最近の秋葉原について思うこと

職業柄よく秋葉原で部品を調達します。ほとんどの電子部品はある電子商社さんから(1ロット100-200個単位で)購入しますが、少量の部品や特殊な部品などは秋葉原で購入した方が便利だからです。
最近の秋葉原は元気がありません。少し前まで秋葉原を席巻していたパソコンショップもどんどん店をたたんでいっています。普通の家電屋さんもどんどんなくなっています。いまはお店で現品を見てネットショップで最安値で購入するようなことが多いからでしょうか?かといってそれに変わる新しい種類のお店も入らずテナント募集の状態の店が増えています。マンガやもえーも取って代わるほどのパワーはない様です。
そうかと思えば秋葉原の駅前にはダイビルとか秋葉原の特色とまったく関係ないビルがそびえています。
ガード下のお店も電子部品を売るところは少なくなりました。先日帰り際に普通の電解コンデンサが数個必要なことを思い出し、駅前のラジオストアあたりで買おうとしてびっくりしました。小さい汎用の電解コン(16V/220uF)がなんと160円位しているのです。卸の単価は数円のはずですがこれはいくらなんでも高すぎます。安いものなので多少上乗せしないと割に合わないのはわかりますが、数十倍の価格に設定するのはあんまりです。これでは秋葉原で部品を集めて自作なんてできたものではありません。
思えば昔はどこももっと良心的な価格だったと思いますし、おまけをしてくれる余裕もあった様な気がします。自作をする人が減って数が出ないようになったためでしょうか?悪循環です。
これからどんどん秋葉原も変わっていくと思いますが、ここは私にとってはいわば聖地エルサレムのようなものです(大げさか?)。ともあれ、最後まであたたかく見届けたいと思っています。

色々なお客様(1)

 オーディオデザインから商品をご購入いただくお客様は当然オーディオマニアの方です。ちょっとやそっとのオーディオマニアの方には驚きませんが、さすがにこれはすごいと思う兵(つわもの)のお客様がいらっしゃいます。
(製品にはアンケートハガキを同封していますので、いろいろご返信いただきます。)
 以前パッシブプリアンプをご購入いただいたお客様で、それまでは抵抗2本で分圧して音量調節をしていたとおっしゃる方がいらっしゃいました。ご購入頂いたパッシブプリアンプPPA-1はこれまでと同様音質劣化がなく、音量調節ができるようになったとご満足頂いている様でした。CDからパワーアンプに直結し、パワーアンプ側のVRまたはアテニュエーターで音量調節をしていたという話は良く聞きますが、さすがに抵抗で調節(といっても固定音量)していた方はは初めてでした。CDの音量はソフトでも異なりますし、時間帯によって最適な音量も異なるでしょうに、それまではさぞ大変だったことでしょう。
 パッシブプリアンプPPA-1はその効果は単に良質の2本の抵抗で分圧するだけです。そう考えると簡単・安価なはずなのですが、「音質劣化無く任意に2本の抵抗を選択するようにする」ということをまじめにやると、どうしても大変で高価になってしまうのです。
 ただ同じ価格帯のプリアンプ(10万円でプリアンプはほとんど買えないかもしれませんが)と比べれば、パッシブプリの方が各段に音質は良いので、そう考えると安いと思うのですが・・・。

販売方法・デモ機貸し出しについて

弊社はオーディオショップを通じた販売ではなく、直接の通信販売という方法をとっています。直販の方が価格を安く設定でき、かつ直接お客様の要望・反応を知ることができる等のメリットがあるためです。
おかげさまで注文も順調にいただいておりますので、弊社の様な小規模の製造メーカーにとっては都合の良い手法なのです。ただセレクター類ですと問題があまりないのですが、やはりアンプとなると実物を見て購入したいとお考えのお客様もいらっしゃいます。
アンプに関しては、そういったお客様に対しては、直接販売やデモ機の貸し出しなどでこれまで対応してまいりましたが、最近、アンプが傷だらけで返ってきたり、まともに検討していただいているとは思えないケースも出てきています。サービス低下にはなりますが、デモ機の送付は手数料をいただく様にしないといけないかと考えています。
また販売方法も価格体系を見直して、ショップ経由の販売に重心を移行した方がいいのかも知れないと考え始めています。

アンプの音質を向上させるという事

 アンプの音質について思うところがあります。
 よく個人の方の研究にしろ、メーカーの宣伝にしろ、ある部品を変えて劇的に音質が変化したように書かれていることがありますが、果たして本当にどの程度音質が向上(変化)しているのか、不思議に思うことがあります。
 アンプの性能はもともとそこそこの性能になっているはずですので、部品ひとつを代えたぐらいで、はっきり変化しない事の方が多いのではないかと思います。アンプの音質が良くなったと認識できるためには、経験的にいってある電気(物理)特性が10倍くらい向上しないといけないのではないかと思います。
 それでは弊社のアンプでどこが通常の10倍以上良くなっているかといえば、
(1)アンプの周波数特性–>10倍程度(~5MHz)まで伸びている
(2)トランジスタの動作点固定–>通常数VのVce変動を0に
(3)トランジスタの浮遊容量低減–>ミラー効果排除により浮遊容量1/100
(4)電源のインピーダンス特性が低い–>10mΩ(通常の安定化電源の1/100程度)
(5)安定化電源の応答速度–>100KHzまで一定(3端子レギュレータの100倍位高速)
と10-100倍に改善した部分が数箇所あります。
 これらの性能は直接的に音質に効く要素ではないかもしれませんが、だからこそ、このくらい改善して初めて、お客様に初めて「音質が驚くほどよい」といわれるようになります。
 (1)の周波数特性がいいことは原理的には聴感上関係ないのですが、これだけ周波数特性が良いと10KHzにおいても歪率がまったく劣化しないという副次的効果があります。
 また、例えばアンプ出力部についているカップリングコンデンサーですが、この部分が電解コンデンサーであれば、音質はにごります。ここをフィルム系のコンデンサーにすると透明度、解像度が向上します。交換直後は比較的はっきりわかりますが、慣れてくると気にならない程度の音質の差です。
 電解コンデンサーとフィルムコンデンサーでは交流のインピーダンス特性にちょうど一桁差があります。逆にフィルムコンデンサー内の比較では電気インピーダンス特性の差は比較的小さく、音質の差もフィルムコン内であれば判別するのが難しい程度の差なのです。この様な音質の差と電気特性の相関はアンプの音質と特性全般に言えるのではないかと考えています。
 言い換えるとアンプの音質を良くしようと思ったら、10倍向上できる要素がいくつあるか?と解析するところから始まるのではないでしょうか。

パッシブプリとDCプリアンプの位置づけ

 パッシブプリアンプ、DCプリアンプともに従来のプリアンプと入れ換えていただければ音質は大幅に向上します。またCDとパワーアンプを直結して御使用の場合(パワーンアンプのVRで音量調節をしている場合)、プリアンプとの入れ替えたときほどの劇的な効果ではない様ですが音質が良くなったとお聞きしています。

 パッシブプリアンプとDCプリアンプの音質差ですが、どちらが良いかといわれれば、DCプリアンプの方が音質は良いと思います。実際、弊社パッシブプリを御使用になられていて、弊社DCプリアンプと聞き比べた場合、DCプリアンプの方が良かったという声をいくつか聞いています。

 ただその差は従来のプリアンプと入れ換えた時ほどインパクトの大きいものでは無いと思います。感覚的にいって従来のプリと弊社パッシブプリ/DCプリと入れ換えた時の音質差が10として、弊社パッシブプリから弊社DCプリアンプに入れ換えた時の音質差は2-3くらいだと思います。DCプリアンプの方が、パッシブプリよりも音楽の躍動感、ダイナミックさという点で優れているように聴こえます。

 また、パッシブプリアンプは出力インピーダンスが高いためか、使用するラインケーブルによって音質が多少変わりますが、DCプリアンプではラインケーブルの音質差は感じ取れません。DCプリアンプの方があらゆるケーブルに対してドライブ能力が高いのかもしれません。