7/4(土)試聴会2020はこんな感じでした(オーデイオデザイン)

7/4(土)に無事に試聴会を開催しましたので簡単にご報告させていただきます。

場所はオーキッドミュージックサロン(二子玉川)でPM2-4までデモを行いました。この他に独占試聴帯として30分を3回設定し、3人の方にお一人で聴いていただきました。

このサロンはピアノのコンサートホールとして設計されていて、最大100名78m2という広さですが、当日は椅子間隔をあけて定員30名で開催しました。1か月弱の募集期間にも関わらず、30名の方にお申込みいただき、当日は全員にご出席いただきました。

ホール内のセッティングの様子はこんな感じでした。3名掛け椅子の真ん中を座らない設定で配置しています。収納キャパの関係で使用しない椅子も出しています。

お客様が座った状態はこんな感じです。

スピーカーはC4をメインに小型システムも持ち込み、デジタルの部とアナログの部の2部構成で進めました。

特に大きなトラブルは発生しなかったのですが、実際に始めてみると、予定したよりも時間が押してしまい、途中から説明資料は飛ばして試聴を中心に進めさせていただきました。特にアナログの部で紹介したフォノイコのプロトタイプに関しては、たくさん聞いていただいたにもかかわらず、説明はほとんどしないで終わりました。ただ説明の方はまたブログなどで紹介できますので、別途ご紹介させていただこうと思います。

コロナ禍の中お越しいただきまして誠にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

アンケート結果

ご出席いただいたほぼ全員の方からご回答いただきましたのでまとめてみました。

会場:ほぼご満足いただけたようです。ただこのホールはピアノのホールですので残響が多く、後ろの席ですとさらに低音が被るので、残響が多すぎるというご意見がありました。音の出せる部屋というのは限られるのですが、最近は映画館の貸し出しなどもしているようですので、適当なところがあったら検討したいと思います。

イベント全体としてはご満足いただけたようです。

時間についても適切だったようです。

有償設定について:有償設定は今回初めて導入しましたが、意外とネガティブなご意見はありませんでした。

デジタルの部はイベント全体と同じ傾向です。

アナログの部は特に大好評でした。カートリッジ6種の比較試聴は特にご満足いただけたようです。レコード再生の音には特に皆さんご満足いただけた様で、出てくる音に驚かれたようです。

頻度について:年2回というのが最多でした。

面白かったトピック

アンケートの結果、アナログ特にカートリッジ比較が一番面白かったようです。

  • カートリッジの比較 16人 (断トツ一番人気でした)
  • フォノイコの他社製との比較 3人 他

試聴したカートリッジは以下の6個です。

試聴後、挙手をしてもらいましたが1番人気Ethos(8人)、2番PP-300(6人)、3番Grad(5人)でした(ざっと数えたので多少違うかもしれません)。

お客様のコメント

  • デジタルとは次元が違うメリハリ・艶感にびっくりしました
  • (カートリッジの)グレードが上がるに連れ切れが良いのに静かになって行く、それを忠実に聴かせる機器が素晴らしい
  • レコードの音とは思えない良い音でした。
  • レコードを持っていないのでアナログの音の良さに驚きました。
  • 自分の同じレコードプレーヤーでまだまだ使えることがわかって良かった。
  • これほど明確にカートリッジの違いが聴けてとてもよかったです。
  • アナログレコードのノイズの無さにびっくりした。
  • ディナウディオのC4が非常に良いスピーカーだった。
  • ディナウディオの最上位機種が迫力満点。
  • スピーカーを変えてデモした理由がわからない–>Dynaudioは一般的ではないので、出てくる音がSPの個性なのか、アンプの音か判断いただくために行いました(AD)。

ほかにもいろいろとご感想をいただきました(もっと説明が欲しかったなど)。ありがとうございました。

番外編 ぼこぼこにしてやりました

今回機材の搬出入に昇降機付きの2tトラックを借りました。金曜日の晩に機材を積み込み、その日は駐車場に停めて、翌朝搬入という段取りでした。駐車場に入れる際にトラックの側面アルミパネルを1-2cmの深さでかなりの長さで凹ませてしまいました。発券機の上2mくらいのところに雨除けの屋根があったのですが、これが乗用車むけの設計で、内側に50cm位せり出していることに気づかず、ガリガリとやってしまったのです。トラックの荷台は運転席よりも10cm程度せり出していて、運転席が余裕で通っても後ろで引っかかるのでした。

幸いレンタカーのW保険という保険に入っていたので自己負担はなしでしたが。もし入っていなかったら免責料で12万円だそうです。初めてレンタカーで保険が役にたちました。

それと当日で機材搬入後、停めていた駐車場の料金が8hで1万円を超えていました。トラックの取り回しが悪いので、いちばん近いところに料金も見ないで止めたのが悪かったのです。まあこちらはお金の問題なので(事故ではないので)いいとしましょう。ただ駐車料金としては自己最高額でちょっとショックですが・・・・。

7/4(土)試聴会を開催します

コロナの情勢が不安定ではございますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
定員を会場の1/3程度に絞り、小規模の試聴会を開催の予定です。
皆様のご参加をお待ちしております

7月4日(土)PM2-4 オーキッドミュージックサロン(二子玉川駅3分)

予約制です。詳細・お申込みページはこちらです

内容:オーディオデザイン社のアンプ機器を使用した試聴会です。アナログレコードからハイレゾまで、各種スピーカーで、アンプ類の解説を加えながら進行します。

定員:会場定員86名のところ、間隔をあけ最大30名程度での開催予定です。

使用機器

ソース DAC DCDAC-180 新型フォノイコ(予定)  
アンプ プリアンプ DCP-240 パワーアンプ DCPW-240 プリメインアンプ DCPMA-100
スピーカー Dynaudio  C4 Diatone DS-9Z(改) Elac 330CEツイーター部にアルファゲルを張る

昨年の試聴会の様子(同じ会場です)        

 

 

 

その他:ご入場時にはマスク着用をお願いいたします。 コロナウイルスの情勢により変更・中止などの可能性がございますのでご了承ください。

スピーカーをいじっていたら、はまってしまいました(その2)ドはまり編

当社はアンプメーカーなので、スピーカーは皆さんもよく知る、どちらかというと癖のないスピーカーを使わなければいけません、という立場です。

それでも、ちょっといじりだすと、とことんはまってしまう癖があります(根がマニアなので・・・)。

私は1985年から2005年位までの間、完全にオーディオから遠ざかっていました。ですので、この間のオーディオ情報が完全に欠落しています。ふとした時に、そういえばダイアトーンのスピーカーを全く聞いたことが無いなーと思ったのです(ちょい聞きしたことはある)。今ではたくさんの中古品がオークションなどで出品されています。そこで目についたのがこれDS-9Zです、これはダイアトーンの代表作ではないかもしれませんが形が非常に気になりました。ちょうど小型なので、サブサブSPとしてちょうどいいかなーと、気になってしまったのです。

オリジナルのDS-9Z、形のバランスがいいです

そこで完動品をみつけてリサイクルショップから購入してみました。そしたらなんと実物が相当でかい。普段、脇に置いとける寸法ではありませんでした。写真で見るとわからないのですが、相当迫力あります。20cmウーハーというのはわかっていましたが、実寸ではエッジまで18cm、外寸は23cmあります。それに結構重いし。

とりあえず、聴いてみると、これが酷い。どう酷いかというと、高音がキンキンして、とても聞いていられない音です。中古ですので所有者がNWを改造しているかもしれませんし、ユニットの状態も相当劣化しているかもしれません。もちろんダイアトーンのウーハーはエッジが固くなることはしっていましたので、軟化剤を入手して処理しています。

オリジナルの状態で特性を計ってみたのがこちらです。このSPのクロスオーバーは1.5kHzです。1.5kHz付近が凹んでいるのはマイクの位置の関係で(50cmという近距離で計っているので)、本来の特性とは関係ありません。ツイーターのレベルが6dB位高くなっています。音圧で6dBというのは4倍の大きさですから、聴感上高域が目立っていたことも当然です。ダイアトーンのSPが初めからこのような設計であるわけがないので、おそらく経年変化でツイーターの特性が変化したのではないかと思いました(本来ダンプされているはずの振動板が無制動になっているという様な・・・)。

とても聞ける音ではありませんでしたので、ツイーターを強制的に制動した方がいいのではと思い、ボルトを外した途端にボルトが振動版に飛んでいき(それだけ磁気回路が強かったのです)、あえなく振動版がボロンと割れてしまいました。

ということで、すぐにオリジナルの音で聴けなくなりました(聞きたい音ではなかったのですが)。これで踏ん切りがつき、ツイーターを替えてみようということになりました。ボロンツイーターを替えるというのはこのSPの特徴の半分を失ったようなもので、意味がないと思われるかもしれませんが、乗りかかった船です。

ということでここから、さらにドツボにはまったのです。

落とし込む形のスペーサー

ツイーターにハイルドライバー型を付けたら面白いのではと思い探しましたが、1.5kHzで使用できるものは大型で寸法的に入りきらないので、結局通常のソフトドームにしました。サイズを合わせるためにスペーサを作る必要があります。当初真鍮で作ろうとしましたが、価格があまりに高くなるので木で我慢することにしました。材料は花梨という硬い木を木材屋さんから購入しました。

 

単純化したスペーサー

CADで図面を描き、NCフライスで加工したところ、設計に無理があり割れてしまいました。ここまで十時間以上かかっています。

仕方がないのでツイーターが少々出っ張るのを覚悟でスペーサの形を簡略化して作ったのがこちらです。ようやくうまくいきましたのでツイーターを取り付けました。

 

使用したツイーターはSB Acoustics SB26STAC-C000-4 26mm ソフトドーム ツィーターでペアで1万円程度のものです。

 

 

 

全体としてはこんな感じになりました。C-4と並べても高さはありませんが、堂々としています。

NWに関しては一切変更していません。そのままユニットを取り換えただけです。

さらに特性を計ってみるとこうなりました。 悪くありません。若干中高域が落ちていますが問題ないレベルです。

さて肝心の音はどうでしょうか?

 

 

肝心の音ですが、これが素晴らしいのです。高域が前に出てきて、非常に良く鳴っているのです。高域が鳴るケースは一般には悪い方向に目立っていることが多く、好きではないのですが、このSPの音は本当に心地よく響いてくるので、聞いていて快感です。特にピアノの音・響きが素晴らしく、こんなに実在感のある音は今まで聞いたことがありませんでした。低域は密閉なので不足すると思いきや、下の方までしっかり出ているように聴こえます。

数百万円クラスのSPと比較しても、こういう鳴り方をするSPには出会ったことがありません。見栄えがよければ、この音なら150万円でもバンバン売れていくのではという出来です。

ソフトドームユニットは何の変哲もないユニットですので、おそらく逆にウーハーの性能・音質がそれだけ素晴らしいのだと考えています。高域には鳴りがいい反面ちょっとがさつというか、雑な面もありますので、その辺はこの安いツイーターの限界なのだと思います。ちなみにこのウーハー軟化剤を塗布するために一度外しましたが、ものすごい造りです。

フレームの強度、磁石の大きさが凄い

しかもセンターキャップまで振動板と同じ素材で構成されています。このウーハーはごついただけでなく、あらゆるところに振動防止が対策されています。留め具のボルトにキャップをしてあるくらいです。おそらく耳障りな泣きを防止するためにあらゆる対策をしているのだと思います。不思議なのはツイーターで、ツイーターにも磁気回路にフェルトを張ったりして泣きの防止をしているのに、耳障りな音が(中古品の状態では)取れていなかったことです。

おそらく、こういったハードドームでは振動板そのものを直接制動しないと、音響制動だけでは耳障りな音が残るのだと思います。そこまで踏み込んでいれば、おそらく素晴らしいスピーカーシステムになっていたことでしょう。高域のうるささが邪魔をしてウーハーの良さが全く出ていなかったということかもしれません。(ボロンユニットは技術的には素晴らしいユニットだと思いますが・・・)。まあ新品で購入していないのであくまで憶測でしかないのですが。

この改造したDS-9Zですが、何を聴いても素晴らしく、普段聞いていなかったCDまで持ち出して聴いている次第です。

今度展示会などで機会があれば皆さんにも聞いていただいて、手前味噌かどうか判断してもらおうかと思います。

コロナ感染者数の対数グラフでわかること(2) -NY州との比較-

前のブログで東京の新型コロナウイルスの感染者数を対数グラフでお見せしました。今回はアメリカのニューヨーク州と比較してみたいと思います。

こちらは東京とアメリカNY州の感染者数を比較したグラフです。

横軸は(エクセル解析の都合上)2/13を1日目とする日数でとっています。NY州の感染者数はWikipediaから拾っています。

驚くことにNY州の感染者数も都市封鎖されるまでに3つの傾きがあり、傾きの大きさ自体は異なるものの、東京と酷似しています。Phase1では126%の増加、Phase2では33%の増加、Phase3では58%の増加となっています。

増加率は東京の約5倍と非常に速いペースで増えています。増加率が5倍というのは、感染者数が5倍ではありません。1日で東京の5倍、2日で25倍、3日目には125倍、1週間で78000倍と、けた違いに増えていくということです。それにしても凄まじい増加です。例えばNY州ではPhase3では1週間で25倍(=1.587)に増えます(東京では2.4倍)。またNY州の都市封鎖後の傾きは東京の緊急事態宣言前の傾きとほぼ同じです。

NY州は3/22に都市封鎖しましたが、このときすでに数万人の感染者がいました。東京が緊急事態宣言を出したのは4/7ですが、NY州の感染者数の数十分の1の時点で出していましたので、東京は感染者数でいうとかなり早期の発令といっていいでしょう。

東京で緊急事態宣言が発令される前にテレビの報道番組などで、NYの医師や一般市民の人が出てきて、「1週間で状況が一変する、東京も早く都市封鎖すべき」、などの動画が盛んに放映されていましたが、東京とNY州では、その増加率という点で、状況が全く異なっていたことがわかります。

私自身の感触としては、緊急事態宣言を出したのはタイミングも含めてよかったと思いますし、完全な都市封鎖ではなかったことも妥当だと思います。

報道によると86%の国民が緊急事態宣言が遅いと感じているということでしたが、リニアの感染者数グラフやNY州の動画を見せて、世論の誘導をしているように感じています。その方向が正しければいいのですが、現在のテレビの報道は一部の的外れな人たちが思い込みでやっているように思います。今回のコロナに限らず政治的な報道でも同じことが言えます。

以上、新型コロナウイルスの感染者数の対数グラフをNY州と比較して考えてみました。

また、対数グラフで表示した例はほかにもたくさんありますので以下にリンクを張っておきます。

https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/index.html

https://www.nytimes.com/interactive/2020/03/21/upshot/coronavirus-deaths-by-country.html?action=click&module=Top%20Stories&pgtype=Homepage

NY州のコロナに関するデータ

https://en.wikipedia.org/wiki/2020_coronavirus_pandemic_in_New_York_(state)

新型コロナウイルスの感染者数を対数グラフを描くとわかること

最近はテレビをつけると新コロナウイルスのニュースが盛んに流れています。

日テレnewsのHPよりダウンロード(https://www.news24.jp/archives/corona_map/index2.html)

緊急事態宣言についても、いろいろな意見が飛び交っています。特に出すのが遅いとか、外出禁止にすべきなどの意見も聞かれます。はたしてどうなのでしょうか?

ニュースなどで出される感染者数のグラフはリニア目盛りで、増加しているということを強調するにはいいのですが(素人だましとして)、こういった現象を議論するには違和感があります。理系の人間であれば対数のグラフをまず見たいものです。

そこで、上記日テレnwewsで発表されているデータを対数グラフにプロットしてみました。対数グラフというのは何倍になっているかを議論するときに見やすいグラフで(直線になるので)、増加率を見る際にはこれを使うのが工学では一般的です。

これは東京都の累積の感染者数と死者数の推移です。これを見ると感染者数はほぼ直線的に増加しているのですが、3つの領域に分かれているように見えます。2/24までの急激な増加と、3/25くらいまでの緩やかな傾斜、そしてその後の更に急な傾斜です。

そこで3つの領域に分けてその傾きを調べてみたのがこちらです。

縦軸に対数を取っているので指数関数で近似すると直線になります。エクセルの計算上の都合から横軸は発生日数(2/13起点)に変更しています。この図からわかるように3つの領域に分けると見事に直線に乗ります。Phase2,Phase3などは相関係数が0.98以上と相当な相関を示しています(得られた近似曲線から計算した増加率は式の一番下に示しています)。指数関数 exxx はわかりにくいかと思いますが、この場合1日複利で、xxxのところが利率と考えてもらえばいいでしょう(実際の利率はexxxとなります)。

Pahse1 特に何も対策をしなかった時期

この時期は一日に30%(年利1万%)の感染者数の増加がみられます。爆発的な増加につながる非常に危険な状態です。

Phase2 休校措置をとり、外出の自粛などを促した時期

学校を早めに休校とし、同時に不要不急な外出は控えるように訴えた時期です。この訴えと処置は功を奏したのか、増加率は5分の1の+6%/dayに減少しています。これは非常に優秀な値で、十分とは言えませんがもうちょっと頑張ればコロナ消滅も可能では?と思える値です。

Phase3 3連休以降

外出自粛要請は当初2-3週間の要請でした。3連休もあり桜も咲き始めたのでこのころから皆さんが少しずつ動き出しました。そのせいでしょうか?また増加し始めました。増加率は+13%/dayです。以前の2倍になってしまいました。これはちょっとまずい状況といえるでしょう。ここで非常事態宣言が出されましたので、これから傾斜が緩くなるかと思います。

これらの数値は累積の感染者数ですので減ることはありません。本来は感染者数から治癒した患者の数を引いて計算した方が有益かもしれません。ただ、とりあえずこの対数表示グラフを見るだけでも、定量的な考察の参考になると思います。

報道機関もリニアグラフを示してただただ不安をあおるのではなく、対数グラフと増加率を示して、今後どういった対策をとればいいか議論してもらえると、もうちょっと的確な意見も増えるかと思います。