットの状態ですと、MM特有の高域のギラギラがなくなって、非常に高品位な音になります。MCカートリッジと比較しても何ら遜色はありません。

測定に使用したVM-750SHは非常に高解像で繊細な音もでるのですが、反面通常のフォノイコでは高域が強く聞こえて聴きにくいという面もありました。マイナス100pFで受けると、高解像で非常にバランスの良い音になっています。MCカートリッジを含めて考えても最上位の音質になります。

区議会だよりを見ていたら、恐ろしいことが書いてありました!!

今回はオーディオとは関係ないネタをお話ししたいと思います。

会社のポストにこんなものが投函かんされていました。

ポストに投函されていた品川区議会だより

品川区の区議会だよりで議会報告などが紹介されています。パラパラとめくっていて何となく目に留まったのがこれ、

予算の総額が凄い

予算 1800億円 これは一般会計で特別会計700億円を足すと2,500億円

これって、多いの?少ないの?

えーと品川区の人口はっと   38万人らしい、割ってみると、

65万円/人  って結構多いな、ちなみに就業者数は18万人、これで計算すると

138万円/就業者  となって、こりゃすごいよ

同様に、世帯数で計算すると

119万円/世帯

これだけ品川区で予算を使っているらしい(もちろん税収で)。

ということで、もうその桁にびっくりしました。国や都からの交付金があるので潤沢らしい。

いったに何に使っているのだろう・・・・、と思ったら例えばこんなものも造っていました。

児童相談所の完成予想図

品川区役所でもかなりスペース的に余裕があると思うが・・・

もちろんこれは予算のほんの一部でしょうが、そういえば私の周りの区の施設は結構な割合で新しくなっています。

児童相談に何でこんな立派な建物が必要なのかよくわからないのですが・・・。

ちなみに、都の予算は特別会計を入れると12兆円なので、92万円/人 179万円/世帯

国の予算は同じく特別会計を入れると250兆円、なので200万円/人 440万円/世帯

ということで、国と都の予算を合わせると620万円/世帯 となって、サラリーマンの年収でいうと1000万円に相当します。

ここ30年、日本だけ経済成長していませんが、経済成長しないというよりも、これだけ税金を取っていて、良く人が生きていられるものだと感心します。個人消費が伸びないといっていますが、実態はその逆で取りすぎているだけではないでしょうか。税金が諸外国並みなら私たちの手取りは2倍になっているかもしれません・・・。

(これらの話はかなり端折って説明しているので異論もあるかと思いますが・・・・。)

もちろん税収は企業が払ってるものや、個人の資産で払っているものもあるのですが、どう考えてもほとんど搾り取られているというのは同じです。

私の会社も小さいながら、、身を粉にして働き、皆様に製品を購入していただき、やっと残ったお金も8割位は税金で持っていかれてしまいます(法人税率は33%なのですが、なんやかんやで結果的にそうなるのです)。これが日本の恐ろしいところです。

これじゃ、成長のしようがない(オーディオデザインは何とか成長していますが・・・・)、と思いめぐら一冊でした。

ということで、今回はオーディオと関係ない話題を書いてみました。

B&W 804D3を導入しました それでどうなの? その3 測定編

804D3にフレーム+スパイクをつけて劇的に良くなったことを報告しました。ここでは特性を測定した結果について報告します。

測定はREWとMyspeakerという2つのソフトを用いて行いました。マイクはUMM-6という測定用マイクです。REWは周波数特性はきれいに測定できるのですが、過度応答の測定結果が極めて疑わしい結果だったため、過度応答のみMyspeakerで測定しました。

周波数特性

マイクの位置はMidとツイーターの中間の高さで50㎝くらいの距離で測定しました。本当は1m以上離した方が良いのですが、あまり離すと部屋の影響が大きくなってしまいます。50cmという距離だと各ユニット間の距離差で多少つなぎ目でディップが出ます。

PL200

見事にフラットな特性です。200Hzのディップは床からの反射波との鑑賞の影響です。それ以外は大きな凹凸もなく、お手本のような特性で、普通の部屋でこれだけの特性が測れることが驚きです。理詰めでキチンと設計されていることがわかります。

804D3

こちらは結構でこぼこ荒れています。200Hzのディップは仕方ないのですが、kHz帯で結構暴れているのです。スピーカーの周りにデザイン上(?)リングを出っ張らせているので、周波数特性にも影響しているのだと思います。測定中に気づきましたが、ツイーターとスコーカーのつなぎ目の位相があっていないので(多分)、マイクの高さをずらした時の方が特性がフラットになります。

804D3(2)

804D3の特性をMyspeakerで測ったのがこちら。ほぼ同じ特性です。

DS-9Z改

参考までに、こちらはDS-9Z改の特性密閉なので低域は落ちていますが、結構フラットでした。

過度応答特性

最初にお断りしておきますが、過度応答特性はどうも測定するたび(日が変わるたびに)に結果が大きく変わる様に思います。どれだけ信ぴょう性があるかわかりませんので、あくまでこんな絵が撮れました程度に考えてください。

PL200

1kHz以上の応答が見事ですぐに消えています。低域はもともと秒を単位にとるとどうしても長く残るので波数で表現したいところです。このツイーターはハイルドライバ型で、トランジェント特性が極めて優秀な点が反映されていると思います。

804D3

PL200に比べるとkHz帯で多少長引きます。ちなみにこの特性はフレーム(台座)を作る前に取りました。

8040D3(フレーム付き)

フレームを追加した後に測定したのがこちらです。なんと高域のトランジェントが大幅に悪化しています。これが測定上の問題なのか、本当にそうなのか不明です。

DS-9Z改

ついでにDS-9Z改のスペクトル応答を。高域はなんと804D3よりも立派です(ほんとか?)。ただの安いシルクドームツイーターなのに・・・。

ということで、興味本位に測定してみましたが、測定上良いものがいい音ということではありませんので、ああこんな特性も取れるのね、くらいに見ていただければと思います。特に過度応答については聴感上とあまり相関がないので、今後も検討していきたいと思います。

B&W 804D3を導入しました それでどうなの? その2 フレーム自作編

1月にB&W804D3を導入して2カ月が経ちました。その間少し進捗がありましたので紹介します。

導入後やったこと 

これまでに行ったことは次の3点です。

1.エージング

2. バイワイヤリング

3. 台座を作ってインシュレーター設置

以下詳細に説明します。

1. エージング

前にも紹介しましたが、エージングを行いました。エージングといっても通常の音量で行うと何年もかかる場合はありますので、爆音で加速度的なエージングを行いました。爆音にすると苦情が来る可能性がありますので、高音域だけとしてツイーター周りにクッションを設置します。通常の大音量試聴のさらに数倍の音量でツイーターの慣らしを行ったつもりです。1日で相当の効果がありました。

ちなみにCDM7ーNTは数十年経って良くなった   ・・・なので普通のエージングで待ってはいられない

ちなみに数十年前に購入したCDM7-NTは数十年経って相当良くなりました。低価格機種ですのですべてがよいわけではないのですが、そのなりっぷりは大したもので、帯域のバランスの良さ(最高)、高域のすがすがしさ(ちょっとアルミ臭いが)、豊かな低音(ちょっとゆるいが)は手放すのが惜しいくらいでした。このスピーカーは最初はアルミ臭い高音が目立ってはっきりした音は出ていたのですがそれほどいいとも思えませんでしたが、数十年たってよくなってきた気がします。

2. バイワイヤリング

基本的にあまりケーブルには凝らないタイプなのですが、手持ちのバイワイヤリングができるケーブルに変えてみました。これは今までに試したバイワイヤリング接続の中でも一番音が変わりました。中高域の雑味が消えて(もともと雑味があるように聞こえていたわけではないのですが)上品になりました。結構な変わり方で、これはもうバイワイヤリング指定ですね。ちなみにパワーアンプ側が通常の1ペア(+と-)でスピーカー側が2ペア(+x2,-x2)の端子がついているワイヤーワールド社のEquinoxを使用しました。

スピーカー側バイワイヤリング用端子
アンプ側(シングルエンド端子)

3.オリジナルの台座を追加

804D3の底部ネジ穴はかなり内側に付いているのでスパイク足の取り付けが外からは困難で、しかも(おそらく)不安定です。付属のゴム足を取り付けた状態ではいつ倒れるか心配で仕方ありませんでした。そこでアルミのフレームを製作してスパイクが外に出るようにしました。

アルミは12mm厚で外側にM6(付属スパイクサイズ)とM8のネジを切り赤くアルマイト処理してみました。

本体がRを描いているのでもっと丸みを帯びた形状の方がデザイン的には良かったかもしれません。まあ今回は試作みたいなものです。

このフレームをM6ボルトでスピーカー底面に取付けてから、外側にスパイクを設置したのがこちらの写真です。

フレームを追加した足回り
後ろから

全体としてはこんな感じです

このように設置すると予想以上に京子、じゃなかった強固な設置となり、スピーカ上部を揺らそうとしてもピクリともしなくなりました。

肝心なのは音ですが、これはもう激変(といっていいかも)。低域が豊かになりその結果、高域の強い癖”あくが”目立たなくなった気がします。低域不足で迫力がなかったのが、それが全く気にならなくなり、鳴りっぷりも立派なものになった気がします。高域の独特の癖はまだかなりありますが、さらにエージングしていけばもっとよくなるでしょう(ちなみに加速エージングはまだ1日しか行っていません・・・多忙なので・・・)。

804D3設置後の工夫のまとめ

以上最近804D3に対して行った3つの工夫を紹介しました。その効果、インパクトはおよそ、

エージング 3

バイワイヤリング 1

フレーム+スパイク 10

位の割合でしょうか。

おかげで804D3もだいぶ聴けるようになってきました。