Dynaudio Confidence C4にオリジナルスタンドを付けてみました

Dynaudio Confidence C4を使用していますが、このスピーカは背が高い割にスタンドが狭く、結構フラフラします。輸送上スタンドを広くすることができないので最小にしているのでしょう。音響的にも好ましくないのでスタンドを広げることをずっと考えていました。

ただこのC4は視聴位置がスピーカー中央で、ただでさえ座って聞くとやや上から聞こえてくるので、これ以上高くすることは避けたいのですが、そうするとスタンドの取り付けようがありません。長年思案した末、考えたのが上から吊るす方式です。もともとのスタンド(下の黒い木製台座)には金属製のナットが埋め込まれていて、通常はそこにイモネジを挿入して下のスパイク受けで受け止める構造になっています。

考えたのはこのナットを利用して上にアルミ製フレームを固定して、その外部からスパイクを出すという方法です。その様子がこちらです。

結果は見事無事に収まりました。スピーカーを揺らしても下部のTAOC製スピーカー板台にピタリと吸い付くように固定されています。写真ではわかりにくいかもしれませんが、スピーカーは台座ごと3mm程度浮いています。スパイクの間隔でいうと倍になった程度ですが、固定されているしっかり感は10倍くらいになりました。フレームに使用しているのは、30mm角の高剛性タイプのアルミフレームで、加工後黒アルマイトしました。(もちろんスピーカーそのものには一切手を加えていません。)

スパイク受けをスプリング式のものも使用して試しましたが(全体的にふわふわ揺れる)、高音部はきれいになった感じがしましたが、低音域がかすかにゆるくなった気がしたので通常のスパイク受けに戻しました。

スパイク受けを設置するのも、外に出ているので一人で簡単にできるようになりました。オリジナルの状態ですとスパイクを設置するのに二人がかりでしかも位置を合わせるのが至難の技でした。

音も以前よりも空間表現が更に高まり、再生システムのグレードも全体的に上がったかのように聴こえる様になりました。

市販のスピーカーシステムはスタンドが狭目になっていますので(梱包を考えると必然的にそうなる)、こういった方法を試すのも良いかと思います。

あるES9038を使用したDACが研究材料として面白い

海外のサイトで販売しているES9038を使用したDAコンバーターを入手したのですが、これが研究材料として非常に面白いので紹介します。

ES9038を使用した最新最高性能のDAコンバーター?

ESS社のDACチップの最高峰のES9038Pro を使用しています。聴いてみると、音質も非常にいいと思います。繊細ながら押し出しの強さも合って、このDAコンバーターの購入者の評価がほとんど満点に近いのも頷けます。

同じチップを使用した大手メーカーの非常に売れている、二十数万円のDAコンバーターを試聴したことがありますが、それよりもずっと良いです。その大手メーカーのDACは貧弱な弱々しい音で、どこが良いのかわからないような音でした(それでも市場の評判はとてもいいようですが)。

この、海外サイトのDAコンバーターが音が良いのに何故面白いかというと、特性は良くないのです。このDAコンバーターはおそらく、この手の製品に精通した人が作っていて、その人はかなり技術のある人だと思います(ずぶの素人ではありません)。作りも多少外観に雑なところはありますが、基板の造りなどはプロ顔負けで、かなりいいです。

このDACのおかしいところ

1. 最大入力で振り切れている

このDACのおかしいところは、なんと最大入力SPDIFの0dB入力で振り切れています。これだけ振り切れていれば、聴いておかしいと気づくだろうと思われるかもしれませんが、意外とわからないのです。CDなどの音源も0dB付近まで信号が録音されているものはまれなので、普通のソースでは意外と気づかないのです。このDACの製作者はSPDIFの信号発生器を持っていないのだと思います。

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2. ジッター(?)の悪影響がひどい、ジッターというレベルではない

左の図は1kHzのスペクトル波形です。3kHzで-100dBのTHDがあり、このクラスのDACとしては一桁高いレベルです。

このDACはES9038のマニュアルに記載されている通り、OPアンプでIVコンバーターを形成しているのですが、このチップではOPアンプを使用すると、必ず歪が盛大に発生します。おそらくESSの設計者は(多分アナログのことは全くわからないので)そのことに気づいていない可能性すらあると思います。

それよりも気になるのは1kHz近辺の裾野のピークで、これだけはっきり見えるのは珍しいです。

10kHz の信号に切り替えて、そのスペクトルの裾のを見たのが次の図です。ちょうど100Hz間隔でピークがあります。前の図で確認してほしいのですが、この100Hz間隔のスペクトルはハムではありません。前の図で100Hz由来の成分は皆無ですから。

勘違いしないでいただきたいのですが、ジッター測定でよくある11.025kHz+1bitの元波形(原理的に一定間隔でピークが出る)ではなく、10kHzのサイン波形そのもののデジタル入力でこの裾野が出ていることです。ジッターというのはクロックのジッター成分そのものがアナログ信号出力に現れるとされているので、このクロックのジッター成分が100Hzであることを示唆しています。ただクロックのジッター成分が主に100Hzというのは聞いたことがありません。

3. その原因が水晶発振器のジッターというよりも、クロックの振幅の乱れから来ている

そのES9038に供給されているクロックの波形がこちらです。振幅の安定性を見てもら

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うために、わざと長時間の観察にしてあります。これを見てもらうと明らかなように、振幅がかなり荒れています。100Hzのジッター成分はクロックの周波数のゆらぎから来ているのではなく、振幅のゆらぎから来ているようです。

いい忘れましたが、このDACは超低ジッタークロックオプションを選択しています。市販品の中でも特別なクロックを搭載しているのです。折角そういったクロックを搭載しても、クロックの電源周りが貧弱だと性能が発揮されないということだとだと思います。

とはいえこのDACは普通の市販DACよりもかなり音がいいのですから、面白いものです。

DVD-Audioが生き返りました ハイレゾの時代にこそ、この方式

DVD-Audioは終わってしまったが

DVDAudioは一時CD以上のサンプリング周波数、ビット深度が再生できるフォーマットとして開発されましたが、ほとんど普及しませんでした。その後ハイレゾが普及し、DVD-Audioの出る幕はなく終わってしまいました

しかしながら今になって考えるとDVD-AudioはCDのような操作性で、円盤のメディアでハイレゾが聞けるのですからとても魅力的な方式です。当時のDVD-Audioソフトは高価でかつ音源が元々良くないか、変に加工してしまっていて、とても買う価値はありませんでした。また好みのD/Aコンバーターに接続しようとしてもデジタルアウトが48kHzに制限されていたのでDVD-Audioの意味が有りませんでした。

 

 

 

 

ハイレゾ再生が面倒なときもある

今ではハイレゾが当たり前のように普及していますが、音源がファイル形式でハードディスクに保存されているので、パソコンなどを立ち上げるのは面倒なときもありますし、操作性を求めるならNASなどを構築する必要がありました。

DVD-Audioはハイレゾの時代にこそ使えるソフト

最近、はっと気づいたのですが、DVD-Audioは自分でDVD-Audioソフトを制作すると、サンプリング周波数のリミットは掛からないので、96/192kHzでSPDIF信号を出力できます。手持ちのハイレゾ音源をDVD-Rに焼けばDVDメディアで、まるでCDのような操作性になるのです。DVD-Audioを焼くには専用ソフトが必要で、それがネックかもしれませんが、わたしはDigOnAudio2というDVD-Audio用の制作ソフトをもっているので問題有りません。

DVD-AudioはほとんどのDVDプレーヤーで再生できますが、私は東芝のSD-9500という昔のDVDプレーヤーのハイエンド機を持っているので、これで再生できます。これからハイレゾ音源をDVD-Audioに焼いてちょい聞きのときはこれでハイレゾを再生しようかと考えています。

HDCD再生にもDVD-Audio

もう一つのメリットはHDCD方式のCD(隠しコードで20bitの情報が入ったCD)をHDCDデコーダーを通してPCに保存し、DVD-Audioに焼けばHDCDデコーダーを持たないDVDプレーヤーで20bit(フォーマットは24bit)分の情報量(HDCDフォーマット)で聞けることです。私はReferenceRecordingsHDCD形式のCDが結構好きなので、HDCD形式で聞けるというのは非常にありがたいことなのです。

今はブルーレイオーディオの時代なのでBRオーディオで同じことができるかもしれません。BRオーディオの方は焼き付けるソフトがフリーでたくさん出ているようです。

 

 

 

パイオニアのstellanova/ステラノバがヒョンなことから(ほぼ)完璧に(思えば遠くに来たもんだ)

パイオニアのstellanova/ステラノバの製品を以前に紹介しました。これはハイレゾ音源のワイヤレス受信機?みたいなもので、手持ちのUSB-DACをワイヤレス化できるという優れものです。下手にUSBケーブルを伸ばすよりも音質的には良くて、価格も安く(2万円位)とても良い製品なのです。

もちろんハイレゾも圧縮せずにリアルタイムで送信・再生できます。

ただ、検討してみてどうしてもだめなことがありました。音がプツプツと時々途切れるのです。メーカーの説明書にはメモリーバッファのサイズを大きくしてみてとか、使用するWIFIのチャンネル(5GHz帯)を変えてみて、とかヒントがあったので試したのですが、どうしてもだめでした。

結局常用使用を諦めていたのですが、最近なんとなくうまくいくような予感がして(超一流のエンジニアにはこの霊感が大事)再度接続してみました。

音やっぱり途切れます、・・・やっぱり駄目か、と思ってなにげにステラノバの位置や向きを変えてみました、音の途切れは無くならないのですが変化がありました。もしやと思いステラノバをDACのケースから離して置いて見ました。そうするとなんと音の途切れがなくなりました。完璧です。

おそらく金属ケースの真上に直置きすると内蔵のアンテナから出た電波がすぐ下のシャーシで反射して、ゴーストのような電波となり、安定な通信ができなかったのだと思います。

ステラノバの安定性で悩んでいた際、WIFIルーターの設置方法のようなHOWTO本はいくつか読んだのですが、そういえば壁から離せとかアンテナの向きがどうだこうだと書いてありました。

いま振り返れば遠い道のりでした。

ステラノバを導入するためにマックは大嫌いだった私がipadを買い、それでもだめでMacbookAir(10万円)を買い、WIFIの本を数冊買い、WIFIの設定に十時間を費やし、さらに音切れ対策に数十時間を費やしてもだめだったのですが、ちょっと浮かせれば良かったなんて・・・。

空き箱の上に載せて浮かせたステラノバ

オーディオ(通信自体はオーディオではないが)とはこういうものかもしれません。

ここでやっとその勇姿をお見せします。これがその完璧に稼働中のステラノバ。

本当は15Vの付属DCアダプターで使用するのですが、当社のDCA-12Vで動いてます。

かっこえー。

 

翌日以降やっぱりまれに音が途切れます。1時間に1回(1-2秒)位の頻度で、まあ許容範囲かな。98点というところでしょう。

測定器AudioPrecision社製SYS-2722を導入しました

オーディオプレシジョン SYS-2722

測定器AudioPrecisionSYS-2722を導入しました。もちろん非常に高価なので中古です(中古でも相当高いのですが・・・・)。現在テスト中ですが基本的動作に問題はないようです。

1Khzの信号スペクトルを取るとこんな感じです。ベースラインは-140dBあたりになっています。今

まで使用していたローデ・シュワルツ(R/S)社のオーディオアナライザーUPL古い機種ですので、実質-120dBくらいでしたので一桁良くなっていると言えるかもしれません。

またSYS-2722の方は外付けの最新

のPCから制御しますので、その操作性は抜群に向上しています。UPLでは条件設定でいちいちメニューから潜って数値を打たなかったので、それに比べれば雲泥の差です。UPLではではデータのやり取りがフロッピーディスクで事実上できなかったのですが、その点もかなり違います。(UPLが内蔵しているパソコンのOSはwin95の様です。)

SYS-2722はご存知の通りジッターも測定できますので、今後はDAC周りの解析評価もしていきたいと思います。