ハイエンドショー2009秋に出展します

ハイエンドショー東京2009 10/9(金)-10/11(日)に出展します。これまで08年、09年の春に出展して参りましたが、今回は秋にも出展します。場所は有楽町交通会館RoomD-5になります。
詳細はこちらのハイエンドショーのご案内をご覧下さい。

出展する弊社の製品には新しいものはないのですが、スピーカーにFOCAL JM Labのコーラス826Vをメインに使用します。このスピーカーは前回のショーで試しに代理店のロッキーインタナショナルさんからお借りして鳴らしたところ、会場にもマッチして大変いい音で鳴ったので、弊社で購入したものです。この会場では弊社事務所よりもかなりが悪くなる傾向があるのですが、この826Vはこの会場でも非常に豊かな音を出してくれるとても良いスピーカーです。

その他、チャンネルデバイダーを試作品したので、六本木工学研究所(RIT)の2wayスピーカーをマルチチャンネル駆動で鳴らしたいと思っています。
このRITのSPはもともと非常に鳴りっぷりのよいSPですが、これをマルチアンプで駆動したら、さらに別物のようにものすごく良くなったので、是非紹介できたらと思っています。もともとパワーアンプのDFが1500といっても、SPのネットワークの抵抗分の影響で実質的にはDF=100程度に落ちてしまうので、パワーアンプとウーハー直結で鳴らしてみたいという情熱から作りました。ただこのマルチアンプ駆動、セッティングを変えるとうその様に情けない音になるので会場でどれだけ良さを出せるかわかりません(もし会場での音が悪かったらデモには使用しませんのであしからず)。

会場はいつもの有楽町の交通会館なのですが、この会場はいつもの事務所の音とはがらりと変わった音を出すので怖いです。改良したつもりが改悪になったりすることもありますし。826Vは実績があるので大丈夫だと思いますが。

今年の春はJAZZ中心でしたが、今回はオーケストラなども織り込んで行きたいと思っています。

ハイエンドショー2009春のご報告

今回もたくさんの方にご来場いただき、いつもブログ見てますよーと声をかけていただきました。ご来場ありがとうございました。

以下、今回のハイエンドショーの総括です。

<自己採点編>
今回のハイエンドショーの自社の出来栄えを自己採点すると60-70点といったところ、かろうじて合格点です。昨年春(自己採点は30-40点くらい)にくらべればはるかに良くなったと思っています。
何がよくなったかといえば、出てきた音です。前回は納得できない音質だったので、今回はアンプが会場などの設置状況が仮に悪かったとしてもアンプへの影響が無いようにかなり工夫をしたつもりです(一見何の変哲も無い構成の様に見えるが)。さらに今回は多少のずるをして、かけるソフトを工夫したので、会場での音はまあまあという感じになっていたと思います(それでいいのか?)。
今回のデモ時の音で気になったのは、あの会場でスピーカーを鳴らすと、高音がぎすぎすして変な音になってしまうという点です。今回は弊社で通常使用しているMAGNATのQuantum908というスピーカー一本で行うつもりでしたが、2日目以降は六本木工学研究所(RIT)のオリジナル2way(UsherとMorelを使用したもの)を追加して、主にこちらの方でデモを行いました。弊社の事務所ではMagnatが中高音の出方が普通に聞こえ、RITの方は若干おとなしめの感じになるのですが、ショー会場ではMagnatは相当うるさく、RITのスピーカーでもややうるさい感じでした。デモ後のお客様の反応も悪くなく、中にはRITのスピーカーのほうに興味をもたれた方もいらっしゃる様でした。
音質の良否だけでなく、音の傾向も結構変わっていたので、アンプの音質の特徴を記述したスライド説明をどれだけ納得して頂けたかもちょっと??ですね。スライドでは”量感は減るがとても締まった低音”と書いていたのですが、会場の音は”やたらに低音が出ていて、特にはしまっていないかも”という感じだったかもしれません。アンプを購入されたお客様やオーディオ評論家の方の評価も必ず同じ様なプラスの評価をいただくので、間違いないと思うのですが、何故かあの会場では傾向が大きく変わるのかが、ハイエンドショーでの残された課題ですね。

<ハイエンドショーの音質のオーディオデザイン的言い訳>
今回のハイエンドショー会場で朝一番に周波数特性を取ってみました。スピーカーはMagnatの方ですが、RITのほうも同様です。全体的に悪くありません。低域が上昇しているのは低域の方が回折しやすいから(壁からの反射成分が多い)と床がカーペットなので高音域が吸収されてしまうからです。これだけ見るとほぼ同等なのですが、唯一気になる所はハイエンドショー会場の方は5KHz以上の周波数特性の山谷の差が相当有ることです。10dBを超える勢いで、弊社事務所の2倍はあります。10dBというと3倍の音量、これだけ荒れているとうるさく聞こえるのでしょうか?ショー会場は左右に壁が無く、床は厚いカーペットなので高音域の反射はほとんど無いはずです。その分高域は平坦になっていい様なものですが、逆に反射が少ないために天井からの反射と直接波との2音源干渉のような事になってしまい、激しい山谷が現れているのかもしれません。


事務所での周波数特性


会場の周波数特性(左側SPからの距離3mくらい)

<ハイエンドショーの収穫>
お客様といろいろお話できた事は大変有意義でしたが、弊社としての最大の収穫は最終日の終わりのコラボレーションの時間帯に(もうお客様はほとんどいなかったのですが)、FOCAL社のスピーカー826Vをロッキーインターナショナルさんからお借りして鳴らせた事です。他のスピーカーで気になっていた中高音のうるささがうその様に消えて、見事ななりっぷりでした。ちょっと低音が出すぎのような気もしましたが、出すぎの分にはダクトに何か入れて減らす事ができますので問題ありません。前面に見えているバスレフポートのほかに底面部からも放出するダブルバスレフポートを装着しているそうです。あれで1本15万円は安すぎます。ハイエンドショー用に手に入れたい一品でした。これを事務所で鳴らしたらどういう音になるのでしょうか?

<行くなら2日目以降に限るかも>
今回面白い事に気づきました。初日の金曜日は各ブース結構変な音も出ていましたが、2日目以降は結構心地よく感じるようになって来ました。機材も限られていますので、チューニングなどといっても限界があるのですが、皆さんがやっていたのはかけるソフトを変更していくということです(実は私もやっていました)。やはり現場で鳴らして初めていい、悪いがわかる部分もあるので、初日で傾向をつかんで2日目以降は反応のいいものだけ演奏するのです。CDによってしばらく鳴らしていると人が集まってきて、座る人が増えるCDがあります。結果的にどこのブースでも低音よりのCDソフトが多くなった様に思います。弦楽器で言えばベースかチェロくらいまで、あるいはボーカルにベースが加わったものなどが多くなりました。会場でやたらと低音がぼんぼん言っていたかと思いますが、そういった背景もあると思います。

<お客さんの層について>
オーディオの購買層の主役は結構年配の方が多いのですが(オーディオ全盛期をご存知の方)、ハイエンドショーには若い方も結構いらっしゃると思います。ただ今回気づいたのは、30-40代のご夫婦の方もちらほらお見えになったことです。若い方は技術的に興味が大いにあっても、購買までには至らない事も多いと思いますが、30-40代のご夫婦がお見えになる事は非常にうれしい事です。通常は奥さんの方が装置には興味が無く、ご主人の方が音楽を聴いていると怒られる様な環境も多いと思いますが、奥様の方も興味を持ってもらえば、堂々と大きなスピーカーも置けますしね。今後はピンクの塗装とか出てくるかも・・・。

<音元出版でのデモンストレーション>
今回、音元出版さんのブースでの「5大注目国産オーディオメーカー
で弊社のプリとパワーアンプを紹介して頂きました。
井上先生が冒頭、「オーディオデザイン社は純国産メーカーです」とおっしゃったのを聴いて驚きました。そうか「オーディオデザイン」と聴いただけでは、知らない人(ほとんどの人がそう)は海外製をどこかが輸入していると思う事もあるわけで、そりゃそうだとはっとしました。
音も出して頂いたのですが、現場で無調整でのぶっつけ本番ですので、その場では必ずしも十分本領が発揮できた音ではなかったのですが、井上先生のアンプの音質のご説明は非常に力強く、本当に歪感無く立ち上がりの早いいい音のするアンプです(正確ではないがこんな感じ)と紹介して頂いたので非常にうれしく思いました。

ハイエンドショーでは小林先生(小林先生もパワーアンプの試聴をされています)にもお会いできたので、評価結果をじかに伺いましたら、本当に気に入って頂いていた様でした。

<関連サイト>
PhileWEBでの紹介記事
PhileWEBでの紹介記事2

ハイエンドショー2009春に出展します

今年も春のハイエンドショーに出展します。今年の開催は5月22日(金)からです。
ハイエンドショー
昨年の春に初めて出展しましたが、秋は一回お休みしました。年に2回の出展は弊社の様な規模では大変なのと、申し込みが3ヶ月前なので3ヵ月後にそれだけの余裕があるかどうかを見極めるのは正直難しい・・・。弊社の規模だと出展前後は事実上が業務が止まってしまうので大変です。

<昨年のハイエンドショーの反省>
昨年春の出展は初めてでいろいろ反省点がありました。何より出ていた音が今ひとつで、説明している本人が納得いかない状態でした。装置を事務所に持ち帰ってからはいつもの通りいい音質で鳴っていたので、原因はなんだろうと考えていた部分もあるのですが、最近この辺じゃないかという見当はつきました。部屋が違うのでスピーカーの部屋も含めた音響特性が変わることはもちろんですが、それ以外にも考慮すべき事があります。詳細は秘密ですが、通常の家庭での使用状況では問題にならないことでも、ああいった大規模のビルというか展示会場では問題になる点もあります(ということに出展して初めて気づいたのです)。
会場での音質調整は一発勝負で、そもそも弊社だけが音を出せる時間というのは開場前には無いので、本番を通じて必要ならセッティングを調整する必要があります(そんなことできるのか?)。まあ少なくとも多少の調節ができるような小道具、大道具は事前に準備しておくべきだったなーと思っています。

<今年のハイエンドショーでの工夫>
また、説明の仕方ももう少し工夫して、音を聴きながら製品内容を理解していただける様にしたり、展示ももう少し工夫してみたいと思います。
製品内容はこれまでのプリ、パワーに加えて、できればもう一機種(試作品レベルになるかもしれませんが)加えて、弊社のアンプの音質の良さを少しでも多く伝えられるようなデモを工夫して見たいと思います。いま通常業務の合間を縫って新製品を間に合わせるべく鋭意開発中です。
展示に関するアイデアはいろいろあるのですが、最近注文も多くなってきたのでどの程度ショーに盛り込めるかはわからないところもあるのですが、昨年は新製品のパワーアンプを間に合わせるのが精一杯でしたので(フロントパネルのシルク印刷がない状態でした)、それよりは余裕があるかもしれません。

今年のハイエンドショーはいつものとおり有楽町の交通会館で5月22日(金)からですので、是非会場へ足を運んで頂ければと思います。

ちなみに事務所の方もかなり落ち着いてきまして、既に何人かの方に試聴にいらして頂きました。以前の事務所で聴いたいただいたときよりも、よりご好評をいただいていると思います。

続きを読む

ハイエンドショーのご報告

とうとう、ハイエンドショーが終わりました。
弊社のブースにも今回たくさんの方にご来場いただき、お声をかけていただきました。ありがとうございました。



以下、ハイエンドショーの感想です。

<うまくいった事>
とりあえずデモが無事に終わった
(音が出なくなるなどの事故も無く)
アンプ内部(基板)を展示して興味を持ってもらった事
理系の人には特に受けた(と思う)

<失敗した事・力が足りなかった事>
自分のブースの音は納得できないものだった
説明がくどすぎたかも?
用意したパネルが小さすぎた
デモ用の音源(CD)の選択が他社に負けていた
大きな部屋で音を出すのは家庭で音を出すのと勝手が違うと言うことを知らなかった(周りに壁が無いので低音がみんな逃げていく・・・他のブースで低音が出ているのが不思議)
マイクが必要だと知らなかったこと(2日目からは測定用のマイクを持ち込んでプリアンプにつなぎましたが、切り替え時など聞き苦しかったと思います)
コラボレーションで他社のハイエンドスピーカーと組み合わせたら妙に低音が出ない様に聴こえた(私がいたスピーカーの直前では)。
にもかかわらずスピーカーから遠く離れた壁のあたりで聴いていた人には好評で、オリジナルより良いと言ってくれた人が何人かいてくれてちょっと安堵。

<うれしかった事>
ホームページ見てますとたくさんの人に声をかけてもらった事
声をかけてくれる人は若い人が多かった事(普段弊社に直接電話をかける人は人生の先輩の方が多い)
ショーの主催者・出展社の方が皆さん親切だったこと

<大変だった事>
機材を準備梱包するのが想像していたより大変でした(小規模の引越し並み)。
ショーが始まるまでに準備で疲れきっていたこと(というよりショーの前は注文が多く、ほとんど準備に時間をさけなかった)。
4年ぶりに人前でしゃべった事(話べたになっていた自分にこれまた驚いた)

今回のショーは大変勉強になりました。
宣伝のための投資と思って申し込みましたが、授業料を払ったと言うことだったかもしれません。
本質的に感じたことは別途ご報告したいと思います。
また機会がありましたらよろしくお願いします。

ハイエンド・インターナショナル・オーディオショー -アンプの統計解析-

先日インターナショナルオーディオショーに行って来ました。ショーのレビューは他にもたくさんあると思いますので、ここではちょっと違った観点からショーを分析してみましょう。
実は各ブースからパワーアンプのカタログをいろいろともらって来ました。集めたのはすべて半導体式で真空管式は含まれていません。ここではあるスペックに注目して比較してみたいと思います。
パワーアンプにおいて現在でも難しいのは、高域の歪を抑制することです。パワーアンプでは比較的寄生容量の大きいパワーデバイスを使って、しかも放熱器に並べるので、高域のゲインを稼ぎにくく、高域のNEB量が減ります。加えてパワーデバイスのクロスオーバー歪があるため、結果として歪率がかなり悪化します。各社の代表的なパワーアンプの歪率を価格を横軸としてプロットしてみたのが次のグラフです。
プロットの条件としては、最大出力、20-20KHz表示の歪率をプロットしています。結果はこの様になりました。
アンプの歪率と価格の関係
ピンクが海外製、青丸が国産です。思いのほか傾向がきれいに出てきました。全体的に価格高いのは置いといて、やはり価格が高い方が歪率が低いというはっきりとした相関があります。これだけのデータだけで、「価格が高い方が歪率が低く、したがって音がいい」というのは早計ですが、こういう言い方はできると思います「高価格なパワーアンプは高域の歪率低減に十分な対策を施されている」。カタログスペックが悪いのに数百万円という価格はつけられないでしょうし、ユーザーが購入する際にカタログスペックを比較して機種を決定するので、市場の原理から結果的にこうなっているのかもしれません。
さて、グラフを注意してみると2つのグループに分かれていることがわかります。一言で言うと高額グループ(ピンク線)とお手頃グループ(青線)です。
アンプと価格の相関図2

青線に乗っている青丸を見ると国産のアンプは性能の割りに、低価格な値付けをしていることがわかります。海外製でもブランドネームの低いものは、比較的低価格戦略(といっても高いが)をしているものも一個見えています。国産(青丸)のものも2個がピンク線上に乗っていますが、これは非常に人気のあるブランドなので、この価格で勝負できるのでしょう。いい忘れましたが、カタログの一部は手持ちのものを加えています(カタログを置いていないメーカーもあったので)。

ざっとプロットしてみただけで抜けているものもたくさんありますので、あまり詳細に議論しても仕方ありませんが、ざっと見た割にははっきりした傾向がでて、自分でも驚きました。

さて、弊社から出すパワーアンプですが、あえてこの図にプロットするとこの辺に来ます。(水色でプロットした所)
アンプの歪率と価格の関係3

無名のメーカーなので当然国産品よりも高性能で低価格になります。(そうでないと存在価値がありません)。一番の関心は音質だと思いますが、これは相当いいです。既に試作機を何度か作っているのですが、その最新版の一台は毎日聴いていますが、聴けば聴くほど良さが出てきます。デモ用の製品版を今作っていますのでもうしばらくお待ち下さい。