パワーアンプDCPW-200

パワーアンプDCPW-200/概要

バランス入力、モノーラル(BTL)出力に対応した大出力パワーアンプです

DCPW-200の出力は150Wx2の大出力、DCPW-100に比較して大パワーとなっただけでなく機能も大幅に増え楽しみ方も増えています。従来のRCAアンバランスに加えバランス入力も備え、出力も通常のステレオ出力に加えBTLモノーラル出力も可能です。電源も強化され、電力用電源トランスは300VAから500VAに、電解コンデンサも240,000uFから340,000uFにさらに増強されています。従来のDCPW-100の澄んで切れのある音にさらに力強さを増した設計になっています。

 

外観

外観

背面

SP端子拡大

受賞歴

無線と実験
・2013年テクノロジー・オブ・ザ・イヤー
 セパレートアンプ部門 受賞

ステレオサウンド
・2013-2014年 ステレオサウンド ベストバイ・コンポーネント パワーアンプ100万円未満受賞

オーディオアクセサリー
・オーディオ銘機賞 2014年パワーアンプ部門受賞
オーディオ銘機賞

 

 

パワーアンプDCPW-200/製品詳細

150Wx2の大出力で低能率スピーカーもらくらくドライブ

DCPW-200は8Ω負荷で150W+150Wの出力が可能です。低能率スピーカーを大音量で鳴らすような使用方法でも、十分に余裕があります。また出力デバイスにはバイポーラトランジスタを使用して最新の設計手法が導入されています。

 

パワーアンプブロック

パワーアンプブロック
立体的に構成されたアンプブロック

パワーアンプのプリント基板は電力増幅部と電圧増幅部の2枚の基板から構成されています。電力増幅部は放熱器に隣接して配置して効率よく放熱させ、電圧増幅部は熱の影響を避けるために放熱器と垂直に配置されています。両者は3次元的に配置され、NFBループを小さくすることによって高周波領域での周波数特性が良好になるように設計されています。

 

ダンピングファクターは3000以上

DCPW-200では出力トランジスター以降の出力配線系統に最大限の注意を払っています。この部分はフィードバックのかからない、素性がそのまま現れる部分だからです。例えば出力端子も純銅・金メッキ製(通常のアンプでは真鍮金メッキ製です)の専用出力端子を製作し搭載しています。DCPW-200のダンピングファクター(DF)は3400、ダンピングファクターを大きくするにはここまでしないといけないのです。
 

通常のアンプ構成
 

DCPW-200のアンプ構成

 

美しく配置された信号増幅部

パワーアンプDCPW-200内部
パワーアンプ内部を上から見る

パワーアンプの信号増幅回路はシャーシの上段に配置され、下段の電源部とは分離されています。安定化電源は電圧増幅段用と信号処理用の2系統を備えています。さらにそれらの各基板がシャーシー上段に合理的に美しく配置されています。

 

計340,000uF以上の大容量コンデンサー、総容量650VAの電源トランス

500VAトランスと大容量電解コンデンサ
500VAトランスと大容量電解コンデンサ

電源部の電解コンデンサーは計340,000uF以上の大容量コンデンサーを使用しています。通常のパワーアンプよりも一桁大きな容量です。引き締まっった低音にはこの大容量コンデンサーが必要なのです。

電源トランスには電力増幅用に500VA、電圧増幅用に120VA、信号処理様に30VAの計650VAのトロイダルトランスを搭載しています。容量が大きいだけでなく、目的ごとにトランスが独立したものを用いています。

 

入力はRCA、XLRの両方に対応、出力もステレオ、BTLモノーラルに対応

入力(RCA、XLR)、出力(モノ、ステレオ)に2種類ありますので、計4種類の組み合わせで使用可能です。多機能であるだけでなく、音質のチューニングの幅も広がりました。DCPW-200では次の4つの動作モードを切り替えることができます。入力信号を安易に変換するのではなく、入力信号と出力(モノ、ステレオ)の状態に応じてパワーアンプの動作モード自体を切り替えることによって理想的なパワーアンプ動作を行います。

 

DCPW-200の動作モード
DCPW-200の動作モード

・RCA入力、ステレオ出力
入力をRCAアンバランスとし出力をステレオとした最も一般的な使用方法です。

・XLRバランス入力、ステレオ出力
入力をXLRバランスとし出力をステレオとした使用方法。バランス出力のプリアンプと組み合わせる場合に使用可能です。

・RCA入力、BTLモノーラル出力
RCAアンバランス入力を内蔵したクロスフィードバック方式のバランス変換アンプでバランス信号に変換し、2CHのアンプでBTL駆動する方式です。ステレオを使用するにはパワーアンプが2台必要です。

・XLRバランス入力、BTLモノーラル出力
バランス入力信号で2CHのアンプをBTL駆動する方式です。ステレオを使用するにはパワーアンプが2台必要です。


 

パワーアンプDCPW-200/仕様

パワーアンプDCPW-200/仕様

入力部
入力
RCAピン(アンバランス)
XLR(バランス)
出力
スピーカーケーブル接続端子(バナナ端子/Yラグ接続可能)
アンプ部
利得
26dB
最大出力
150Wx2(8Ω)
300Wx2(4Ω)
適合スピーカーインピーダンス
公称4-16Ωのスピーカー等
入力インピーダンス
10KΩ
ダンピングファクター
3400 (8Ω負荷,20-20KHz)
歪率特性
0.002%(@1W/20-20KHZ,Typ.)
周波数特性
3Hz-500KHZ(-3dB,Typ.)
SN比
124dB(@150W,A補正)
外形・その他
寸法
260 (W) x 290 (H) x 360 (D) mm(突起部含まず)
重量
19.9Kg
出力端子
Yラグ端子(又幅8mm以上)又は撚り線(6mmΦ以下)/バナナ端子併用可
消費電力
57W(無信号時) 489W(2CH定格出力時)
通電時温度
放熱器部℃, 天板部℃(無信号時)いずれも最大温度部,室温23℃にて測定
付属品
ACコード、使用説明書(保証書付)、試験成績書
保証期間
1年間

・仕様は予告無く変更されることがあります。

パワーアンプDCPW-200/価格

700,000円 (税抜)

 

オーディオ雑誌掲載記事

オーディオの総合月刊誌 ステレオ
・2015年7月号,「群を抜くこの逸品 2」p70


無線と実験
・2013年10月号,No.1088,「MJズームアップ」,p16-18
MJズームアップp16 MJズームアップp17 MJズームアップp18
 

ステレオサウンド
・2013年秋,No.188,「話題の新製品を聴く」,p364
ステレオサウンド 話題の新製品を聴く
 

オーディオアクセサリー
・2013年冬No.151「気鋭の国産ブランド,オーディオデザインの魅力を探る」p124-125
・2013年秋No.150,「話題の注目モデル」p188
オーディオアクセサリー 話題の注目モデル