PCオーディオのヒント

昨今音源はPCという人も多いかと思います。
実際にPCオーディオ使ってみて、ここが不便という点もあるかと思いますが、ちょっとしたヒントを紹介します。

1.FreiveAudioにiTunesの操作性を
PCオーディオの再生ソフトにもいろいろ有りますが、私は好んでFreive Audioを使用しています。ただこのソフトは使いづらいところがひとつだけあります。音楽ソフトを選びにくいのです。フォルダ名をずっとたどっていって、アルバム名を指定しなければいけません(たどる途中で失敗することも多し)。「iTunesみたいに画像クリックで選択できたらいいのに」と思うのは私だけ?
でも実はiTunesで指定することもできます。iTunesとFreiveの両方を立ち上げて置いてiTunes上のアルバム画像を左クリックでドラッグしてFreive上で離すとFreiveが指定したアルバムの演奏を始めます。
え?そんなの常識?(知っていたならごめんなさいっと)
こんな感じでFreiveとiTunesを立ち上げておく

2.USBモニターでリモコン感覚
PCオーディオにもいろいろあって、手元にリモコンパネルを置いておいて操作出来ればいいのだけれど、普通のPCオーディオを使用しているとそうはいきません。そんな時はUSBモニターを手元に置くと便利です。弊社の事務所の環境では仕事用の机とSPの距離が4m位、その間にPCオーディオ音源が置いてある。PCオーディオまで行って操作するのは面倒なのでリモコンも付けているので、音量調節、Stop、Pause位はリモコンで出来るのだが選曲もしたい。そこでPCにUSBモニター(10インチ)を接続してそのモニターを机の上に置いてみたら、非常に便利。このUSBモニターはタッチパネル式でモニターを触って操作をすることもできるのだが、タッチパネルの反応が遅くてこれはあまり使えない。実際にはマウスを使用している。このUSBモニターは専用電源を繋がなくてもUSB供給で実際には動いた。

右の小さいのがUSBモニタ(10インチ)、USBモニターだと大きさ的にちょうどいい

こうしておくとほとんど操作(選曲、音量の微調整)など何でもできるので非常に便利になった。もちろんPCオーディオオーディオ用に普通のモニタを机に並べて置いてもいいのだけれど、あまり大げさにしたくないので・・・・・。

以上ちょっとしたヒントでした。

ヘッドホンアンプの解説

ヘッドホンアンプDCHP-100の解説をしたいと思います。

6/24(金)のフジヤエービックさんのフジヤTV(月1度のストリーミング動画)に出演させていただきました。

今回撮影機器のトラブルでPCの内蔵カメラで生放送しています。当然ZOOMもできませんしカメラアングルを変えることもできず、多少見づらい点もあるかと思いますがご容赦下さい。

ヘッドホンアンプの紹介をパネルを使用して説明させていただきましたが、分かりづらい点もあったかと思いますので、ここで改めて説明します。

スライド1
(クリックで拡大します)
ヘッドホンアンプの特徴は
1.アッテネーター
2.ヘッドホン駆動アンプ回路
3.電源

ということになります。

スライド2

DCHP-100はアッテネーターを採用しています。アッテネーターにもいろいろ有りますが、常に2本の抵抗を選択するL-Pad型というものが一番高級とされています。L-pad型は抵抗の数も多く、またスイッチの回路数も多くなりますので構造的、コスト的には大変大掛かりなものになります。今回DCHP-100に搭載したアッテネーターはL-pad型をさらに進化させたものです。音量の可変範囲が大きく、調整間隔も小さいのが特徴です。加えて音量を絞った際にスイッチの接触抵抗の影響を(-40dB時で約1/10に)低減できるのが特徴で絞れば絞るほど違いが出てきます。

内側のツマミで使用領域を設定し、外側のツマミで微調整を行うという2段階になっています。従来のボリュームがゴーカートのアクセルとすれば今回のアッテネーター5段変速付きのアクセルと例えることができます。

スライド3

ヘッドホンを駆動するアンプ回路は専用にバッファ回路を設けています。ヘッドホンは丁度アンプとスピーカーの中間程度の負荷の重さといえます。一般に負荷が重いほど音質は低下しやすく、ヘッドホンアンプはプリアンプとパワーアンプの音質的には中間に位置すると考えていいでしょう。ただヘッドホンは音質変化に敏感なので僅かな音質劣化もなくしたいところです。

そこでアンプ回路よりもより性能が出やすいバッファアンプを専用設計して搭載しました。このばバッファアンプはアンプというより伝達回路でゲインはありませんが、歪、SN比の点で通常のアンプ回路よりも優れているものです。

ヘッドホンアンプには信号を増幅するフラットアンプも備えてあり、ゲインが足りない場合はフラットアンプを経由して聞くことも可能です。

それとスライドにはしませんでしたが、電源には高速、低ノイズ、低インピーダンスの安定化電源を採用しています。この電源は通常アンプに使用される電源よりも一桁向上している優れもので、DCアダプターとして別売しているくらいです。

以上ヘッドホンアンプの3つの特徴を説明させていただきました。

ヘッドホンアンプのリリース予定

おまたせしておりますが、現在ヘッドホンアンプは製品版を鋭意製作中です。
製品のリリース予定では次のとおりです。

現在回路、基板の小改良・修正を終え新基板の納品待ちです。
外観も小変更があります。機能も一部追加されています。

仕様・性能は次のとおりです。

ヘッドホンアンプ
型名:DCHP-100

仕様
入力数: 3系統(RCAアンバランス)
出力: Phone(6.3mmΦ)x2(出力切り替えSW有り)、 RCAx2(同時出力)
音量調節: アドバンスドLパッド型アッテネーター
      0~-74dB 1dBstep
ゲイン調節:Low High 有り
その他:出力HPジャック切り替え機能あり
寸法: 330 (W) x 74 (H) x 260 (D) mm
重量: 3.2Kg
価格:224,700円(税込)

外観

左右に円柱が付きました。

性能
ヘッドホンアンプの性能は次のとおりです。参考までに数万円の市販ヘッドホンアンプの性能も並べてあります。


性能項目DCHP-100DCHP-100他社HPアンプ
(ご参考)
ゲイン0dB(Low)15dB(High)
THD+N(1KHz, 1V, 30Ω)0.002%0.0023%0.027%
THD+N(10KHz, 1V, 30Ω)0.002%0.0023% 0.091%
SN ratio(IHF-A, 2V)124dB113dB70dB
SN ratio(IHF-A, Maximum Power)140dB129dB85dB
Noise(IHF-A, Input short)1.2uV4.2uV590uV
周波数特性(-3dB, 30Ω)360KHz360KHz100KHz
上記は全て実測値です。弊社ヘッドホンアンプはプロットタイプ(ショウ展示機)の特性です。

以下ご参考までに過度応答波形を御覧下さい。

他社製ヘッドホンアンプの過度応答(30Ω負荷、10KHz)
素直な特性です


DCHP-100の過度応答(30Ω負荷、10KHz)
これはもう完璧

現在弊社ヘッドホンアンプは製作中ですのでもう少々お待ち下さい。製品版の情報が得られ次第適時このページは更新していきます。

オーディオデザイン試聴会開催のお知らせ

久しぶりに弊社にて試聴会を開催します(弊社開催は昨年8月以来となります)。まだオーディオデザインのアンプ、DAC等の音を聞いたことがない方など(もちろん何度も聞いている方も)ご来訪をお待ちしております。今回はゆるーい感じで行いますのでどうぞお気楽にお越しください。

試聴会要領
場所:オーディオデザイン
住所:東京都品川区平塚3-2-15クレッセント武蔵小山?,2F
TEL:03-5498-0734
オーディオデザインまでの地図:クリックで拡大します。

日時:6月18日(土)PM2-5

プログラム

1.音楽演奏(Jazz、クラシック、その他)
2.説明・コミュニケーションタイム(装置説明、Q&Aなど)
3.フリー/休憩(質問いろいろ、ヘッドホンによる試聴など自由に)
*基本的に1–>2–>3–>1–>….の順で回していきます。

途中での入退場は自由です。都合の良い時間帯にお越しください。
事前のご連絡なくふらっとご来場いただいて結構です。またご連絡いただければお席を確保しておきますので、メールにてお名前、来場時間帯(予定)をご連絡ください。
弊社連絡先:info@audiodesign.co.jp

主要再生装置
オーディオPC(PCA-1)
DAC(DACーFA0)
プリアンプ(DCP-EF105ATT)
パワーアンプ(DCPW-100)
スピーカー(JBL4429)
*主に上記組み合わせにてデモします。
加えて+ヘッドホンアンプ(プロトタイプ)DCHP-100の試聴が可能です。ヘッドホンアンプDCHP-100の試聴は基本的にフリー(休憩)の時間帯(SPを鳴らさない時間帯)になります。

機材は昨年秋のハイエンドショーと基本的には同じ組み合わせです。

皆様のご来場をお待ちしております。

さかな君もびっくり、「ギョギョ」っと驚くヘッドホンの聴感・周波数特性

はじめに
ヘッドホンの周波数特性は通常耳の特性を模した人工耳にマイクを装着しヘッドホンを付けて測定するのが普通です。ただこの方法ですと発生した内耳・外耳の形によって発生する高域での周波数特性の暴れがなどが、実際に個人のものと同一である保証はありません。高域のピークは結構派手に測定されるので、本当の所はどうなっているのか気になるところです。高域ばかりではなく低域もどのくらい伸びているのか、そのレベルはどうかなど(低域は肌の弾性によって低下するので当然個人差がある)、通常のダミーヘッドによる測定では必ずしも十分ではありません。

そこで実際の聴感上の周波数特性を自分の耳で測ってみました。スピーカーなどですと部屋の壁などからの反射の影響で周波数特性が激しく乱れるので、マイクと測定器を使用しなければ測定できませんが(それにマイクを使用して測れば、ヘッドホンと違ってなんの問題もないので)、ヘッドホンの場合は周波数特性が比較的スムーズなので各周波数ごとに音量を記録していけば、結構な精度で測れるのではないかと思ったからでした。

測定方法
測定方法を以下に示します。

ヘッドホンの周波数特性測定方法ヘッドホンの周波数特性を自分の耳で測定する方法

発振器を2つ用意しました。ひとつは基準音として1Khzの信号をずっと出し続けます。もう一つで20-20KHzの信号を入れて、ヘッドホンアンプで信号を切り替えながら同時にヘッドホンアンプのアッテネーターを調節して2つの信号音の音量が同じになる減衰量を記録して周波数特性を算出しました。この方法ですと実際に自分の耳で聞こえる音量で判断しているので、間違いなく自分にとって正しい周波数特性となります。

ヘッドホンアンプのアッテネーターはこのように1dBステップで20dB可変できる機構(外側ツマミ)と0〜-54dBまで可変できる機構(内側つまみ)があるのですが、実際には外側のツマミ(1dBステップで20dB可変できる)とフラットアンプ(15dB)の有無(スイッチで入れたりスルーしたりできる)を組み合わせて行いました。また測定前にあらかじめ全体域をスイープして特にピーク、ディップがある周波数近辺は詳細に調べました。
ヘッドホンアンプに搭載した新型アッテネーターの写真ヘッドホンアンプに搭載したアッテネーター

測定結果

それではお待ちかねの測定結果です。まずはゼンハイザーから
(1)ゼンハイザーHD-595

hd-595-480.jpgゼンハイザーのHD-595の聴感周波数特性(低域の伸びが素晴らしい)

このヘッドホンは非常に帯域のバランスが良くきこえます。高域にこれだけ派手なピークがあってもバランスがいいのは6KHz以上で落ちていっているのと、低域がとにかく30Hzまでフラっトに伸びているので、非常に力強さを感じられるからかも知れません。また8KHzに音がほとんど聞こえなくなる領域がありました。

(2)ソニーMDR-Z1000
次はソニーです。ごめんなさい。

ソニーファンの方は見ないほうがいいかも知れません(閲覧注意)。
z1000-480.jpgソニーのMDR-Z1000の聴感周波数特性(けっこうかまぼこ)

ゼンハイザーに比べるとフラットに見えますが、結構低域、高域とも早く切れます。かまぼこっていうんですか。ゼンハイザーほどではありませんが1KHz以上の高域のレベルが高めです。このヘッドホンは聴感上はかなり高域に寄っているように私には聞こえますが、それはこの辺から着ているのではないかと思います。このヘッドホンは歯切れの良さは抜群にいいのですが、低域が比較的早くから切れているこのとの影響もあるのかもしません。

(3)AKG K-702

AKGのこのヘッドホンの特性は見事です。ほぼフラットで帯域も広いです。ほとんどピークはありません。低域は超低域は落ちていますが、50Hzまではほぼフラっとに出ています。高域も一番伸びています。13Khz位までなんとか聞こえます。このヘッドホンのカタログにダイアフラムを2層に分割したバリモーションシステムを導入したとありましたが、そういったことをしないと、なかなかここまで伸びないのでしょうね。ヘッドホンの振動板は通常40mmΦ位ありますし、それが仮に分割振動なしに駆動できたとしても耳に達する距離が振動板位置で異なるので打ち消し合ってしまいますから。AKGは非常に繊細な音が得意なので中高音域が多少持ち上がっているのかと思ったら、3種の中で最もフラットで優秀な周波数特性でした。素晴らしいです。きっと相当な技術力とノウハウがあるのでしょう。これにゼンハイザーの様なフラットな低域が実現されたらさらに素晴らしいのではないかと思います。このヘッドホンは開放型ですが、密閉型のモデルは低域がもっと伸びているかも知れません。
k702-480.jpgAKG-K702の聴感周波数特性(フラットで帯域も広く申し分ない特性)
おわりに

ヘッドホンの聴感周波数特性を測定してみました。意外ときれいに測定できました。またヘッドホンの特徴もよく出ていると思いました。もちろん、ヘッドホンの音質は周波数特性だけで決まるものではなく、他にも音質に影響する数々の要因があると思います。またヘッドホンを愛用されている方は皆さん特に高域を欲しがる方が多いのですが、ひょっとするとヘッドホンの超高域が実際にはあまり出ていないので、アンプなどに多少キンキンしたものと求めているのかも知れないなーと思いました。今回紹介した周波数特性の測定は測定器がなくても、パソコンなどで工夫すれば測定出来ると思いますので、興味のある方はご自身で一度お試しになってはいかがでしょうか?