ヘッドホンアンプ

ヘッドホンアンプDCHP-100・DCHP-80/概要

ヘッドホンをメインでお使いになる方のために設計されたリファレンスヘッドホンアンプです。ヘッドホンの詳細な解析に基づき、ヘッドホン専用高性能バッファアンプ、新型アッテネーター、高速・低ノイズ安定化電源を組み合わせることにより、ヘッドホンの本来持つパフォーマンスを100%引き出すことができました。その音質はヘッドホンマニアから広く支持されています。

 

特長

・ヘッドホン専用高性能バッファアンプを新設計
・新開発アドバンスト・Lパッド型アッテネーター搭載(DCHP-100)
・高周波ノイズを除去するpreferenceスイッチを装備
・低歪率(0.002%)、広帯域(3MHz)、高SN比(2uV)の超高性能
・こだわりのオールディスクリート構成(信号部)
・DCアダプターにも使用している高速・低インピーダンス・低ノイズ安定化電源搭載

 

受賞歴

オーディオ銘機賞

オーディオ銘機賞 ヘッドホン関連機器 受賞 2012年(DCHP-100)

ピュアオーディオグランプリ

ピュアオーディオグランプリ ヘッドホンアンプ(10万円以上)受賞 2012年 (DCHP-100) 

オーディオビジュアルグランプリサマー

オーディオビジュアルグランプリサマー ヘッドホンアンプ(10万円以上)受賞 2012年 (DCHP-80)


 

ヘッドホンアンプDCHP-100・DCHP-80/製品詳細

リファレンスを目指して設計されたヘッドホンアンプ

・ヘッドホンのために専用開発したバッファアンプ搭載

ヘッドホンのインピーダンスは一般に30Ω前後とかなり小さい値です。したがってヘッドホンを駆動するにはある程度の電流が流せる専用のアンプが必要となります。ところが単純に大電流用のパワーアンプ回路を使用すると、ヘッドホンであるが故に音質劣化がはっきりわかってしまいます。ヘッドホンアンプには大電流対応と高音質の2つを両立させる必要があります。
DCHP-100ではこの課題に対応するために高忠実度のバッファアンプ回路を専用設計致しました。このバッファアンプは音質劣化が極めて少なく、また歪率が周波数に依存しないなどの特徴があります。
バッファアンプはDCアンプ構成で低域はDCまで特性が伸びています(前段のコンデンサによって実際には低域は1Hzまでとなります)。また高域では周波数特性上3MHzまで伸びておりバッファアンプの素性の良さを表しています。さらに過度応答も完璧に仕上げています。

DCHP-100の過度応答波形
DCHP-100, 10KHz過度応答波形 (30Ω負荷)

 

・お好み(preference)スイッチ搭載

バッファアンプの高域はMHz帯まで伸びていますので、CDプレーヤー/DAコンバーターの出力に高周波ノイズが含まれていると(含まれている場合がほとんどです)ヘッドホンにそのまま入力してしまい、音を濁したりきつい音になる原因となります。そこで有害な高周波帯のみを効果的に除去する"preferenceスイッチ"を搭載しました。

 

preferenceスイッチによる波形変化
preferenceスイッチによる波形変化preferenceスイッチによる波形変化
  straight              purified
(入力:CDプレーヤー,1KHz,-15dB)

 

・purified側に設定すると高周波ノイズが除去されます(波形線が細く見えます)
・上図の波形変化は比較的高周波ノイズが大きいCDPで測定したものです。この位高周波が出ているものですと音質も変わります(高音のキツさが改善されます)。
・purified/straightの音質差は良質なCDP/DACを使用した場合は非常に微妙なものです(ほとんどありません)。この設定で音質が大きく変わる場合は逆に入力側に改善の余地があることを示唆しています。

 

・新開発アドバンスドL-padアッテネーター搭載(DCHP-100)

音量調節もヘッドホンアンプにとって重要な構成要素です。音量調節にはアッテネーター式とボリューム式があり、一般にアッテネーターの方が音質上有利とされています。アッテネーター方式の中で最も優れているのは常に2本の抵抗を選択するL-pad型です。弊社ではこのL-pad型を更に進化させたアドバンスドL-pad型アッテネーターを独自に開発致しました。新型アッテネーターには以下の特徴があります。

・広範囲の音量調節が行える(0~-74dB)
・アッテネーターの調節間隔が細かい(1dBステップ)
・粗調整、微調整の同軸ツマミにより、音量設定がしやすい
・音量を絞った際の音質劣化が少ない(-40dB時接触抵抗の影響がL-pad型の1/10になる)

アッテネーター操作部 アッテネーター操作部のクローズアップ


アドバンスドL-pad型アッテネーター アドバンスドL-pad型アッテネーター

 

・高性能安定化電源搭載

DCアダプターとして市販しているDCA-5V/9V/12Vはお陰さまで高音質な直流電源装置として定評を得ております。DCHP-100ではこの定評ある高速、低ノイズ安定化電源を搭載しています。一般に電源に使用されている3端子レギュレータなどと比較してノイズが1/10レベル、10倍以上の高速応答性など優れた電源が高音質を支えています。

 

・使ってみて便利な機能がいろいろ


DCHP-100/80のブロック図
DCHP-100/80のブロック図

 

・ヘッドホン2本に出力を振り分ける出力切り替えスイッチ付きですので、常時ヘッドホンを2個接続しお好みの方をお選びいただけます。
・DCHP-100はヘッドホンアンプですがプリアンプとしても御使用頂けます。また0dB設定時にはアッテネーターから出力されますのでパッシブプリとして機能します。
・ヘッドホンを使用せずにプリアンプとして使用する際はヘッドホン出力をoffにすることができます(ヘッドホンプラグを抜く必要はありません)。
 

 

ヘッドホンアンプDCHP-100・DCHP-80/仕様

ヘッドホンアンプDCHP-100・DCHP-80/仕様

項目 仕様
入力
RCA3系統
出力端子
6.3ΦPhoneジャックx2
RCA並列同時出力2系統
音量調節
(アッテネーター)
0-75dB,1dBステップ アドバンスドLパッド方式(DCHP-100)
粗調整0,-6,-18,-36,-54dB微調整 0~?21dB/-∞、1dB step (DCHP-100)
27型ボリューム(DCHP-80)
周波数特性
1Hz-3.6MHz(straight)/1Hz-30KHz(purified)
全高調波歪率(THD+N)
0.002%(20-20KHz,30Ω,1V)
負荷インピーダンス
20Ω以上を推奨
利得
0dB / 15dB
残留ノイズ
2uV/ 4.2uV (IHF-A,  0dB/15dB)
大きさ
355x86x243mm(WxHxD)、突起部ふくまず
重量
3.5Kg(DCHP-100) 3.1Kg(DCHP-80)
消費電力
24W
価格(税抜)
214,000円 (DCHP-100)
150,000円(DCHP-80)
付属品
ACコード、取り扱い説明書(保証書付)
保証期間
1年間

性能・仕様は断りなく変更されることがあります

 

ヘッドホンアンプDCHP-100/外観

ヘッドホンアンプDCHP-100外観

外観


ヘッドホンアンプDCHP-100背面

背面


ヘッドホンアンプDCHP-100内部

内部

 

ヘッドホンアンプDCHP-80/外観

ヘッドホンアンプDCHP-80外観

 

ヘッドホンアンプDCHP-100・DCHP-80/価格

DCHP-80  150,000円 (税抜)
DCHP-100  214,000円 (税抜)


 

オーディオ雑誌での評価記事一覧

・オーディオアクセサリー

 2011年142号p193「Head Phones Press」
     "これまでのノウハウを凝縮 操作性も高めたレファレンス機"
      

 

・オーディオベーシック

 Vo.60,2011年秋号,p168「注目新製品レポート」
     "純度が高く透明感が際立つサウンド"
      

 

・無線と実験

 Vo.1065,2011年11月号「MJズームアップ」表紙, p15, p16, p17
     "空間表現と力感に優れたドライブ力"