古くて新しいデジタルオシロで開発が加速するかも

今回は測定器の話をさせていただきます。

オシロは大事

アンプなどの解析にはオシロスコープが必須です。オシロは何台か持っていますが、もっぱら使用しているのはアナログオシロです。波形の記録にはデジタルオシロが必要で以前はパソコンに取り込んでサーマルプリンタなどでシール式の感熱紙に印刷していました。その頃のノートはこんな感じです。

DCPMA-parts2 044_ociloold

デジタルオシロの波形をパソコンで取り込んで編集後、 サーマルプリンタで印刷してノートに貼り付けていた

ただこの方法は面倒で、気合が入った時にしかしませんでした。もっと簡単にオシロの波形を残したかったのですが、最近は面倒なので自分で波形を書いていました。超原始的ですが、これが一番早いのです。

DCPMA-parts2 050_note2

その内、波形は手書きになった

オシロの波形記録の変遷

このオシロの波形を残すために、あれこれ試行錯誤してきました。

  1.  USBオシロ(波形データをボタン一つでPC に転送できるもの)–>PC で画像を整えて印刷するのが大変、オシロそのものが使いにくい

2. オシロの画面をでカメラで撮る、その後PCに取り込んで、サーマルプリンタで印刷–>いちいち操作が面倒(写真中央上)

3. チェキ(ポラロイドカメラ)で撮る:画面が小さすぎてダメ–>接写レンズを使う:不鮮明でダメ視界も狭い(写真右)

DCPMA-parts2 041_ocilophoto

左が新しく買ったプリンタ内蔵デジタルオシロの印刷結果、 右がチェキに接写レンズをつけて撮ったアナログオシロの波形 真ん中下がスマフォで撮ってスマフォ用写真印刷機でプリントしたもの

4. スマホ専用の写真印刷機でとる–>これは結構いける(写真中央下)

5. プリンタ内蔵オシロ–>チョベリグ(写真左)

これが一番良かった

最終的に行き着いたのが5のプリンター内臓のオシロスコープです。これがあるのは知っていましたが、結構お高いので敬遠していました。最近だめもとで中古で購入してみたら、これが予想以上に良かったのです。ボタン一つできれいに波形コピーが出来ました(ちょっとサイズがおおきすぎるのですけどね)。YOKOGAWAのDL1540というデジタルオシロで、上部に感熱プリンターが内蔵されています。帯域も150MHzあるので十分です。操作性でアナログオシロにはチョット負けますが、いわゆる4-5万円の安いデジタルオシロよりも遥かに使いやすく、実用に耐えます。

DCPMA-parts2 038_DL1540

オレンジ色の波形のオシロにプリンタが内蔵されていて ボタン一つで波形のコピーが上から出てくる

 

 

今後、製品開発がますます加速するかもしれません。

 

MJ「無線と実験」でリスニングルームの取材してもらいました 他

 

MJ「無線と実験」でリスニングルームの取材をしてもらいました。

ご存知の方も多いと思いますが、誠文堂新光社の無線と実験誌で「HiFi追求リスニングルームの夢」という記事があります。これは読者(最近はメーカー)のオーディオリスニングルームを訪問して、その方の装置・部屋・ポリシーを紹介する記事です。しばらくお休みの期間もありましたが、ここのところ11月号ではファンダメンタル(ソウルノート)社の社長宅、12月号ではフェーズメーションの会長宅のリスニングルームの記事でした。

今回なんと我が社の試聴室を取材していただきました。先日カメラマンと一緒に来ていただいて写真を撮ってもらったのですが、その写真の出来栄えの綺麗なこと。実物よりもずっときれいに撮ってもらいました(写真てそういうものかも)。記事の内容は自分で書くのですが、オーディオ、起業のきっかけから始まって、製品ポリシー、試聴室のことなど随分書かせていただきました。このコーナーは全6ページの大作で、結構なボリュームなのです。

無線と実験1月号(12/10発売)ですので是非皆さんにもご覧いただければと思います。この号は年末のオーディオ製品グランプリも掲載されている特集号で、そういう意味でもかなりお得です。

クラシック・ニュースのサイトで紹介してもらいました。

クラシックの情報を配信しているクラシックニュースというサイトが有ります。

紹介記事はこちらです。

インタビューサイトはこちら

こちらのホームページを作っていらっしゃる方から取材の依頼があり、インタビューを取っていただきました。通常はクラッシックの演奏家、指揮者、その他関係者の方が登場するのですが、そこに何故私がか というと、本のおかげなのです。なんでもサイトを管理されている方が書店で偶然に見つけた私の本を読んだら面白かったので、筆者を紹介したくなったそうです(ありがたい)。

こういったオーディオと少し違った方面の方に知ってもらえるのは書籍を出版したおかげです。

増刷決まる

もう一つニュースを、

書籍「ケーブルを変える前に知りたい50のオーディオテクニック」の、増刷が決まりました。ご購入いただいた皆様ありがとうございました。めでたし、めでたし。

ディナウディオのConfidence、C4を導入しました

ミイラになりました
ディナウディオのconfidenceシリーズC4を導入しました。
今年はDynaudioさんの試聴室をお借りして試聴会を開催したり、C1、C2をお借りして試聴会を開催したりしてConfidenceのSPで鳴らす機会が多かったのですが、そうこうしている内に結局欲しくなって導入と相成りました。(ミイラ取りがミイラになることはよくあるのです)

Confidenceシリーズでの選択
迷ったのはConfidenceシリーズのどれにするかです。
C1でもう充分といえばその通りです。C1とC2は何度も聴く機会がありましたが、実はそんなに出てくる音に違いは感じませんでした。目隠ししてどちらかを鳴らされたら判別がつかないくらいです。それだけC1の出来がいいのだと思います。ただC2の方がポンと置いただけで、部屋によらずいつも同じような音が出ている気がしますし、部屋の中で場所を変えても音質の差が小さい様に感じました。C2は縦に2つのユニットが付いているので、部屋の中で周波数特性が均一になりやすいのかなーと感じていました。
普通にオーディオマニアとして使用するのであればC1で充分なのですが、展示会で使用すると言った用途も考えるとC2の方がいいのです。それとC2は天井と床に音が響かない工夫がされているとかいう話があって、テナントに入居している身分として、音の漏れもひょっとしたら小さくていいかもと思っていました。

dynaudioのConfidence C1
dynaudioのConfidence C2

ですが結局導入したのはその上のC4です。C4になると3wayになり、ウーハーも17cmから20cmに大きくなります。C4はそれまで聴いたことがなく(C4を聴いたことがある人はそもそも少ないのではないかと思いますが)、一応ショウルームで聴かせてもらいましたが、即決でした。
試聴室の様子DHINAUDIO-C4とJBL4429C4を導入した試聴室の様子

C4の音はC1,C2とは結構違います。その違いは低音部で量感と押出の強さが全く異なります。帯域バランスはC1,C2よりもむしろFocus の340に近いかもしれません。focus340は低音域が豊かでゆったりした感じで鳴るのですが、そういった帯域バランスで鳴り、音質は紛れも無くConfidenceの凄さがあるのでこれはもうたまりません。

C4は帯域バランス的にはFocus340に近いと思います。もちろん出てくる音質はConfidenceシリーズそのものですが。

Confidence C4の音
自分の事務所で聴くと音質の傾向もよりはっきりわかります。高音部ははっきりしています。ただ非常に繊細なきれいな音がするので不快ではありません。アンプやソースの素性をはっきり出します。
中高音の音質はスピーカーではなく、むしろヘッドホンのAKG701に似ていると思いました(そのくらい細かい音が出ます)。

AKGのK701、C4の中高音はヘッドホン、中でもこれの音に似ていると思います。繊細で、緻密、感心するほど心地よい。

特にクラッシックのソースがよくなりました。お陰でクラシックを聴くことも多くなりました。
繊細な音と低音のド迫力で陶酔してしまいます。

C4導入後、試聴に来たある人がSPの回りをしげしげと眺めて、これは特殊なキャビネットですかと質問されてましたが、バスレフで方式としては特殊なものではありません、それだけ低音が出ていたと感じたのでしょう。それとしきりに聴いたCDの番号をメモされていましたが、音質がいいのはCDの音質がいいからではないのですけどね・・・。

ただしアンプは選びます
試しに15万円クラスの良質なプリメインアンプをパワーアンプとして鳴らしてみたのですが、これはびっくり、結構高音がざらついて、あまりC4の良さが出ませんでした。他のSPではここまで歪っぽくなかったのですが、C4はアンプの弱点なんかもされけだすのかもしれません。

難点も・・・強いてあげればあるけれど、大したことはない
難点はSPの中心位置が高いことで、ソファーに座るとやや上の方から音がします。慣れるまでは結構な違和感があります。もともと、もっと離れて聴くものなのでしょうね。
それと高さが175cmあるのに台座は40*50cm程度で、どうしたって多少はふらふらします。

写真のC4の下の大きな黒い板はTAOCで、その上のやや曲線上のものが台座です。

難点と言っても音質の良さがあまりあるので、大した事はありません。

あーそれと、このC4は並のアンプで鳴らすと低音がボワンボワンするそうで、その点ではC1、C2よりもさらにアンプを選ぶかもしれません。

その後C4の周波数特性等を計測してみました。
計測結果はこちらのコラムに掲載しています。

NASもネットオーディオ機器も使わないPCオーディオ -その2-

前のブログで再生環境の概要を紹介させて頂きましたが、ここではもう少し細かいことを書いてみたいと思います。

全体像は前のブログを参照していただくとして、USBモニターはこんな感じのものです。
USBモニター

USBモニタのサイズは10インチで1万円位です。1m位のケーブル距離ですとUSBケーブルの電源で(外部電源無しで)モニターは動作しましたが、3m位USBケーブルを延長するとモニター動作がおかしくなったので付属のDCアダプターを接続すると問題なく動作しました。

手前のマウスがワイヤレスで離れたオーディオPCに繋がっていますので。モニターを見ながら操作すれば離れておいてあるPCの演奏を制御出来ます。

このUSBモニターはタッチパネルなので、USBモニターをタッチしても操作できるのですが、画面が小さいと結構操作が面倒くさく、マウスを使ったほうが実際は便利です。

最初からオーディオPCを近くに持ってくれば、こんな事をする必要が無いと思われるかもしれませんが、オーディオPCと接続されている(DAC-アンプ-SP)と不必要に接続を伸ばしたくないので結果的にオーディオPCが遠い所にあることになります。

メインの再生装置で聴く際はオーディオPCをから直接データをメイン再生装置に流すわけですが、通常の業務中にBGMとしてオーディオPCの音源をサブシステムで流す際はこんな簡単なもんで済ませています。

机上のアクティブスピーカー

メインシステムで聴いているとつい音楽に引き込まれてしまい、業務に支障があることもあるので。
フォステクスの10cmウーハーの小さいやつで(デスクトップとしては異常に大きい)低音は不足するので、ヤマハのスーパーウーハーを机の下においてなんとか補っています。このスピーカーは比較的音がおとなしく、情報量は少ないのですが耳障りな音は出さなので悪くは有りません(さすがにメインシステムとは比較にはなりませんが・・・)

音源はオーディオPCに保存されていますが、机にあるメインPCでオーディオPCのフォルダを見ながら、Foobar等にドラッグすれば音楽が再生されます。
メインPCでLAN上のオーディオPCのフォルダと再生ソフト

それとついでですが、音楽をPCで再生していると電話等急に音量を下げたい場合にマウスでソフトのボリューム部をいじるのに結構時間がかかって面倒です。写真はGRIFINテクノロジーで出しているUSBボリュームでこれを回すとウインドウズ上の音量を制御出来ます。また押せばミューティングになります。こういったハードを付けておくと通常のステレオアンプと同じ様な感覚で瞬時に操作できるので結構便利です。このボリュームは結構値が張りますが・・・。
USBボリューム

以上文章で書くと非常にわかりにくいかもしれませんが、
ネットなんちゃらという専用の装置を用意しなくても、遠くのPCを操作したり、離れたところからlanで音源を持ってきたり、PCの応用でいろいろ出来るみたいです、と言う事をお伝えしたかったわけです。

NASもネットオーディオ機器も使わないPCオーディオ

PCオーディオやネットオーディオ機器が雑誌などを賑わせていますが、こういった専用機器を使用しないPCオーディオ環境について紹介します。

とはいっても、私の現在の環境が結果的にそうなってしまったというだけなんですけどね。
PCに詳しい人から見ればすべて普通で当たり前の事なので、そういう人はスルーして下さい。

現在のこちらのオーディオ再生環境はこの様になっています。


オーディオ再生環境

左側にスピーカーがいくつかあって。オーディオPCから出た信号をDAC,アンプ等を経てスピーカーに入れています。これがメインの再生装置です。
このメインのシステムから仕事中に音楽を流していることもあるのですが、つい音に引き込まれてしまうので右側のサブシステム(と言ってもほとんどおもちゃ)で済ませていることも、最近は多いのです。右側の再生装置はアクティブスピーカーでメインのPCに接続されています。音源はインターネットのFM放送場合もありますが、オーディオPC内のハードディスク(HDD)にすべてのCDをリッピングしてあるので、それを聴いたりしています。

私の場合、日常のオーディオ再生に必要な要件は、
1.机上で作業をしながら(少し離れたところにある)メインシステムの再生を制御したい
あるいは
2.サブシステム(メインPC利用)で、少し離れたPCにある音源を使用したい
ということになります。

1はオーディオPCが少し離れた所にあるので、いちいち席を立たずに音量調節をしたり、選曲をしたりしたいということです。これは簡単で10インチのUSBモニタを追加してUSBケーブルを延長して机に置き、それを見ながらワイヤレスマウスで操作すればいいだけの話です。とはいうもののこういう結論になるまで、ちょっとかかりました。

2の方は何てことはなく2つのPCをLANでつないで、CD音源の入ったフォルダを共有設定すれば良いのです。LANで接続するにはもちろんネットワークハブを経由します。

1の方は、今のはやりで言えば「ネットワークオーディオ機器を使ってみよう」みたいな事になると思うのですが、私は今ひとつ何故ネットワークオーディオ機器を使用しなければいけないのかよくわかりません。まあパソコンを使用しないで(簡単に?)できるということなのかもしれませんが・・・・。

2の方は今の流行でいえば「NASでオーディオを構築しよう」みたいなもんかもしれませんが、別にPCをLANで繋げばいいだけのことではと思います。

皆さんの何かのヒントになれば幸いです。